セッションレプリケーション機能の設定について説明します。
セッションレプリケーションを使用するためには、以下の設定が必要です。
セッションストアの設定
セッションレプリケーションマネージャーの設定
ロードバランサーの設定
セッションストアの設定の概要
セッションレプリケーションを使用するには、セッションをバックアップするためのセッションストアを用意する必要があります。
なお、セッションストアは、セッションレプリケーション機能専用に用意するようにし、それ以外のデータを格納しないようにしてください。
参照
詳細については、「5.17.3 セッションストアの設定」を参照してください。
セッションレプリケーションマネージャーの設定の概要
セッションレプリケーションマネージャーの設定として、通常のGlassFish Serverクラスターの設定に加えて、セッションレプリケーション機能用の特別な設定が必要です。以下のような設定があります。
ライフサイクルモジュールの設定
GlassFish Serverクラスターの起動時にセッションレプリケーションマネージャーを起動するために、ライフサイクルモジュールが必要です。
可用性サービスの有効化
セッションレプリケーション機能を使用するために、Webコンテナの可用性サービスを有効にする必要があります。可用性サービスは、セッションの持続性を提供するサービスです。これを有効にすることにより、セッションの情報を持続させることが可能となり、セッションのバックアップ/リカバリーといったセッションレプリケーション機能を実現できます。
SSL/TLSの設定
セッションレプリケーション機能の通信を暗号化するために、SSL/TLSの設定が必要です。
参照
詳細については、「5.17.4 セッションレプリケーションマネージャーの設定」を参照してください。
ロードバランサーの設定の概要
セッションレプリケーション機能を有効に活用するためのロードバランサーの設定として、以下があります。
スティッキーセッション機能
セッションレプリケーション機能では、セッションのバックアップ/リカバリーを抑制するために、ロードバランサーのスティッキーセッション機能が必要です。
ヘルスチェック(故障監視)機能
Webアプリケーションの継続運用を実現する上で、セッションレプリケーション機能と併せて、ロードバランサーでリクエストの振り分け先となるWebコンテナの稼働状況を監視することをお勧めします。
参照
詳細については、「5.17.5 ロードバランサーの設定」を参照してください。