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Linkexpress Replication optionV5.0L27 解説書

2.8.1 表単位のレプリケーションでのデータの流れ

表単位のレプリケーションでのデータの流れを、全複写業務と一括差分複写業務に分けて説明します。

2.8.1.1 全複写業務のデータの流れ

表単位のレプリケーションでの全複写業務のデータの流れを以下に示します。

  1. 全複写の業務を開始します。抽出処理により、複写元データベースの抽出対象のすべてのデータが、抽出定義に従って抽出データ格納ファイルに格納されます。

  2. データ送信またはデータ受信により、抽出データ格納ファイルのデータが、複写先システムの受信ファイルに格納されます。

  3. 格納処理により、受信ファイルのデータが、DBサービス定義に従って複写先データベースに格納されます。

  4. 確定処理により、抽出データ格納ファイルが削除されます。

2.8.1.2 一括差分複写業務のデータの流れ

表単位のレプリケーションでの一括差分複写業務のデータの流れを以下に示します。

  1. 利用者プログラムで複写元データベースを更新すると、複写元データベースの差分ログが差分ログの一時的な格納領域に蓄積されます。

  2. 一時的な格納領域に蓄積された差分ログが、抽出定義に従って差分ログファイルに自動的に振り分けられます。

  3. 一括差分複写の業務が業務スケジュールにより開始されます。抽出処理により、差分ログファイルの差分ログが抽出データ格納ファイルに格納されます。

  4. データ送信またはデータ受信により、抽出データ格納ファイルの差分ログが複写先システムの受信ファイルに格納されます。

  5. 格納処理により、受信ファイルの差分ログが、DBサービス定義に従って複写先データベースに格納されます。

  6. 確定処理により、抽出データ格納ファイルが削除されます。

2.8.1.3 初期複写業務のデータの流れ

表単位のレプリケーションでの初期複写業務のデータの流れは、全複写業務と一括差分複写業務が連続して動作した場合のデータの流れと同じです。利用者プログラムによる複写元データベースの更新中に、ある時点の複写元データベースのすべてのデータを、全複写業務によって複写先データベースに格納し、その間に発生した差分ログを一括差分複写業務によって複写先データベースに格納します。