メンテナンスの目的に合わせて、運用管理サーバ上にすでに登録されている資源を業務構成情報、適用方法および適用予定日時の情報も含め、メンテナンス版数として1つに梱包します。どの資源を1つに梱包するかは、資源配付が業務構成情報を参照することで決定し、梱包されていないユーザ資源(資源グループの世代単位)を自動的に1つに梱包します。
メンテナンス版数の登録には、資源配付の登録機能(drmsaddコマンドまたは[資源配付]ウィンドウのメニュー操作)を使用します。
なお、メンテナンス版数は、別資源としてDRMS管理ファイルに保持します。メンテナンス版数の登録の概要を“メンテナンス版数の登録の概要”に示します。
図10.6 メンテナンス版数の登録の概要
共通メンテナンス版数と個別メンテナンス版数について
メンテナンス版数には、以下の2種類があります。
共通メンテナンス版数は、全システムで1つだけ作成でき、全システムに均一に配付する業務に適しています。
個別メンテナンス版数は、業務ごとに配付するあて先が異なるシステムに適しています。
個別メンテナンス版数は、業務単位に資源グループを梱包して運用します。それぞれのメンテナンス版数は独立しており、メンテナンス版数ごとに保有世代および配付あて先を設定できます。1つのメンテナンス版数を複数のあて先に配付することも可能です。
登録するファイルサイズの制限について
資源配付が扱うファイルのサイズは、UNIXシステムの場合は2GB、Windowsシステムの場合は4GBまでです。
UNIXシステムの運用管理サーバでメンテナンス版数の登録を行う場合、またはUNIXシステムを経由して配付を行う場合は、メンテナンス版数に梱包されているすべてのユーザ資源(資源グループの世代に登録されている資源ファイル)の合計サイズが2GBを超えないよう、登録範囲の絞り込み(業務選択、日時設定)を行ってください。