Storage Cluster機能を利用するには、以下の手順で事前設定を行ってください。
ETERNUS ディスクアレイの登録とライセンスの登録
ETERNUS ディスクアレイの登録
Storage Cluster機能を使用する、すべてのETERNUS ディスクアレイを装置登録してください。
参照
ETERNUS ディスクアレイの登録手順は、『Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイの登録」を参照してください。
ライセンスの登録
手順1で登録したETERNUS ディスクアレイに、Storage Clusterオプションライセンスを登録してください。
Storage Cluster機能を使用するすべてのETERNUS ディスクアレイに、ライセンスを登録する必要があります。
参考
Storage Clusterオプションライセンスを登録するには、以下のライセンスが登録されている必要があります。
ETERNUS SF Storage Cruiser Standard Editionライセンス
ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Standard Editionライセンス
参照
ライセンスの登録手順は、『Webコンソール説明書』の「ライセンスの登録」を参照してください。
サーバとFCスイッチの登録/設定
FCスイッチの登録
Storage Cluster機能を使用するすべてのFCスイッチを装置登録してください。
参照
FCスイッチの登録手順は、『Webコンソール説明書』の「FCスイッチの登録」を参照してください。
Storage Clusterコントローラーの設定
TFOグループをActive-Active構成で運用する場合は、Storage Clusterコントローラーの設定が必要です。
Storage Clusterコントローラーの設定は、Webコンソールではなく、サーバにログインして操作および確認する必要があります。
参照
Storage Clusterコントローラーの設定手順は、「9.6 Storage Clusterコントローラー」を参照してください。
業務サーバの登録
Storage Cluster機能で使用する業務サーバを、すべて登録してください。
参照
業務サーバの登録手順は、『Webコンソール説明書』の「サーバの登録」を参照してください。
Storage Cluster構成の設定
Storage Cluster機能に必要なETERNUS ディスクアレイの構成を設定します。構成例は「図9.22 Storage Cluster構成例」のとおりです。
図9.22 Storage Cluster構成例
Active-Active構成における設定手順は以下のとおりです。
それぞれの設定内容の詳細は、以下のとおりです。
ポートの設定
Storage Cluster機能では、ETERNUS ディスクアレイのポートを以下の2通りの用途で使用します。
Storage Cluster機能では、同期転送方式を使用して、PrimaryストレージとSecondaryストレージの業務ボリュームの内容を等価に保ちます。そのコピー経路となるRECパスを設定するための、PrimaryストレージとSecondaryストレージのETERNUS ディスクアレイのポートが必要です。
Storage Cluster機能におけるRECパスを設定するためのポートには、以下の条件があります。
TFOグループをActive-Active構成で運用する場合、ポートのインターフェースタイプは"FC"である必要があります。
ポートモードは"RA"または"CA/RA"である必要があります。
必要に応じて、それぞれのETERNUS ディスクアレイに対して、ポートモードを変更してください。
参照
ポートモードの変更手順は、『Webコンソール説明書』の「FCポート/iSCSIポート/SASポートの設定変更」を参照してください。
Storage Cluster機能では、Primary/SecondaryストレージのETERNUS ディスクアレイ間で、業務サーバに接続するためのポートをペア化します。
業務サーバに接続するポートには、以下の条件があります。
TFOグループをActive-Active構成で運用する場合、ポートのインターフェースタイプは"FC"である必要があります。
ポートモードは"CA"である必要があります。"CA/RA"は使用できません。
ペアに指定するポートのポートパラメーターは、すべて同じである必要があります。
マルチパス接続を行う場合は、関連付けられたすべてのポートをペア化するために、Primary/SecondaryストレージのそれぞれのETERNUS ディスクアレイに、同じ数のポートを用意する必要があります。ポートは、2つ以上必要です。
必要に応じて、それぞれのETERNUS ディスクアレイに対して、ポートモードおよびポートパラメーターを変更してください。
参照
ポートモードおよびポートパラメーターの変更手順は、『Webコンソール説明書』の「FCポート/iSCSIポート/SASポートの設定変更」を参照してください。
RECパスの設定
「RECパスのためのポート」で設定したポートを使用し、Primary/SecondaryストレージのETERNUS ディスクアレイ間に、RECパスを設定します。RECパスの設定は、PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのETERNUS ディスクアレイから一度実行するだけで、両方のETERNUS ディスクアレイに設定されます。Webコンソールで以下の手順を実施してください。
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
カテゴリーペインで、[Storage Cluster]をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、Storage Cluster機能に関する項目に切り替わります。
カテゴリーペインで、[RECパス]をクリックします。
作成されているRECパスが、メインペインに表示されます。
アクションペインで、[ウィザード]の下にある[リモートコピー設定]をクリックします。
リモート・アドバンスト・コピー設定ウィザード画面が表示されるので、[次へ]ボタンをクリックします。
リモートパートナーを選択する画面が表示されます。
リモートコピーのコピー先となるETERNUS ディスクアレイを選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
コピーテーブルサイズを設定する画面が表示されます。
コピー元とコピー先の両方のETERNUS ディスクアレイに対して、コピー・パラメーターを設定したあと、[次へ]ボタンをクリックします。
RECパスを設定する画面が表示されます。
ETERNUS ディスクアレイ間のリモートコピー経路と接続タイプを選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
RECバッファーを設定する画面が表示されます。
Storage Cluster機能の運用にRECバッファーは必要ないため、[次へ]ボタンをクリックします。
設定の確認画面が表示されます。
情報が正しければ、[閉じる]ボタンをクリックします。
注意
RECパスの回線速度および圧縮率の設定は、1つ以上のRECパスを追加した場合だけ有効です。既存のRECパスの削除だけを実施する場合は、指定した回線速度および圧縮率は設定されません。
TFOグループの設定
「業務サーバに接続するためのポート」を使用し、Primary/SecondaryストレージのETERNUS ディスクアレイ間に、TFOグループを設定します。TFOグループの設定は、PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのETERNUS ディスクアレイから一度実行するだけで、両方のETERNUS ディスクアレイに設定されます。
注意
TFOグループをActive-Active構成で運用する場合、PrimaryストレージとSecondaryストレージの両装置においてTFOモードを設定可能であることを確認してください。Failoverモードは"Auto"だけを使用できます。
1対のETERNUS ディスクアレイに複数のTFOグループを作成する場合、1つのCAポートペアを複数のTFOグループで指定できません。
マルチパス接続などの場合に、ある1つのLUN/アフィニティグループに対して、複数のアクセスパス(ホストアフィニティ)が設定されていることがあります。このようなアクセスパス(ホストアフィニティ)に含まれるポートをTFOグループのCAポートペアに指定する場合、対象のLUN/アフィニティグループと関連付けられたすべてのポートを同時に選択してください。
Secondaryストレージ側のCAポートに対するアクセスパス(ホストアフィニティ)の設定は、TFOグループの設定後に行ってください。TFOグループの設定前に、Secondaryストレージ側のCAポートに対するアクセスパス(ホストアフィニティ)を設定すると、その時点でSecondaryストレージ側のボリュームが業務サーバに認識され、トラブルとなる可能性があります。このため、ポートペアの選択画面では、アクセスパス(ホストアフィニティ)を設定済みのSecondaryストレージ側のCAポートは選択できません。
ストレージ装置側でVeeam Storage Integrationのホストアフィニティを設定したCAポートは、TFOグループに設定できません。
TFOグループにCAポートを追加する場合は、PrimaryストレージのTFOG Roleが"Local"、SecondaryストレージのTFOG Roleが"Remote"である必要があります。
TFOグループを設定するには、Webコンソールで以下の手順を実施してください。
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
カテゴリーペインで、[Storage Cluster]をクリックします。
作成されているTFOグループが、メインペインに表示されます。
アクションペインで、[TFOグループ]の下にある[設定]をクリックします。
TFOグループ設定ウィザード画面が表示されます。
ETERNUS ディスクアレイとオプションの選択画面が表示されます。
TFOグループを新規作成する場合
リモートのETERNUS ディスクアレイを選択し、どちらのETERNUS ディスクアレイをPrimaryストレージとするかを指定します。
既存のTFOグループを変更する場合
Primary/Secondaryストレージの指定、およびTFOモードは変更できません。
Failoverモードの初期値は"Auto"が選択されています。手動でフェイルオーバーを行う場合は、"Manual"を選択してください。
Failbackモードの初期値は"Manual"が選択されています。自動でフェイルバックを行う場合は、"Auto"を選択してください。
TFOモードの初期値は"Active-Standby"が選択されています。Active-Active構成で運用する場合は、"Active-Active"を選択してください。
入力が完了したら、[次へ]ボタンをクリックします。
TFOグループ設定画面が表示されます。
Primary/Secondaryストレージのポート一覧から、ペアにするポートをそれぞれ1つずつ選択して、[追加]ボタンをクリックします。削除する場合は、[ポートペア一覧]テーブルから不要なペアを選択して、[削除]ボタンをクリックします。
必要な設定が完了したら、[次へ]ボタンをクリックします。
設定の確認画面が表示されます。
情報が正しければ、[設定]ボタンをクリックします。
TFOV総容量の拡張
Storage Cluster機能の対象とするボリュームの、装置あたりの総容量(以降、“TFOV総容量”と呼びます)を設定できます。TFOV総容量は、業務ボリュームの総容量に合わせて拡張してください。
拡張作業は、必要に応じてPrimaryストレージとSecondaryストレージのそれぞれの装置に対して実施してください。
Webコンソールを使ってTFOV総容量を設定する手順は、以下のとおりです。
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
カテゴリーペインで、[Storage Cluster]をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、Storage Cluster機能に関する項目に切り替わります。
カテゴリーペインで、[設定]をクリックします。
設定されているTFOV総容量が、メインペインに表示されます。
アクションペインで、[設定]の下にある[変更]をクリックします。
「Storage Clusterの設定」画面が表示されます。
[TFOV総容量]の項目で、設定したい容量を選択します。
[設定]ボタンをクリックします。