Microsoft(R) Fail Over Clusteringシステムに導入したSystemwalker Operation Managerをアンインストールするときの作業手順は以下のとおりです。
クラスタシステムで管理されているサービスの停止
[フェールオーバー クラスターマネージャー]で、Systemwalker Operation Manager用のクラスタサービスをオフラインにすることで、クラスタシステムで管理されているサービスを停止します。
資源のバックアップ
資源のバックアップが必要な場合は、“4.7 Microsoft(R) Fail Over Clusteringシステム運用時のバックアップ/リストア”を参照して、運用系でバックアップを行ってください。
資源の各ノードへの移動
アップグレードインストールのために既存の情報を保存したい場合は、共有ディスクに格納された情報を各ノードへ移動します。
“4.2 資源の共有ディスクへの移動”を参考にして、資源を各ノードの以下のディレクトリへ移動してください。
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ
サブシステムを作成していない場合
Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\mpwalker.jm\mpjobsch\jobdb
サブシステムを作成している場合
Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\mpwalker.jm\mpjobsch\jobdbn
n:サブシステム番号
ジョブ実行制御のスプールディレクトリ
サブシステムを作成していない場合
Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\mpwalker.jm\mpmjessv\mjespool
サブシステムを作成している場合
Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\mpwalker.jm\mpmjessv\mjesn\mjespool
n:サブシステム番号
マスタスケジュール管理のデータベースディレクトリ(マスタスケジュール管理機能が有効な場合)
Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\mpwalker.jm\mpstemsv
クラスタシステムから削除
[フェールオーバー クラスターマネージャー]で、クラスタシステムに設定したSystemwalker Operation Managerの以下の各リソースを削除します。
汎用アプリケーションリソース
汎用サービスリソース
物理ディスクリソース
ネットワーク名リソース
IPアドレスリソース
[フェールオーバー クラスターマネージャー]で、Systemwalker Operation Manager用のクラスタサービスを削除します。
マスタスケジュール管理機能のクラスタ用サービスの削除
マスタスケジュール管理機能を利用している場合、運用系、待機系で以下のコマンドを実行して、マスタスケジュール管理機能のクラスタ用サービスを削除します。
stemregservice.exe -del -sys サブシステム番号
クラスタシステムで管理されていないサービスの停止
運用系、待機系で以下のコマンドを実行して、クラスタシステムで管理されていないSystemwalker Operation Managerのサービスを停止します。Systemwalker Centric Managerがインストールされている場合は、/aオプションを指定し、Systemwalker Centric Managerのサービスも停止してください。
poperationmgr /a
自動反映の設定解除
運用系および待機系のノードで、自動反映の設定を解除します。
セキュリティ情報の設定を以下のコマンドで解除します。
mpaclcls -u
カレンダおよびサービス・アプリケーション起動情報の自動反映の設定を以下のコマンドで解除します。
calsetcluster.exe -d
登録したカレンダ制御情報用のディレクトリの情報をインストール時の初期状態に戻します。
calregpath.exe -del -all
クラスタ情報の削除
運用系、待機系で以下のコマンドを実行し、クラスタ環境の設定を解除します。
Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.jm\mpcmtool\bin\mpsetcluster.exe
共有ディスクの不要なディレクトリの削除
共有ディスク内の、不要なディレクトリを削除します。
ここまでの手順で、Systemwalker Operation Managerが、クラスタシステムに適用した状態から解除されます。
Systemwalker Operation Managerを完全に削除したい場合は、さらに以下の手順を実施します。
アンインストール
運用系、待機系でSystemwalker Operation Managerをアンインストールします。アンインストール方法は、“Systemwalker Operation Manager 導入ガイド”の“アンインストール”を参照してください。
サービスの起動
Systemwalker Centric Managerがインストールされている場合は、必要に応じて、運用系、待機系でSystemwalker Centric Managerのサービスを起動します。
起動方法はSystemwalker Centric Managerのバージョンによって以下のように異なります。
scentricmgrコマンドを実行して起動します。
コントロールパネルを使って起動します。
再インストールを行う場合は、上記の手順に従ってアンインストールした後、新規にクラスタシステムへの導入を行ってください。
アップグレードインストールを行う場合は、上記の9.までの手順に従ってSystemwalker Operation Managerをクラスタシステムへの適用から解除した後、アップグレードインストールし、再度クラスタシステムに適用します。