オーバレイの履歴管理を行う場合、管理できる世代数は以下のとおりです。
項目 | リスト管理サーバにおける履歴管理 | マイ コンピュータにおける履歴管理 | |
---|---|---|---|
Windows版の場合 | Solaris版/Linux版の場合 | ||
List Creator帳票、 | 4096 | 255 | 4096 |
オーバレイの履歴が、管理できる世代数に達した場合、またはオーバレイの格納ディスク容量が不足しそうな場合は、使用していない世代の履歴を削除する必要があります。
使用していない世代の削除方法は、オーバレイの履歴管理をどこで行っているかにより、以下のように異なります。
Windows版のリスト管理サーバ、またはマイ コンピュータの場合
以下のいずれかの方法で対処します。
古い世代の履歴を退避し、削除する
オーバレイの格納場所を変更する
Solaris版/Linux版のリスト管理サーバの場合
lvsvovlコマンドにより不要な世代を削除します。
オーバレイの履歴管理を行っている場合、古い日時のオーバレイは、オーバレイ格納場所フォルダ配下の履歴管理フォルダ「BACKUP.nnn」(nnn:世代番号、000~FFFの16進数、000が最も古い世代を表す)に、世代ごとに格納されています。
オーバレイ格納場所のフォルダ配下の例を以下に示します。
オーバレイ格納先のフォルダ │ ├ OVL1.240 …オーバレイ「OVL1」の最新版 ├ OVL1.fld ├ OVL2.240 …オーバレイ「OVL2」の最新版 ├ OVL2.fld ├ OVL3.240 …オーバレイ「OVL3」の最新版 │ ├ BACKUP.000 │ ├ OVL1.240 …3世代前のオーバレイ「OVL1」 │ ├ OVL1.fld │ ├ OVL2.240 …2世代前のオーバレイ「OVL2」 │ └ OVL2.fld │ ├ BACKUP.001 │ ├ OVL1.240 …2世代前のオーバレイ「OVL1」 │ ├ OVL1.fld │ ├ OVL2.240 …1世代前のオーバレイ「OVL2」 │ └ OVL2.fld │ └ BACKUP.002 ├ OVL1.240 …1世代前のオーバレイ「OVL1」 └ OVL1.fld
(****.fldは帳票定義ファイル)
オーバレイの履歴が、管理できる世代数に達した場合、またはオーバレイの格納ディスク容量が不足しそうな場合は、以下のいずれかの方法で対処します。
対処1:オーバレイの格納場所を変更する
対処2:古いオーバレイの世代を退避し、削除する
削除された世代のオーバレイを使用している印刷データを表示しようとすると、同じ名前のオーバレイのうち、最新のオーバレイが使用されます。
以下、上記の対処1、対処2について説明します。
オーバレイの格納場所を変更する対処方法について説明します。
新しいオーバレイの格納場所(フォルダ)の準備
エクスプローラなどを使用して新しい格納場所(フォルダ)に、最新作成日時のオーバレイのデータを複写してください。
また、履歴管理フォルダ「BACKUP.nnn」に格納されている古い日時のオーバレイも、必要に応じて複写してください。
履歴管理フォルダ「BACKUP.nnn」の、「nnn」は、必ず「000」から作成してください。
注意
オーバレイのデータを複写するときは、複写先のオーバレイに対して、複写元のオーバレイと同じアクセス権を付与してください。
オーバレイ格納場所のフォルダの変更
リスト管理サーバの場合は、リスト管理サーバの環境設定において、マイ コンピュータの場合はリストナビの【オプション】ダイアログボックスで変更します。
参照
【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックス、リストナビの【オプション】ダイアログボックスについては、“ダイアログボックスリファレンス”を参照してください。
古いオーバレイの世代を退避し、削除する対処方法について説明します。
エクスプローラなどを使用して、利用していない古い世代のオーバレイを退避し、削除してください。また、不要な履歴管理フォルダ「BACKUP.nnn」を削除してください。
削除後は、履歴管理フォルダ「BACKUP.nnn」の「nnn」を、世代の古い順に「000」から付け直してください。
Solaris版/Linux版のリスト管理サーバにおいて、古い世代のオーバレイが不要になった場合、lvsvovlコマンドで削除します。
lvsvovlコマンドでオーバレイの世代を削除すると、削除した世代のオーバレイを使用している印刷データは、最新世代のオーバレイを使用するように変更されます。
注意
変更したオーバレイを最新世代として登録する運用方法の場合の注意事項
世代の削除または初期化によって削除されたオーバレイを再度世代に登録する場合には、削除前と同じ世代識別名およびバージョンレベルを指定してください。
削除前と同じ世代にオーバレイが存在しない場合、最新世代のオーバレイが使用されるため、表示されるオーバレイ、帳票項目、抜き出し検索範囲がずれることがあります。
以下のオーバレイの世代は、削除できません。
各オーバレイの最新のオーバレイ世代
初期世代(オーバレイ世代管理方法の変更時に、システムにより自動的に設定された世代識別名およびバージョンレベルの世代)
例1) オーバレイ「FRMA」の世代識別名「E10」、バージョンレベル「V10L10」を削除する場合
# lvsvovl -d -O"FRMA" -eE10 -vV10L10
例2) 削除前、または削除後にオーバレイの世代管理情報を確認する場合
# lvsvovl -V
----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+----8 2008/11/21 18:35:27 オーバレイ世代管理 A1234 情報 (0013) 世代管理初期化日時 : 2007/11/21 10:12:56 世代管理最終更新日時: 2008/11/21 18:00:03 世代名 : E10 V10L10 作成日時 : 2007/11/21 13:22:25 最終更新日時 : 2008/12/21 15:32:16 オーバレイ名 : FRMB FRMC FRMD FRMS FRMK 世代名 : E20 V10L10 作成日時 : 2007/11/21 18:00:03 最終更新日時 : 2008/11/21 18:00:03 オーバレイ名 : FRMA FRMB FRMC FRMD
参照
lvsvovlコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。