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Linkexpress Replication optionV5.0L27 解説書

2.7.3 レプリケーション業務の種類

レプリケーションの業務は、複写方法の違いから、以下の2種類に分類することができます。

さらに、運用形態の違いから、以下の2種類に分類することができます。

2.7.3.1 押出し型業務

複写元システムのデータを、データの送信により複写先システムに押し出す業務形態です。業務定義は以下のようになります。押出し型業務では、複写元システムからレプリケーション業務を実行します。

  1. 抽出処理(自側ジョブ起動イベント)

  2. データ送信(ファイル送信イベント)

  3. 格納処理(相手側ジョブ起動イベント)

  4. 確定処理(自側ジョブ起動イベント)

押出し型業務では、レプリケーションの運用を複写元システムに集中化することができます。また、複数の複写先システムに対して、一度にレプリケーションを行うことができます。

2.7.3.2 取込み型業務

複写元システムのデータを、データの受信により複写先システムが取り込む業務形態です。業務定義は以下のようになります。取込み型業務では、複写先システムからレプリケーション業務を実行します。

  1. 抽出処理(相手側ジョブ起動イベント)

  2. データ受信(ファイル受信イベント)

  3. 格納処理(自側ジョブ起動イベント)

  4. 確定処理(相手側ジョブ起動イベント)

取込み型業務では、複写先システムが必要なときに最新の複写元システムのデータを取り込むことができます。

2.7.3.3 初期複写業務

複写元データベースおよび複写先データベースがいずれもSymfoware Server (Postgres)またはEnterprise Postgresの場合、複写元データベースに対する利用者プログラムを停止させずに全複写業務を行うことができます。その場合には、専用の初期複写業務を使って行うことができます。この業務では、“2.7.1 レプリケーション業務の各処理”で説明した以外の処理も使用して実現しますが、この処理はLinkexpress Replication optionが提供するバッチファイルまたはシェルスクリプトを使用します。

注意

専用の初期複写業務は、“Linkexpressクライアント”の業務定義ウィンドウで作成せずに、Linkexpress Replication optionの定義ファイルの生成コマンドで作成します。業務定義の作成方法については、“スタートガイド”または“導入運用ガイド”を参照してください。