RLPの動作環境を定義したRLP動作環境ファイルは、BC構成パラメタファイルのRLP_FILE_PATHパラメタで指定したディレクトリに配置します。
RLP名は、英大文字から始まる26文字以内の英大文字または数字で指定します。
RLP名は、サーバシステム内で一意な名前としてください。クラスタシステムの場合は、クラスタアプリケーション内で一意な名前としてください。
ファイル名:“RLP名.env”
設定対象 :両システム
注意
センター切替えを行うシステムの場合は、両システムのRLP動作環境ファイルの内容を必ず一致させてください。
センター切替えを行わないシステムの場合は、省略できるパラメタがあります。詳細は下表を参照してください。
記述形式については、“D.1 各種パラメタファイルの記述形式について”を参照してください。
パラメタ名 | 指定内容 | 省略の可否 |
---|---|---|
EXT_FILE_PATH | RERUNログ抽出ファイルの作成先のディレクトリ名 | 不可(注1) |
CONT_FILE_PATH | RERUNログ引継ぎファイルの配置先のディレクトリ名 | 不可(注1) |
EXT_WORK_PATH | RERUNログ抽出作業域のディレクトリ名 | 可 |
EXT_WORK_SIZE | RERUNログ抽出作業域として獲得するファイルサイズの割り当て量 | 可 |
EXT_WORK_MEM | RERUNログ抽出作業域として獲得するメモリのサイズ | 可 |
REF_APPLY_MODE | RERUNログ反映のコミット順序の保証単位、反映常駐スレッド数、トランザクション結合数 | 可 |
注1)センター切替えを行わないシステムの場合、複写元システムのRLP動作環境ファイルでは省略可能。
EXT_FILE_PATH = RERUNログ抽出ファイルの作成先ディレクトリの絶対パス名
RERUNログ抽出ファイルの作成先ディレクトリのパス名を指定します。
任意のディレクトリパス名を、511バイト以内の絶対パス名で指定します。
本パラメタは省略することはできません。
本パラメタに指定したディレクトリに、RLP名から始まる任意のユーザ資産は置かないでください。
CONT_FILE_PATH = RERUNログ引継ぎファイルの作成先ディレクトリの絶対パス名
RERUNログ引継ぎファイルの作成先ディレクトリのパス名を指定します。
任意のディレクトリパス名を、511バイト以内の絶対パス名で指定します。
本パラメタは省略することはできません。
EXT_WORK_PATH = RERUNログ抽出作業域のディレクトリの絶対パス名
RERUNログ抽出作業域のディレクトリのパス名を指定します。
任意のディレクトリパス名を、220バイト以内の絶対パス名で指定します。
省略値は、/workです。
EXT_WORK_SIZE = RERUNログ抽出作業域として獲得する作業ファイルのサイズ
RERUNログ抽出作業域として獲得する作業ファイルのサイズを指定します。
自動容量拡張する場合、1回あたりの容量拡張のサイズを指定します。
1~100の範囲(単位はメガバイト)で指定します。
省略値は、10メガバイトです。
EXT_WORK_SIZE = RERUNログ抽出作業域として獲得するメモリのサイズ
RERUNログを抽出するときに使用するRERUNログ抽出作業域メモリのサイズを指定します。
1~2047の範囲(単位はメガバイト)で指定します。
省略値は、10メガバイトです。
REF_APPLY_MODE = コミット順序の保証単位 [, [反映常駐スレッド数] [, [トランザクション結合数] ] ]
複写先システムにおけるRERUNログ反映に関する動作を指定します。
複写元データベースにおけるトランザクションのコミット順序の保証単位を指定します。
省略値は、DSIです。
DSI :複写元データベースにおけるトランザクションのコミット順に、DSI単位でRERUNログを反映します。本パラメタは、RERUNログ反映の性能を優先する場合に選択します。
本パラメタを指定した場合には、RERUNログの反映はページ単位で占有します。
なお、格納構造がSEQUENTIAL構造で、DSO定義にPRECEDENCE(1)を指定しているDSIへのRERUNログ反映は、行単位の占有となります。
LOGGROUP:複写元データベースにおけるトランザクションのコミット順に、ロググループ単位でRERUNログを反映します。
本パラメタは、複写先データベースの参照業務で、RERUNログ反映中に複数のDSI間のトランザクションの整合性が必要な場合に選択します。
本パラメタを指定した場合、RERUNログ反映は行単位で占有します。
RERUNログを反映するときに利用する反映常駐スレッド数を指定します。本パラメタは、コミット順序の保証単位にDSIを指定した場合に省略可能です。
・コミット順序の保証単位にDSIを指定した場合
反映常駐スレッド数は2~65535の範囲で指定します。本パラメタを省略した場合は、以下のいずれかの値が設定されたものとみなします。
RDB構成パラメタファイルの指定値 | 値 |
---|---|
RDBCPUNUMパラメタを指定している場合 | RDBCPUNUMに指定したCPUコア数 |
RDBCPUNUMパラメタを指定していない場合 | Symfoware/RDB起動時の稼動中のCPUコア数(ただし、値が1となる場合には2に繰り上げます) |
・コミット順序の保証単位にLOGGROUPを指定した場合
反映常駐スレッド数に1を指定します。本パラメタは省略できません。
当該RLPに含まれるDSIすべてに対して、デフォルトのトランザクション結合数を1~65535の範囲で指定します。
省略値は、1です。