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Linkexpress Replication optionV5.0L27 導入運用ガイド

6.3.1 複写元システムが被災した場合の切り離し

利用者は、複写元システムの地域の被災を認識し、被災時の運用への切り替えの判断を行います。

以下の手順で実行してください。

複写元システム

複写先システム

(DRレプリケーション運用中)

(DRレプリケーション運用中)

被災

(切り離し作業)
1.データベースへの未反映RERUNログの確認
2.RERUNログ反映業務の停止
3.RERUNログの取得停止
(補正作業)
4.損失RERUNログと利用者プログラムの復旧
5.順序番号の復旧
6.利用者プログラムの再開

  1. データベースへの未反映RERUNログの確認

    複写先データベースにすべてのRERUNログが反映されたかを確認します。

    lxrepdrchk -p RLP名 -k own
    { -d DRレプリケーション定義ファイル名 | -b RLC退避ファイル配置先ディレクトリパス名 }

    本コマンドにより出力されたメッセージが “残存あり”の場合は、DRレプリケーションによるデータベースの複製が完了していないので、しばらく待って再確認します。

    その後、lxrepdrrefコマンド(-V -p RLP名)のRERUNログ反映情報と、SQL文などで被災により損失したRERUNログを確認します。

  2. RERUNログ反映業務の停止

    lxrepdrrep -a stop -m n { -p RLP名 -k reflect | -s DRレプリケーション業務名 } [-w 作業ディレクトリパス名]
  3. RERUNログの取得停止

    DRレプリケーションの全RLPを「終了オフライン」にします。

    lxrepdrdis -p RLP名 -m term -k own
  4. 損失RERUNログと利用者プログラムの復旧

    複写元システムが被災した場合、RERUNログ引継ぎファイル内の未完了状態のトランザクションや、複写先システムに転送待ちであったRLC退避ファイルのRERUNログは、複写先データベースに反映できません。手順1で確認した損失したRERUNログの情報を元にDSI間の整合性を合わせてください。

  5. 順序番号の復旧

    複写元システムで生成した順序番号の更新RERUNログが、複写先システムに到達していない場合があるため、被災時点では、最新の順序番号が保証されません。
    このため、データベース内で利用している使用済みの順序番号と、利用者プログラムで使用済みの順序番号を比較し、違いがある場合は順序番号の補正を行います。
    順序定義を再定義する例を以下に示します。

    例)
    複写先システムの順序番号を確認した結果が498000、利用者プログラムで使用済みの順序番号が498432の場合の再定義する定義文の例を以下に示します。

    -- 削除文
     DROP SEQUENCE S1.順序1; 
    -- 定義文
     CREATE SEQUENCE S1.順序1
     INCREMENT BY 500 
     START WITH 498500   ・・・初期値に補正した順序番号を設定 
     MAXVALUE 1000000;
  6. 利用者プログラムの再開