保守作業などを目的として一時的にStorage Clusterの環境を削除する場合は、TFOグループを削除します。
TFOグループを削除すると、Storage Clusterの運用は解除され、ボリュームの同期も解除されます。
TFOグループがActive-Standby構成でFC接続環境の場合、かつSecondaryストレージにフェイルオーバーしたあとにPrimaryストレージを撤去する場合は、Storage Clusterの運用を解除するとともに、Secondaryストレージのポートに対して設定されている論理WWPN/WWNNを解除せずに引き継ぐ必要があります。その場合は、手順6で[WWPN引き継ぎ]を指定します。
注意
TFOグループをActive-Standby構成で運用している場合に本項の作業を実施すると、Primary/Secondaryストレージの両装置においてCAポートのWWPN/WWNNが同じ状態になります。その状態で両装置のCAポートがActiveになると、WWPN/WWNNが競合してデータ破壊などが発生することがあります。そのため、本項の作業に関しては、以下のことを遵守してください。
Primaryストレージが接続された状態のときは本項の作業を実施しない
iSCSI接続環境の場合は、以下のどちらかの条件を満たしていることを確認してから本項の作業を実施する
Standby側のストレージまたは交換元のストレージがSANに接続されていない
iSCSIポートのiSCSI IPアドレスが同一ネットワーク内で重複していない
復旧のために一時的にTFOグループを削除する手順は、以下のとおりです。
AdvancedCopy Managerを運用している場合は、コピーセッションの停止とAdvancedCopy Managerの環境を削除します。
コピーセッションの停止とAdvancedCopy Managerの環境削除手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(a)コピーセッションの停止」および「(c)AdvancedCopy Managerの環境設定削除」を参照してください。
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
カテゴリーペインで、[Storage Cluster]をクリックします。
作成されているTFOグループが、メインペインに表示されます。
メインペインで削除対象のTFOグループを選択し、アクションペインで[TFOグループ]の下にある[削除]をクリックします。
TFOグループ削除ウィザード画面が表示されます。
オプション選択・確認画面が表示されます。
TFOグループがActive-Standby構成でFC接続環境の場合は、[WWPN引き継ぎ]のチェックボックスをチェックします。
TFOグループがActive-Standby構成でiSCSI接続環境の場合、またはTFOグループがActive-Active構成の場合は、[WWPN引き継ぎ]のチェックボックスがグレーアウトされて表示されます。
実行する場合は、[削除]をクリックします。
TFOグループがActive-Standby構成でFC接続環境の場合は、削除処理の完了後、FCポート一覧画面からWWPNの引継ぎ状況を確認します。確認手順は以下のとおりです。
TFOグループがActive-Standby構成でiSCSI接続環境の場合、またはTFOグループがActive-Active構成の場合は、ポートの設定値が設定した値のままとなるため、確認が不要です。
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
メインペインで、Storage ClusterのSecondaryストレージとして設定していたETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
カテゴリーペインで、[接続性]をクリックします。
ポートタイプの一覧が、メインペインに表示されます。
メインペインで、タイプが"FC"の「ポート数」部分をクリックします。
FCポートの一覧が、メインペインに表示されます。[論理WWPN]カラムに値が表示されている、かつ、[TFOステータス]カラムの値が"-"(ハイフン)の場合、そのポートはTFOグループ削除時に論理WWPN/WWNNを引き継いでいます。