非互換
FUJITSU Enterprise Postgres 10では、Mirroring Controllerのmc_ctlコマンドのstatusモードで行うサーバの状態表示について、トランザクションログを受信するプロセス(WAL受信プロセス)を異常と表示する場合の条件を変更します。
該当するサーバの役割(host_role):スタンバイ(standby)
表示項目:DBMSプロセスの状態(db_proc_status)
表示内容:abnormal(異常プロセス名)
異常プロセス名に‘wal_receiver’が含まれるか否かが非互換の対象となります。
Mirroring ControllerがWAL送信プロセスの停止を検知した場合に表示します。
Mirroring ControllerがWAL受信プロセスによるプライマリサーバとのストリーミングレプリケーションの接続を確立できていない状態を検知した場合に表示します。
対処方法
mc_ctlコマンドのstatusモードにより得られた表示内容から、WAL受信プロセスの状態を判断するようなアプリケーションが存在する場合に、従来と同じ精度で判断を行う場合には、以下のように修正してください。ただし、精度向上に伴う非互換のため、推奨はできません。
host_roleが'primary'のdb_proc_status 項目の'abnormal'に表示される異常プロセス名に'wal_sender'が含まれる場合には、WAL受信プロセスに異常が発生していると判断します。
host_roleが'primary'のdb_proc_status 項目の'abnormal'に表示される異常プロセス名に'wal_sender'が含まれない場合には、WAL受信プロセスに異常が発生していないと判断します。