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Interstage List Works for 大規模 V11.0.0 セットアップガイド

3.13.7 Webアプリケーションサーバの環境構築

Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプトを使用して、Webアプリケーションサーバの環境を構築します。環境構築スクリプトは、スーパーユーザだけが実行できます。
すでにWebアプリケーションサーバの環境が構築されている場合は、構築されているWebアプリケーションサーバの環境を削除してから、Web アプリケーションサーバの環境を構築します。

Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプト名と格納場所は、以下のとおりです。

使用方法は、以下のとおりです。

記述形式
lw-gwsetenvex.sh [-m Multiple] [-s Servlet] [-p Port] [-u User] [-f File] 
パラメタの説明
-m

コンテナ数をMultipleに指定します。

Multiple : コンテナ数は「1」から「10」までの半角数値です。省略した場合は「1」が指定されたものとみなします。Servletコンテナのポート番号にはコンテナ数の指定によって8701~8710 の値が割り振られます。
「1」から「10」の半角数値以外が指定された場合、エラーになります。

-s

使用するServletサービスの種類を「1」か「2」の数値で指定します。

省略時は、Interstage Application Serverがインストールされていない場合は「1」、インストールされている場合は「2」とみなします。

1:Interstage Application Serverを利用しない運用の場合
2:Interstage Application Serverを利用する運用の場合
-p

Portは「Servlet」で「2」を指定した場合に指定します。

Interstage Application Serverのインストール時に設定した、運用管理用HTTPリスナーポートを指定します。省略時はデフォルト値の「12041」が指定されたものとみなします。

注意

初期値のまま、Interstage Application Serverをインストールした場合は、「Port」の指定を省略できます。

Interstage Application Serverのインストール時に初期値を使用していない場合は、インストール時に指定したポート番号を「Port」に指定します。

-u

Userは「Servlet」で「2」を指定した場合に指定します。

Interstage Application Serverのインストール時に設定した、管理ユーザIDを指定します。省略時はデフォルト値の「admin」が指定されたものとみなします。

-f

Fileは、「Servlet」で「2」を指定した場合に指定します。「Servlet」で「2」を指定した場合、本パラメタは必須項目です。

Interstage Application Serverのインストール時に設定した、管理者パスワードをパスワードファイルに記述します。

パスワードファイルはフルパスで指定します。パス長は、255文字以下にしてください。

パスワードファイルのパスには、以下の文字が使用できます。

  • 半角英数字

  • 半角アンダースコア 「_」

  • 半角ハイフン 「-」

  • 半角丸括弧 「( )」

記述例(Interstage Application Serverを利用する運用の場合):
/opt/FJSVlw-gw/bin/lw-gwsetenvex.sh -m 1 -p 12041 -u admin -f /wk/passwd

備考) /wk/passwdの内容は、Interstage Application Serverをインストールした時に設定した管理ユーザIDのパスワード

例)AS_ADMIN_PASSWORD=adminadmin

注意

  • パスワードファイルには、AS_ADMIN_PASSWORDの行だけを記述し、空行(改行だけの行)を作らないでください。

  • パスワードにバックスラッシュを使用している場合は、「\」でエスケープして記載してください。

  • パスワードファイルに記述されたパスワードを保護するため、パスワードファイルの所有者をスーパーユーザに設定し、ファイルの属性を「600」に設定してください。

  • パスワードファイルに拡張子(.txtなど)を付けたファイルを指定した場合、エラーになります。パスワードファイルに拡張子を付けることはできません。

  • Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプト実行後、Webサーバプロセスの再起動が必要になります。

  • Webサーバプロセスの停止/起動コマンドは、以下のとおりです。

    Interstage Application Serverを利用しない運用の場合

    - Webサーバプロセスの停止

      /opt/FJSVlw-gw/iaps/AHS24/bin/apachectl -k graceful-stop -f /opt/FJSVlw-gw/iaps/AHS24/conf/httpd.conf

    - Webサーバプロセスの起動

      /opt/FJSVlw-gw/iaps/AHS24/bin/apachectl -k start -f /opt/FJSVlw-gw/iaps/AHS24/conf/httpd.conf

    Interstage Application Serverを利用する運用の場合

    “Interstage HTTP Server 2.4 運用ガイド”を参照してください。

Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプトの実行が完了すると、以下のメッセージが表示されます。

Web Gateway Server was set up successfully.
Please connect to Web Gateway Server from Web Client now to confirm the setup.

上記のメッセージが表示されない場合は、ログファイルを参照して、環境構築中に発生したエラーの内容を確認します。

ログファイルは、「/var/opt/FJSVlw-gw/log」ディレクトリに「lwgwsetenv.txt」というファイル名で出力されます。