環境構築や運用中に発生したトラブルの原因が判明しない場合、初期調査のための情報を採取します。
初期調査のための情報を採取する際は、必ず以下の環境変数を設定してください。
Linkexpressを使用するのに必要な環境変数
Linkexpress Replication optionを使用するのに必要な環境変数
環境変数RDBNAME
トラブルの発生したシステムで、以下の方法で初期調査のための情報を採取してください。その際、情報の採取対象であるSymfoware/RDBを起動させておく必要があります。
FJQSS(資料採取ツール)またはlxrepgetdataコマンド(-L LEVEL0指定)
lxgetdataコマンド
トラブル対象RLP状態とBCログ管理ファイルの状態(下記コマンドの表示結果)
lxrepdrlogコマンド(-V指定)
lxrepdrrlpコマンド( -V -D -e指定)
lxrepdrrlpコマンド( -V -D -p RLP名 -e指定)
lxrepdrrlpコマンド( -V -O -p RLP名指定)
さらに、上記に加え、OSのcpコマンドなどを使用して、トラブルの発生したシステムで下表の情報を採取してください。各ファイルの名前と場所の詳細は、“システム設計ガイド”の“ファイル構成”を参照してください。
なお、下表の資料を採取する際は、Symfoware/RDBを事前に停止させる必要があります。また、クラスタシステム環境の場合は、事前にクラスタアプリケーション(RMS)を停止した後、切替えディスクをアクセスできる状態(GDSの活性化と切替えディスクのマウント)にしてください。
ファイル | ファイルの配置先 |
---|---|
BC構成パラメタファイル(注1) | Symfoware ServerのRDB構成パラメタファイルのRDBBC |
BCログ管理ファイル(注1) | BC構成パラメタファイルのBCLOGMANAGE |
トレースバイナリファイル(注1) | /var/opt/FJSVsymbc/trace |
RLP動作環境ファイル(注1) (注2) | BC構成パラメタファイルのRLP_FILE_PATH |
DRサーバ環境ファイル(注3) | ユーザによる任意の場所 |
注1) ファイルについては、“システム設計ガイド”の“DRレプリケーションについて”の“ファイル構成”を参照してください。
注2) 全RLPのRLP動作環境ファイル
注3) DRサーバ環境ファイルについては、“コマンドリファレンス”の“DRレプリケーションのコマンド”の“DRサーバ環境ファイル”を参照してください。
FJQSS(資料採取ツール)により、トラブル調査に必要な情報を採取できます。
FJQSSの使用方法については、本製品のメディアに同梱されている“FJQSSユーザーズガイド”を参照してください。
FJQSSユーザーズガイドを参照するには、本製品のメディアの以下のファイルをブラウザから開きます。
本製品のメディア/FJQSS/manual/index_jp.html
FJQSS(資料採取ツール)による資料採取
以下のコマンドを実行します。
/opt/FJSVqstl/fjqss_collect
製品選択画面が表示されますので、調査資料を採取する製品の番号を指定して[Enter]を入力します。
表示される画面の指示に従い、"Y[Enter]"を入力します。
資料採取が完了すると、調査資料の出力先ディレクトリが表示されます。表示されたディレクトリに調査資料が作成されていることを確認します。
調査資料の出力先ディレクトリの配下に以下のファイルが作成されます。このファイルを富士通サポート員までお送りください。
resultYYYYMMDDHHMMSS.tar.gz
(YYYYMMDDHHMMSS: 資料採取を実行した年月日時分秒)
参照
lxrepgetdataコマンド、lxrepdrlogコマンド、lxrepdrrlpコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。
lxgetdataコマンドの詳細は、“Linkexpress トラブル初期調査資料 採取コマンド使用手引書”を参照してください。