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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.9.1 運用ガイド
FUJITSU Storage

G.2.1 運用設計

以下の観点に留意して、ストレージプールおよびバックアップ運用を設計してください。

バックアップ/リストアの単位(ストレージプール単位)

AdvancedCopy ManagerではZFSのストレージプール単位(ストレージプール内のファイルシステムすべて)のバックアップ/リストアだけをサポートします。ZFSファイルシステム単位のバックアップ/リストアはできません。詳細は「G.1.1 バックアップ単位」を参照してください。

ZFSストレージプールのバージョン

オンラインバックアップでは、業務サーバとバックアップサーバのZFSストレージプールのバージョンを同じにしてください。ZFSストレージプールのバージョン確認方法は、OSのマニュアルを参照してください。

[実行例]

# zpool upgrade -v
This system is currently running ZFS pool version 33.

ZFSストレージプールの種別および構成

ZFSストレージプールの用途(システム領域/データ領域)

オンラインバックアップでは、データ領域(通常のストレージプール)のバックアップ/リストアを実施できます。システム領域(ZFSルートプール)をバックアップする場合は、オフラインバックアップを使用してください。

ZFSストレージプールを構成するデバイス

オンラインバックアップでは、ZFSストレージプールを構成するデバイス(物理ディスク)として、以下をサポートします。

  • デバイス種別

    通常デバイスをサポートします。

    ポイント

    レプリケーション管理を使用する場合の詳細は、「1.2 AdvancedCopy Managerにおけるサポートデバイスについて」を参照してください。

  • デバイスの単位

    ディスク全体(LU)をサポートします。

    注意

    ディスク全体(LU)で構成されるように、ストレージプールを作成してください。

バックアップ用ストレージプールの準備

オンラインバックアップではバックアップ先として、以下の2種類のバックアップ先を用意する必要があります。

業務用ストレージプールとバックアップ先ボリュームの組合せ

業務用ストレージプール、バックアップ用ストレージプール、およびバックアップボリュームの組合せは以下のようになります。

機能

デバイス

業務用ストレージプール

バックアップ先ボリューム

バックアップ用ストレージプール

バックアップボリューム

レプリケーション管理

LU

LU

スライス (注)

AdvancedCopy Manager CCM

LU

LU

LU

注: 複写元をLU、複写先をスライスとして定義し、LU全体をスライスにコピーします。

バックアップ先ボリュームがLUの場合は、以下のように、業務用ストレージプールのディスク形式とバックアップ先ボリュームのディスク形式を同一にしてください。

バックアップ先ボリュームの接続サーバ

バックアップ先ボリュームを接続するサーバは、使用するコピー機能によって、以下のようになります。

バックアップ先ボリューム

コピー機能

レプリケーション管理

AdvancedCopy Manager CCM

バックアップ用ストレージプール

バックアップサーバ

バックアップサーバ

バックアップボリューム

バックアップサーバ

サーバに接続しないでください。