本製品のDVDをセットし、以下のコマンドを実行します。
【Solaris版】
DVDマウントポイント/Solaris/unx/tool/swmove -b 移行データの退避先ディレクトリ名
【Linux版】
DVDマウントポイント/Linux/unx/tool/swmove -b 移行データの退避先ディレクトリ名
退避先ディレクトリ名は、フルパスで指定します。空白を含むことはできません。
swmove(移行用退避コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
コマンドが途中でエラーになった場合は、エラーの原因を取り除き、エラー時と同じ退避先ディレクトリを指定してコマンドを再実行します。
なお、本コマンドを実行するとSystemwalker Centric Managerのデーモンが停止します。また、本コマンドの実行環境にSystemwalker Operation Managerがインストールされている場合は、Systemwalker Operation Managerのデーモンも同時に停止します。
監査ログ管理機能を使用している場合
ログを収集するために以下のファイルを退避してください。
ログを収集するために作成した、日付書式定義ファイル
監査ログ管理を使用するために、mpatmdef(ログ収集一括定義コマンド)の入力ファイルとして作成した入力ファイル
注意
運用環境の退避についての注意事項
SystemWalker/CentricMGR 4.1以前の製品からバージョンアップする場合の注意事項
swmoveコマンド実行時に、旧バージョンのパッケージの削除について問い合わせがあります。これに対して、「Y」(削除)を応答してください。旧バージョンのパッケージを手操作で削除しないでください。
swmoveコマンド実行後は、システムの再起動が必要です。
NetWalker/Baseについての注意事項
swmoveコマンドではNetWalker/Baseは削除対象になりません。NetWalker/Baseのユーザ資産が退避されているか確認し、NetWalker/Baseのアンインストールを行ってください。
ポイント
NetWalker/Baseのユーザ資産の退避確認
swmoveコマンドの実行後、NetWalker/Baseの旧バージョンが退避されたことを確認してください。“バージョンアップの準備”で行うExport操作によりNW2V5.configファイルが作成されていない場合、NetWalker/Baseのユーザ資産は、swmoveコマンドの退避対象になりません。
以下の退避先ディレクトリが作成されていることを確認してください。作成されてない場合、旧環境は退避されていません。
/ユーザ指定の退避先/fjsvfnmkt/ |
/var/opt/FJSVftlc_trans/fjsvfnmkt/ |
NetWalker/Baseの退避に失敗した場合は、“NetWalker/Baseのデータが移行されない場合について【UNIX版】”を参照してください。
ポイント
退避時とは別に移行元の旧バージョンを削除する場合
swmoveコマンドを実行すると、削除が必要なパッケージはコマンド実行時に削除できます。コマンド実行時に、移行に使用したユーザ資産の退避先ディレクトリを指定します。退避コマンド実行時の旧バージョンの削除問い合わせに対して、「Y」を応答してください。アンインストールが必要なパッケージが削除されていない場合は、swmoveコマンドを再実行してください。
以下のファイルにアンインストールが必要なパッケージ名が書き込まれます。
退避先ディレクトリ/rmpackage.inf |
このファイルに記載されていないパッケージは、手操作で削除しないようにしてください。
退避した環境を継続して使用する場合
swmoveコマンドの実行後、継続して環境を使用する場合、Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerのデーモンを起動する必要があります。
以下の順番でデーモンを起動します。
各種サービスの起動手順は、以下のとおりです。
SystemWalker/OperationMGR 5.0以降がインストールされている場合
SystemWalker/OperationMGRを起動します。
syslog連携機能を有効にする
Systemwalker Centric Managerのデーモンの起動
SystemWalker/OperationMGRの起動
SystemWalker/OperationMGR 5.0以降がインストールされている場合は、SystemWalker/OperationMGRを起動します。
/opt/systemwalker/bin/soperationmgr
soperationmgrコマンドの詳細については、Systemwalker Operation Managerのマニュアルを参照してください。
syslog連携機能の設定
syslog連携機能を以下の手順で有効にします。
以下のコマンドにより、syslog連携機能を起動します。
/opt/systemwalker/bin/stropasyslog
監視を行うため、syslogdまたはrsyslogdにsyslog連携機能が起動したことを通知してください。
【Red Hat Enterprise Linux 6.3以降】
rsyslogサービスを再起動します。
Red Hat Enterprise Linux 6の場合
service rsyslog restart
Red Hat Enterprise Linux 7以降の場合
systemctl restart rsyslog
【Red Hat Enterprise Linux 6.0/Red Hat Enterprise Linux 6.1/Red Hat Enterprise Linux 6.2】
以下のように、rsyslogdに対してHUPシグナルを送ります。
ps -ef | grep rsyslogd kill -HUP <上記で求めたプロセスID>
【上記以外のLinux、Solaris 9以前のSolaris、およびSolaris 10以降でzoneを作成していない場合】
以下のように、syslogdに対してHUPシグナルを送ります。
# ps -ef | grep syslogd # kill -HUP <上記で求めたプロセスID>
【Solaris 10以降でzoneを作成している場合】
syslog連携機能を起動したzoneのsyslogdをzone名で特定し、HUPシグナルを送ります。なお、ログインしているzoneのzone名は、「/usr/bin/zonename」コマンドで確認できます。
# ps -Zef | grep syslogd | grep `/usr/bin/zonename` # kill -HUP <上記で求めたプロセスID>
注意
syslog連携機能停止中のメッセージについての注意事項
syslogdまたはrsyslogdの再起動を行った場合、syslogdまたはrsyslogdが停止している間に発生したメッセージはsyslogdまたはrsyslogdで処理されない場合があります。
また、syslog連携機能を停止している間に、syslogdまたはrsyslogdとの接続が切断されたことをあらわすメッセージが出力される場合があります。上記手順を行うことで復旧しますので、そのメッセージは無視してください。
Systemwalker Centric Managerのデーモンの起動
以下のコマンドにより、Systemwalker Centric Managerのデーモンを起動します。
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr
scentricmgr(サービス/デーモンの起動コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。