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Big Data Integration ServerV1.7.0 利用ガイド

4.1.1 収集機能の準備

収集機能をインストールする前の準備作業について説明します。

4.1.1.1 SELinux 機能の無効化

SELinux(Security-Enhanced Linux)機能が有効に設定されている Linux 環境には、本機能をインストールすることができません。

本機能をインストールするには、SELinux 機能を無効に設定してから、本機能をインストールしてください。

参照

SELinux機能を無効に設定する方法は、Linuxのオンラインマニュアルなどを参照してください。

4.1.1.2 ssh の設定

収集サーバから各サーバに対して、rootでパスワードなしでssh接続できるように設定します。

必要なssh接続は以下のとおりです。

接続元
サーバの種別

接続先サーバ

収集サーバ

収集エージェント

収集サーバ

○:root 権限で ssh 接続を行う

4.1.1.3 システムパラメーターの編集

複数のインスタンスを構成するなど、高負荷の環境で使用する場合は、システムパラメーターをチューニングする必要があります。

  1. /etc/sysctl.confファイルを開き、以下のシステムパラメーターを編集します。

    表4.1 TCP/IP の送受信バッファ

    パラメーター

    設定値

    種別(注1)

    net.core.somaxconn

    1024

    最大

    net.core.netdev_max_backlog

    5000

    最大

    net.core.rmem_max

    1677216

    最大

    net.core.wmem_max

    1677216

    最大

    net.ipv4.tcp_wmem

    4096 12582912 16777216

    -

    net.ipv4.tcp_rmem

    4096 12582912 16777216

    -

    net.ipv4.tcp_max_syn_backlog

    8096

    最大

    net.ipv4.tcp_slow_start_after_idle

    0

    -

    net.ipv4.tcp_tw_reuse

    1

    -

    net.ipv4.ip_local_port_range

    10240 65535

    -

    net.ipv4.ip_local_reserved_ports

    (注2)

    -

    注1) 種別の「最大」は、すでに設定されている値(初期値または、以前の設定値)が表の値以上の場合は変更不要です。

    注2) 本機能が使用するポートをカンマ「,」区切りで記述します(例:「24224,8888,24230」)。本機能が使用するポートについては、“収集編 ユーザーズガイド”の“ポート一覧”を参照してください。

    システムパラメーターの設定例を示します。

    net.core.somaxconn = 1024
    net.core.netdev_max_backlog = 5000
    net.core.rmem_max = 16777216
    net.core.wmem_max = 16777216
    net.ipv4.tcp_wmem = 4096 12582912 16777216
    net.ipv4.tcp_rmem = 4096 12582912 16777216
    net.ipv4.tcp_max_syn_backlog = 8096
    net.ipv4.tcp_slow_start_after_idle = 0
    net.ipv4.tcp_tw_reuse = 1
    net.ipv4.ip_local_port_range = 10240 65535
    net.ipv4.ip_local_reserved_ports = 24224,8888,24230
  2. 編集したシステムパラメーターを有効にするために、次のどちらかの方法を実行します。

    • システムを再起動して設定を反映

      # /sbin/shutdown -r now <Enter>
    • /sbin/sysctl -p を使用して設定を反映

      # /sbin/sysctl -p /etc/sysctl.conf <Enter> (注)

      注) このコマンドを使用した場合は、システムの再起動は必要ありません。

  3. 以下のコマンドを実行し、設定したシステムパラメーターが反映されていることを確認します。

    # /sbin/sysctl -a

4.1.1.4 ファイアーウォールの設定

ファイアーウォール機能を利用している環境に本機能をインストールする場合には、ファイアーウォール機能に対して必要な通信(ポート)を許可する必要があります。

ファイアーウォール機能に対して必要な通信(ポート)を許可する方法については、OSのマニュアルを参照してください。

本機能が使用するポートについては、“収集編 ユーザーズガイド”の“ポート一覧”を参照し、接続を許可する必要があります。