既存の運用環境のEnterprise Managerを別のEnterprise Managerに移行する場合の手順について説明します。
■実行に必要な権限
【Windows版】
Administratorsグループに所属するユーザー権限が必要です。
【UNIX版】
システム管理者(スーパーユーザー)権限が必要です。
■本手順を行う前に
移行元のEnterprise Managerの常駐プロセスが起動している場合は、「付録B 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービス/デーモンを停止してください。また、常駐プロセスが停止しているか確認してください。
■手順
移行先のEnterprise Managerでの作業
「6.5 Managerの移行」の手順を、「Manager」から「Enterprise Manager」に読み替えて実施してください。
ただし「6.4 ManagerのIPアドレス/ホスト名の変更」の作業は不要です。
Enterprise Managerで自身の性能情報を収集している場合は、「6.11 AgentのIPアドレス/ホスト名の変更」の手順を、「Manager」から「Enterprise Manager」に読み替えて実施してください。
Managerでの作業
移行先のEnterprise Managerのホスト名/IPアドレスが変わった場合、以下のようにManagerの二階層運用の設定を再度実施してください。
Managerの二階層運用の解除
「A.3 Managerの二階層運用セットアップコマンド」を参照してsqcEmSetupを実行し、Managerの二階層運用を一度解除します。
Managerの二階層運用のセットアップ
「A.3 Managerの二階層運用セットアップコマンド」を参照してsqcEmSetupを実行し、再度二階層運用のセットアップを実施してください。
Managerのサービス/デーモンの起動と確認
「付録B 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービス/デーモンを起動してください。また、常駐プロセスが正しく起動しているか確認してください。
運用管理クライアントでの作業
運用管理クライアントの接続先がEnterprise Managerで、移行先Enterprise Managerのホスト名/IPアドレスが変わった場合、運用管理クライアントにおいて、「6.4.2 運用管理クライアントが認識するManagerのIPアドレス/ホスト名の変更」を参照して、運用管理クライアントが認識するEnterprise ManagerのIPアドレスの変更をしてください。その際手順の「Manager」は「Enterprise Manager」に読み替えて実施してください。