本項では、Systemwalker Desktop Patrol CTでのクイック実行形式のセキュリティパッチの適用および各画面について以下のとおり説明します。
クイック実行形式のOfficeのセキュリティパッチは、Systemwalker Desktop Patrolの手動パッチ適用・自動パッチ適用のタイミングで適用指示されますが、適用はされません。
セキュリティパッチの適用は、Officeの仕様で1日1回タスクスケジューラーによって実行されます。
なお、Officeの起動状態や連続した更新を行った場合などは、直ちに更新されない場合があります。
直ちに更新する必要がある場合は、Systemwalker Desktop Patrol CTで任意のOffice(Word、Excelなど)を起動してOfficeのアカウントページの[更新オプション]から[今すぐ更新]をクリックしてください。Officeのセキュリティパッチが適用されます。
注意
CTでパッチ適用指示した後、Officeの[今すぐ更新]を実行すると適用失敗することがあります。
メッセージの例
メッセージ:「問題が発生しました」
エラーコード「30123-27」
これは、接続サーバに適用対象のセキュリティパッチが格納されていないことが考えられます。しばらく待ってから再度[今すぐ更新]を実行してください。
また、Office使用中に、15分後に更新プログラムが適用されることを通知するダイアログ ボックスが表示されることがあります。
ダイアログポックスの例
「Office の更新が必要です
管理者から要求された更新プログラムは、15分00秒後に
適用されます。作業内容を保存してください。」
このダイアログポックスは必ず表示されるわけではありませんが、表示を抑止する方法はありません。
ポイント
書き込み保護が「有効」なPCへのクイック実行形式のセキュリティパッチの配信については対応していません。
クイック実行形式のセキュリティパッチの適用指示と再起動が必要なセキュリティパッチを適用した場合
クイック実行形式のセキュリティパッチと再起動が必要なセキュリティパッチを同時にダウンロードした場合、以下のパッチ適用画面が表示されます。[今すぐ再起動]ボタンをクリックして、再起動してください。[キャンセル]ボタンをクリックすると再起動を中止します。
[進行状況]グループに、「クイック実行形式の更新プログラムを適用指示しています」が表示されます。
クイック実行形式(パッチ適用ポリシー)で指定した更新プログラムの適用指示(Office展開ツールの実行)が動作しているときは、文字がボールド体で表示されます。
下段の結果表示の欄に[クイック実行形式による適用指示]が表示されます。
表示メッセージ | Office展開ツールの実行結果 | 適用する更新プログラム |
---|---|---|
クイック実行形式による適用指示:成功 | 成功 | あり |
クイック実行形式による適用指示:失敗 | 失敗 | |
クイック実行形式による適用指示:実行しません | - | なし(注) |
注)以下の条件の場合もこのメッセージを表示します。
・Office展開ツールがCTに格納されていない。
・適用対象とするOffice製品がインストールされていない。
・クイック実行形式による適用指示を動作しないように設定された。
クイック実行形式のセキュリティパッチのみ適用指示した場合
クイック実行形式のセキュリティパッチのみ適用指示した場合は、以下のパッチ適用画面が表示されます。[OK]ボタンをクリックして終了してください。
[運用設定の診断結果]画面では、[更新プログラム]に[クイック実行形式]の適用状況が表示されます。
アイコン | メッセージ | 監査結果 |
---|---|---|
指定したセキュリティパッチが適用されていません。 | 未適用のパッチがある場合 | |
すべて適用されています。 | 未適用のパッチがない場合 | |
診断できませんでした。対処方法を参照し、状況を確認してください。 | 情報取得に失敗した場合 |
[更新プログラム]グループのアイコンは、[Windows Update]、[クイック実行形式]、[その他]の監査結果すべてが緑アイコンとなった場合に、緑アイコンとなります。上記のどれかが赤アイコンの監査結果となった場合、赤アイコンとなります。
[クイック実行形式]の場合にクリックできるボタンは、以下のとおりです。
ボタン名 | クリック後の動作 |
---|---|
[対処]ボタン | クイック実行形式の対処では、適用の指示のみ実施します。 実際の適用は、Officeの適用タイミングとなります。 |
[再診断]ボタン | 最新のポリシーを接続サーバから受信し、セキュリティを再監査した結果を運用設定の診断結果画面に表示します。 |
[環境設定]画面では、[状況]タブの[パッチ適用の状況]欄に、クイック実行形式の「適用の指示」の状況が表示されます。
[パッチ適用の状況]にクイック実行形式のセキュリティパッチの適用指示の状況を、実行日時と成功/失敗と辞書情報で表示します。
表示するメッセージ |
---|
適用指示を設定した日時と適用対象としたパッチの名称を表示します。 <年月日 時刻> <ステータス(復帰値)> (適用指示) <名称> 年月日 時刻:YYYY月mm月DD日 HH:MM:SS ステータス(復帰値):成功(nnn) 失敗(nnn) 名称:ソフトウェア辞書に定義されている名称が表示されます。 例1) 2019年05月16日 08:59:13 成功(0) (適用指示) "[20-07] 11929.20904(V1908)をOffice365半エンタに適用" 例2) 2019年05月16日 08:59:13 失敗(-1) (適用指示) "[20-07] 11929.20904(V1908)をOffice365半エンタに適用" |