作業概要
仕分け定義ファイルに記述した内容を有効にします。
作業項目
astodefコマンドを実行します。 astodefコマンドを実行するには、スーパーユーザ権限が必要です。
作業イメージ
仕分け定義ファイルに対する修正を有効にする時の、コマンド入力イメージを以下に示します。
例
オーバレイABCDを使用している帳票の仕分け定義ファイル
/opt/FJSVpast/define.others/overlay/ABCD.astの場合
# /opt/FJSVpast/bin/astodef -O ABCD
説明
仕分け定義ファイルへの変更は、astodefコマンドを実行することで有効になります。
本コマンドが正常に終了した場合は、完了メッセージが出力され、定義内容が有効となります。正常に終了しなかった場合は、エラーメッセージが出力され、定義内容は有効となりません。
-D以外のオプションを指定する場合、仕分け定義ファイルの拡張子「.ast」の指定は不要です。
以下にastodefコマンドについて説明します。
記述形式
/opt/FJSVpast/bin/astodef [-O オーバレイ名] [-F 帳票名] [-T 帳票名]
オプションの意味
-O オーバレイ名
以下のファイルに対する修正が有効になります。
/opt/FJSVpast/define.others/overlay/オーバレイ名.ast
-F 帳票名
以下のファイルに対する修正が有効になります。
/opt/FJSVpast/define.others/filename/帳票名.ast
-T 帳票名
以下のファイルに対する修正が有効になります。
/opt/FJSVpast/define.others/title/帳票名.ast
オプション省略時
以下のファイルに対する修正が有効になります。
/opt/FJSVpast/define.others/common.ast
復帰値
0
正常
0以外
異常
注意
仕分け定義ファイルに使用可能な文字コードは、UTF-8です。
オプションに対する値は省略できません。
複数の仕分け定義体を同時に指定することはできません。
メッセージ
本コマンドを実行すると、以下のいずれかのメッセージがコンソールに出力されます。
正常終了時
正常に終了しました。
仕分け定義レコード数の上限を超えた場合
仕分け定義体の最大行数5000の上限を超えました。行=n
SC定義数が上限10を超えました。行=n
KF+KP定義数が上限50を超えました。行=n
KF+KC定義数が上限50を超えました。行=n
CM定義数が上限1000を超えました。行=n
CC定義数が上限255を超えました。行=n
RS定義数が上限5を超えました。行=n
必須仕分け定義レコードが未定義の場合
先頭がSMまたはSCではありません。
SMが定義されていません。行=n
CMが定義されていません。行=n
仕分け定義体が再定義されている場合
SMは既に定義されています。行=n
仕分け定義体の書かれている位置に誤りがある場合
KFの前にSCが定義されていません。行=n
KPの前にSCが定義されていません。行=n
KCの前にSCが定義されていません。行数=n
CMの前にSMが定義されていません。行=n
CCの前にSMが定義されていません。行=n
CCの前にCMが定義されていません。行=n
CCの前にRSが定義されています。行=n
RSの前にSMが定義されていません。行=n
RSの前にCMが定義されていません。行=n
記述形式に誤りがある場合
最終文字が不当です。行=n
SCの記述形式に誤りがあります。行=n
KFの記述形式に誤りがあります。行=n
KPの記述形式に誤りがあります。行=n
KCの記述形式に誤りがあります。行=n
SMの記述形式に誤りがあります。行=n
CMの記述形式に誤りがあります。行=n
CMの検索条件定義数とCCの定義数が異なっています。行=n
CCの記述形式に誤りがあります。行=n
CCの検索種別が不当です。行数=n
RSの記述形式に誤りがあります。行=n
RSの検索種別が不当です。行=n
不当なレコードが定義されています。行=n
継続行はKFの後に付けてください。行=n
KFの最大文字数を超えています。行=n
文字コード変換に失敗した場合
文字コード変換に失敗しました。行=n
仕分け定義ファイル名に全角文字が使用されている場合
仕分け定義ファイル名に全角文字が使用されています。
半角英数字または半角記号を使用してください。
その他のエラーの場合
仕分け定義の実行に失敗しました。code=X
X:原因コード
4:メモリ不足
16:ファイルのオープン失敗
36:コマンドの実行権不当
40:オプションエラー
99:その他
利用者の処置
仕分け定義レコード数の上限を超えた場合
n行目が仕分け定義レコード数の上限を超えています。誤りを修正し、再度実行してください。
必須仕分け定義レコードが未定義の場合
n行目に必須仕分け定義レコードが定義されていません。誤りを修正し、再度実行してください。
仕分け定義体が再定義されている場合
n行目に一度定義した仕分け定義体が再定義されています。誤りを修正し、再度実行してください。
仕分け定義体の書かれている位置に誤りがある場合
n行目に書かれている仕分け定義体の位置に誤りがあります。誤りを修正し、再度実行してください。
記述形式に誤りがある場合
n行目に書かれている仕分け定義体の文法に誤りがあります。誤りを修正し、再度実行してください。n行目が最終行の場合、改行コードがあることを確認してください。また、最終行が改行コードのみの場合は、最終行を削除してください。
文字コード変換に失敗した場合
n行目に書かれている仕分け定義体の文字コードにJIS非漢字、JIS第一水準漢字、JIS第二水準漢字、利用者定義文字以外の文字コードが含まれています。変換に失敗した文字を除いて指定するか、利用者定義文字として定義し、再度実行してください。
仕分け定義ファイル名に全角文字が使用されている場合
仕分け定義ファイル名に全角文字は使用できません。半角英数字または半角記号に修正し、再度実行してください。
その他のエラーの場合
4:不要なアプリケーションを終了し、再度実行してください。
16:-D オプションの後ろに指定した、ファイル拡張子(.ast)を含めた仕分け定義ファイル(フルパス)が存在するか、読み込みのアクセス権のあることを確認してください。
36:システム管理者の権限(スーパーユーザ権限を持つユーザ)があることを確認してください。
40:指定可能なオプションは、-O、F、-Tです。オプションを確認し、再度実行してください。
99:弊社技術員に連絡してください。