1.7.1 調査ツールについて

ファイルハンドルを使用しているプロセスの一覧を表示するツールにはopenfiles.exeがあります。

表1.6 openfiles.exeの特徴
項目	説明
入手方法	OSに標準インストールされている
設定方法	「1.7.2.2 openfiles.exeの設定方法」を参照 (設定時にサーバの再起動が必要)
調査ツール使用によるOS性能の劣化	あり ('maintain objects list'を有効にすることで、OS性能が劣化)
表示対象ファイル	openfiles.exeを実行したユーザーが使用しているファイルだけ。本機能では、AdvancedCopy Managerのコマンドまたはサービスがopenfiles.exeを実行するため、表示対象ファイルは以下のどちらかになります。 AdvancedCopy Managerのコマンドを実行したユーザーが使用しているファイル (コマンド実行サーバで「使用中ロックエラー」が発生した場合) AdvancedCopy Managerのスタートアップアカウントが使用しているファイル (通信先サーバで「使用中ロックエラー」が発生した場合)
保守	マイクロソフト社のサポートあり(OS標準機能のため)

openfiles.exeで原因を特定できるのは、プロセスがファイルまたはディレクトリを使用(open)している場合だけです。以下に該当する場合は、原因を特定できません。

ドライバが対象ボリュームを使用している
対象ボリューム内にDLLが存在し、アプリケーションがそのDLLをロードしている

原因を特定できなかった場合は、エラー発生時に動作していたアプリケーションとサービスに、上記に該当するものがないか調査してください。

注意

openfiles.exeを実行しても、情報が何も表示されないことがあります。OSの負荷や不具合によるものと考えられますが、本現象の回避手段はありません。

ポイント

バックアップやレプリケーションを行う前に、使用するボリュームに対して「openfiles.exe /query /v」を手動で実行し、「使用中ロックエラー」の原因となるプロセスが存在していないか確認することをお勧めします。ボリュームを使用しているプロセスの調査方法は、「1.7.5 ボリュームを使用しているプロセスの調査方法」を参照してください。