Storage Cluster機能は、稼働系システムの構成部品から待機系システムの構成部品への切替えを、外部の運用環境から透過的に行う機能です。稼働系システムとして使用されるストレージ装置を“Primaryストレージ”、待機系システムとして使用されるストレージ装置を“Secondaryストレージ”と呼びます。
従来の運用では、PrimaryストレージとSecondaryストレージの筐体間にREC経路を設定した環境でデータを等価性維持状態にしておき、Primaryストレージが停止した場合は、以下の手順でSecondaryストレージへフェイルオーバーする必要がありました。
Secondaryストレージへの物理結線変更や、ゾーニングなどの設定変更
業務サーバの再起動によるボリューム再認識
Storage Cluster機能を利用すると、これらの作業にかかる時間や手間を省いた、透過的なフェイルオーバーを実現できます。