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Interstage List Works V11.0.0 運用手引書
FUJITSU Software

3.6.3 保管フォルダの帳票のアクセス権

クライアントサーバ運用で、リスト管理サーバの保管フォルダの帳票にアクセスできるユーザおよびグループを制限します。

保管フォルダ内のList Works帳票に対して、ユーザ/グループ単位、およびEveryoneにアクセス権を設定することができます。帳票に対する各機能は、帳票が格納されている保管フォルダのアクセス権と帳票のアクセス権の両方で許可されている場合に、機能の使用が可能となります。

保管フォルダ配下の帳票に対して、以下の方法でアクセス権を設定します。

アクセス権のインポート/エクスポート機能を使用して、アクセス権を一括して設定/変更することもできます。

参照

帳票情報については“第8章 帳票情報”、管理者ツールの詳細については“操作手引書 運用管理者編”、アクセス権のインポート/エクスポート機能については“保守手引書”を参照してください。

注意

  • アクセス権は、管理者だけが設定できます。

  • マイ コンピュータの帳票については、アクセス権を設定することはできません。

ポイント

基本的に保管フォルダに対してアクセス権を設定してください。特定の帳票に保管フォルダと異なるアクセス権を設定する場合のみ、帳票にアクセス権を設定してください。

アクセス権が設定された帳票数が多い場合、帳票一覧の表示など、性能に影響する可能性があります。

(1) アクセス権の判定方法(各機能の使用可否)

帳票に設定されているアクセス権の判定により、帳票に対する各機能の使用可否が決まります。

帳票に対するアクセス権の判定は、以下の順番で行われます。

  1. ユーザのアクセス権が定義されている場合は、ユーザのアクセス権の指定に従います。

  2. ユーザのアクセス権が定義されていなく、所属するグループのアクセス権が定義されている場合は、グループのアクセス権の指定に従います。

  3. ユーザのアクセス権が定義されていなく、ユーザが複数のグループに所属している場合は、各機能につき、各グループの中で、どれか1つでも許可されていると、機能の使用が可能となります。この場合、Everyoneは1つのグループとして扱われます。

  4. 該当するユーザのアクセス権、およびグループのアクセス権が定義されていない場合は、Everyoneのアクセス権の指定に従います。

  5. Everyoneも含め関連するアクセス権が定義されていない場合は、不許可となります。

「ユーザ作成ライブラリによる認証」を行い、ユーザ定義に業務権限が設定されている場合は、まず、業務権限が評価されます。業務権限で許可されていたら、上記で決定された帳票のアクセス権に従います。

保管フォルダに帳票が登録された時、アクセス権は以下のいずれかで設定されます。

以下のようにアクセス権を設定した場合を例に、アクセス権の判定(機能の使用可否)例を説明します。

ユーザ・グループ状態の関係は、以下のように設定してあるとします。

  • 帳票1に対するアクセス権の判定

    帳票1は全権限ありのEveryoneが設定されています。各機能につき、保管フォルダのアクセス権と帳票のアクセス権の両方に許可されている場合に使用可能となるため、ユーザ1、ユーザ2、ユーザ3とも、保管フォルダのアクセス権で使用可否が決まります。

  • 帳票2に対するアクセス権の判定

    • ユーザ1、ユーザ3は、全権限ありのEveryone以外の定義がされていないため、保管フォルダのアクセス権で使用可否が決まります。

    • ユーザ2のアクセス権は、保管フォルダに対しては、表示権・移動権・削除権が使用可能となりますが、帳票2に対しては、表示権のみ許可されています。保管フォルダのアクセス権と帳票のアクセス権の両方が許可されている機能が使用可能となるため、表示権のみ可能となります。

(2) 保管フォルダ配下の帳票に設定されるアクセス権

保管フォルダ配下の帳票には、行った処理に対して以下のようにアクセス権が設定されます。

設定されたアクセス権を変更する場合は、管理者ツール、またはアクセス権のインポート/エクスポート機能を利用してください。

参照

管理者ツールの詳細については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

アクセス権のインポート/エクスポート機能については、“保守手引書”を参照してください。

(3) 保管フォルダの帳票に対するアクセス権の種類

帳票情報、または管理者ツールでは、保管フォルダ内のList Works帳票に対して、ユーザ/グループ単位、およびEveryoneに以下のアクセス権を設定することができます。帳票に対する各機能は、帳票が格納されている保管フォルダのアクセス権と帳票のアクセス権の両方で許可されている場合に、機能の使用が可能となります。

操作

機能

該当クライアント

説明

List Works
クライアント

Web
クライアント

リストナビ/Web一覧画面での操作

帳票の移動

保管フォルダの帳票の移動を許可します。

「帳票の削除」の権限も必要です。

帳票の複写

保管フォルダの帳票の複写を許可します。

「帳票の表示」の権限も必要です。

マイ コンピュータの保管フォルダに帳票を複写する場合は、「名前を付けて保存」の権限も必要です。

帳票の削除

保管フォルダの帳票の削除を許可します。

帳票情報の変更

帳票情報の変更を許可します。

帳票への記入

保管フォルダの帳票に対して、記入を許可します。

上書き保存

記入情報の保存を許可します。

リストビューア/Web帳票画面での操作

名前を付けて保存

マイ コンピュータへの保管フォルダの帳票保存を許可します。

「帳票の表示」の権限も必要です。

帳票項目の保存

保管フォルダの帳票に対して帳票項目の保存を許可します。

抜き出し検索範囲の設定

保管フォルダの帳票に対して抜き出し検索範囲の設定を許可します。

オーバレイ位置の設定

保管フォルダの帳票に対してオーバレイ位置の設定を許可します。

クリップボードへコピー

保管フォルダの帳票に対して、クリップボードへのコピーを許可します。

共通の操作

帳票の表示

保管フォルダの帳票の表示・検索を許可します。

帳票一覧の表示

保管フォルダの帳票の一覧表示を許可します。

帳票のローカル印刷

保管フォルダの帳票のローカル印刷を許可します。

「帳票の表示」の権限も必要です。

帳票のリモート印刷

保管フォルダの帳票のリモート印刷を許可します。

「帳票の表示」、印刷フォルダに「印刷フォルダのプロパティ表示」の権限も必要です。(注2)

PDF表示/保存


(注1)

保管フォルダの帳票のPDF形式での表示/保存を許可します。

「帳票の表示」、「名前を付けて保存」の権限も必要です。

データ変換

データ変換(Text、CSV形式に変換)を許可します。

「帳票の表示」の権限も必要です。

○:該当します。

-:該当しません。

注1) WebクライアントからPDF表示/保存を利用する場合、Web連携の環境設定ファイル(ListGateway.properties)の定義名「everyone.keeplist.pdf」に「1」(PDF形式での表示/保存する機能を使用する)を設定しておく必要があります。

注2) リモート印刷は利用できません。

参照

Web連携の環境設定ファイル(ListGateway.properties)による環境設定については、“環境構築手引書”を参照してください。