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Linkexpress Replication optionV5.0L27 クラスタ導入運用ガイド

F.1.4 RLPの初期化

クラスタシステムでのオンライン中リカバリ機能を利用したRLPの初期化について説明します。

RLPの初期化が必要なケースおよび前提条件は、オンライン中リカバリ機能を利用しない場合と同じ考え方です。

RLP環境の状態に合わせて、以下の作業が必要です。

RLPの初期化前の状態

RLPの初期化時の作業

複写元データベースと複写先データベースの整合性が不一致の場合

RLPの初期化後に、データベース環境の複写による複写先データベースの再創成

複写元データベースと複写先データベースの順序番号が不一致の場合

RLPの初期化前に、複写先データベースの順序定義の再定義

センター切替えの場合

RLPの初期化のみ(注)

注) センター切替え時に、両システムのデータベースの整合性が保証されていない場合は、
    RLPの初期化を行ってから、データベース環境の複写による複写先データベースの再創成してください。

以下の手順で初期化してください。

複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。

複写元システム

複写先システム

運用ノード

待機ノード

運用ノード

待機ノード

1.RLPの状態確認

2.順序番号の取得と順序定義の再定義(注1)

2.順序番号の取得と順序定義の再定義(注1)

3.RLPの初期化

3.RLPの初期化

4.残存資源の削除 (注2)

4.残存資源の削除 (注2)

5.データベース環境の複写(注3)

5.データベース環境の複写(注3)

注1) 両システムで、順序番号に差異がある場合
注2) 複写先データベースを再創成する場合
注3) 両システムのデータベースが不一致の場合

本章では、手順3と手順5について説明します。
それ以外は、“導入運用ガイド”の“オンライン中リカバリ機能によるDRレプリケーションシステムの変更/復旧”を参照してください。

  1. RLPの状態確認

  2. 順序番号の取得と順序定義の再定義

  3. RLPの初期化

    RLPの初期化は、両システムで行います。

    lxrepdrinit -p RLP名 -k own [-D -d DRレプリケーション定義ファイル名]

    参考)

    両システムのクラスタアプリケーションを停止していない場合は、複写元システムからlxrepdrinitコマンドに”-k both”を指定し、両システムのRLPを初期化することができます。

    lxrepdrinit -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-D -d DRレプリケーション定義ファイル名]
  4. 残存資源の削除

  5. データベース環境の複写の複写

    データベース環境の複写については、“F.1.5 データベース環境の複写”を参照してください。