Javaインタフェースを使用して帳票配信・出力する場合の注意事項を、以下の場合に分けて示します。
帳票管理サーバがWindows/Solaris/Linux共通の場合
帳票管理サーバがWindowsの場合
帳票管理サーバがSolarisの場合
帳票管理サーバがLinuxの場合
●帳票管理サーバがWindows/Solaris/Linux共通の注意事項
Javaインタフェース使用時の、帳票管理サーバがWindows/Solaris/Linux共通の注意事項を以下に示します。
帳票設計時の留意点について
List Creatorデザイナのデータ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブ、[データ定義]タブのデータ項目にPAGE、TPAGE、PAGE-ALL、TPAGE-ALL、BPAGE、またはBTPAGEのいずれかを指定した項目が存在する帳票が10,000,000ページ以上ある場合、該当する項目の演算結果は正しく出力されません。
環境設定について
JavaインタフェースのJarファイル(fjoajif.jarなど)を複写して使用しないでください。
例えば、サーブレット・コンテナごとにJarファイルを複写した場合、動作保証できません。
必ず、CLASSPATHを指定して利用してください。
ユーザアプリケーションの作成について
Formsクラス、FormsFileクラス、FormsStreamクラス、PrintPropertiesクラス、およびPrintFormクラスの各メソッドの呼び出し時にConnectorExceptionが発生した場合、Formsオブジェクト、FormsFileオブジェクト、FormsStreamオブジェクトは無効になります。その場合、Formsクラス、FormsFileクラス、FormsStreamクラスのcleanupメソッドを呼び出して、Javaインタフェースが使用している資源をいったん解放してください。
XMLデータを使用する場合は、Formsクラスは使用できません。FormsStreamクラスまたはFormsFileクラスを使用してください。
指定できる文字について
ファイル名には、半角英数字を使用することをお勧めします。
帳票などのファイル名に以下の文字以外を使用した場合は、正常に動作しません。
JIS X 0201(半角文字)
JIS X 0208(JIS非漢字・第一水準漢字・第二水準漢字)
ただしJIS非漢字のうち次の7文字は除く。
「\」、「~」、「∥」、「-」、「¢」、「£」、「¬」
帳票出力について
印刷結果はプリンタに依存します。必ず実際に運用するプリンタで印刷結果を確認してください。
帳票を印刷する場合、使用する印刷プリンタによっては文字が欠ける場合があります。この場合、List Creatorデザイナの帳票様式定義画面で、文字が欠けた項目の領域長を大きくしてください。
バーコードは、用紙、リーダ、出力装置の解像度、および状態で精度が変わるため、実際の運用を行う前に、バーコードを出力し、読み込めることを確認してから使用してください。
マルチフォーム出力する場合は、以下を参照してください。
⇒List Creatorに添付のオンラインマニュアル“帳票設計編”
●帳票管理サーバがWindowsの場合の注意事項
Javaインタフェース使用時の、帳票管理サーバがWindows固有の注意事項を以下に示します。
FormsクラスのpushRecordメソッド以外のメソッド、Formsクラス以外のクラスの各メソッドは、内部的にShift-JISに変換されるため、Shift-JISの文字コード系の範囲で指定してください。Shift-JIS以外の文字コード系で記述すると、帳票管理サーバ側でShift-JISに変換されます。そのため、縮退が発生し、代替文字「_」または「_」で出力されます。
帳票格納ディレクトリやオーバレイ格納ディレクトリなどの格納先またはファイル名として、ネットワークドライブ(UNC 指定(¥¥コンピュータ名¥共有名¥ディレクトリ名)を除く)、およびリムーバブルディスクを指定しないでください。
●帳票管理サーバがSolarisの場合の注意事項
Javaインタフェース使用時の、帳票管理サーバがSolaris固有の注意事項を以下に示します。
環境設定について
ネイティブスレッドモードでのみ動作します。
グリーンスレッドモードで動作させようとした場合、Javaインタフェースを呼び出したJavaアプリケーションがハングアップしたり、例外が発生したりします。
スレッドオプションを指定するには、環境変数THREADS_FLAGを次のように指定してください。
THREADS_FLAG=native export THREADS_FLAG
環境変数LANGに「ja_JP.PCK」を設定してShift-JIS環境(PCKロケール)で使用する場合は、日本語Solarisの製品から必要なパッケージをインストールしてください。
必要なパッケージがインストールされていない場合は、次のエラーメッセージが表示されます。
couldn't set locale correctly
環境変数LANGに「ja_JP.eucJP」、または「ja_JP.UTF-8」が設定されている場合は、一時的に「ja_JP.PCK」を設定し、必要なパッケージがインストールされているか確認してください。必要なパッケージの詳細については、Solarisシステムに添付されているマニュアルを参照してください。
環境変数LANGに「ja_JP.eucJP」を設定してEUC環境(EUCロケール)で使用する場合は、日本語Solarisの製品から必要なパッケージをインストールしてください。
必要なパッケージがインストールされていない場合は、次のエラーメッセージが表示されます。
couldn't set locale correctly
環境変数LANG に「ja_JP.PCK」または「ja_JP.UTF-8」が設定されている場合は、一時的に「ja_JP.eucJP」を設定し、必要なパッケージがインストールされているか確認してください。
必要なパッケージの詳細については、Solarisシステムに添付されているマニュアルを参照してください。
環境変数LANGに「ja_JP.UTF-8」を設定してUNICODE(UTF8)環境(UTF8ロケール)で使用する場合は、日本語Solarisの製品から必要なパッケージをインストールしてください。
必要なパッケージがインストールされていない場合は、次のエラーメッセージが表示されます。
couldn't set locale correctly
環境変数LANGに「ja_JP.eucJP」、または「ja_JP.PCK」が設定されている場合は、一時的に「ja_JP.UTF-8」を設定し、必要なパッケージがインストールされているか確認してください。必要なパッケージの詳細については、Solarisシステムに添付されているマニュアルを参照してください。
●帳票管理サーバがLinuxの場合の注意事項
Javaインタフェース使用時の、帳票管理サーバがLinux固有の注意事項を以下に示します。
環境設定について
ネイティブスレッドモードでのみ動作します。
グリーンスレッドモードで動作させようとした場合、Javaインタフェースを呼び出したJavaアプリケーションがハングアップしたり、例外が発生したりします。
スレッドオプションを指定するには、環境変数THREADS_FLAGを次のように指定してください。
THREADS_FLAG=native export THREADS_FLAG