以下に、帳票出力共通の注意事項を示します。
●帳票出力時の注意事項
List Creatorデザイナで作成した集計表形式またはフリーフレーム形式の帳票で「高さを拡張して全体出力」を指定している場合、実際に出力される帳票のページ数とプレビュー時のページ数が異なる場合があります。
List Creatorデザイナで作成した帳票を出力する場合、組込みメディア項目の透過機能はRGBでカラーを表現している2色のビットマップデータ、TIFFデータ、またはPNGデータのみをサポートしています。未サポートのイメージを使用した場合は、以下のエラーが発生する、またはイメージの透過がされないという現象が発生します。
「組込みメディア項目またはバーコード項目の出力中にエラーが発生しました。処理を打ち切ります。詳細コード:44」
数字項目に集団印刷文字を指定した帳票を設計し、入力データの文字コードにShift-JIS以外を指定して、帳票を配信・出力、または Web手元印刷する場合、必ず集団印刷文字に1バイト文字(入力データがUCS2BEまたはUCS2LEの場合は、 0x007F以下の値)を指定してください。
2バイト文字を指定した場合は、集団印刷の印刷文字が正しく出力されないことがあります。
網がけを重畳する場合、網がけを透過モードで印刷します。しかし、プリンタドライバによっては、透過モードが無効となる場合があります。透過モードが無効になるプリンタドライバを使用して網がけを重畳して印刷すると、行方向で下方に定義されている網がけがあとから印刷されるため、上に重なって印刷され、下になった網がけは印刷されません。
プリンタ装置、解像度によって、網がけおよび罫線の出力結果が異なる場合があります。
漢字以外の全角文字をプリンタのデバイスフォントで印字すると、文字化けすることがあります。
デバイスフォントを使用して印字すると、指定した文字の大きさで出力されないことがあります。
プリンタ装置、プリンタドライバ、解像度によっては、指定した文字のサイズが異なる場合があります。
システムのスプールフォルダの容量に空きがない場合、帳票出力時、コマンドやメソッドが正常終了しますが、帳票が出力されない、または途中までしか出力されないことがあります。このような場合、スプールフォルダの容量を増やしてから、再度、帳票を出力してください。
段組み印刷時に両面印刷すると、両面印刷可能なプリンタでも、片面で印刷される場合があります。
帳票を出力し、スプール中に印刷要求をキャンセルすると、使用しているプリンタドライバによっては、しばらく処理が復帰せず、以下のエラーが発生する場合があります。
「帳票の出力中にエラーが発生しました。メモリまたはリソースが不足している可能性があります。詳細コード:[86]」
XML形式の入力データを使用して帳票を出力した場合、エラーとなったときのエラー内容に表示される行桁位置は、実際のファイルのエラーの位置と異なっていることがあります。
●帳票出力時に扱える帳票のページ数とデータサイズの上限値
帳票出力時、帳票の出力方法によって、扱える帳票のページ数とデータサイズが異なります。
以下に、扱える帳票のページ数とデータサイズの上限値について、帳票の出力方法ごとに示します。
帳票の出力方法 | ページ数またはデータサイズの上限値 | |
---|---|---|
帳票配信型 | 印刷 | EMF形式のスプールデータの場合、使用している帳票出力サーバのオペレーティングシステムによって上限値が異なります。 なお、データサイズが大きい帳票を出力する場合、RAW形式のスプールデータで出力してください。 |
電子保存(Interstage List Manager互換のための機能) | 65,535ページ | |
PDFファイル保存 | 約8,000ページ(2Gバイト) | |
Web手元印刷型 | PDFファイル | 約8,000ページ(2Gバイト) |
OWFファイル | 約10,000,000ページ |
注意
帳票出力時に扱える帳票のページ数、またはデータサイズの上限値を超えた場合、動作の保証はできません。
●項目長/領域長にデータが収まらない場合の動作についての留意事項
数字項目に対する入力データが以下の文字数および桁数の範囲内で指定されていない場合は、不当なデータのエラーとなります。
符号 + 整数部 + 小数部 ・・・最大20文字
↑
最大18文字
以下のものは、1文字または1桁としてみなされず、対象外となります。
数字項目に対する入力データの整数部先頭が「0」の場合
数字項目に対する入力データの小数部末尾が「0」の場合
数字項目以外の項目に対する入力データの末尾に半角空白がある場合
帳票管理サーバの環境設定ファイルで、項目長/項目長の領域内にデータが収まらない場合は「警告」として通知する指定を行ったとき、HEADSTR演算、TAILSTR演算の演算結果がすでに項目長を超えている場合、エラー発生件数は2件となります。
入力データ形式が「XML形式」の場合は、通知されたメッセージに表示されるデータ長がXMLのデータ長とは一致しない場合があります。
●出力が保留されている帳票に対し、印刷部数を指定して保留解除する場合の留意事項
帳票の出力の保留解除時に、印刷部数を指定した場合と指定しない場合では、出力結果が異なります。
例として、2ページの帳票を3部印刷した帳票を保留解除するときの出力結果について、以下の場合ごとに示します。
印刷部数を指定せずに保留解除した場合
部単位で印刷しない場合(ページ単位で印刷する場合)
出力結果 (1)(1)(1)(2)(2)(2) (1):帳票の1ページ目 (2):帳票の2ページ目
部単位で印刷する場合
出力結果 (1)(2)(1)(2)(1)(2) (1):帳票の1ページ目 (2):帳票の2ページ目
印刷部数に「2」を指定して保留解除した場合
部単位で印刷しない場合(ページ単位で印刷する場合)
出力結果 (1)(1)(1)(2)(2)(2)(1)(1)(1)(2)(2)(2) (1):帳票の1ページ目 (2):帳票の2ページ目
部単位で印刷する場合
出力結果 (1)(2)(1)(2) (1):帳票の1ページ目 (2):帳票の2ページ目
帳票の出力の保留解除時に、プリンタ情報ファイルのCOPYG(複写枚数)で印刷部数を指定して印刷した場合と印刷属性ファイルのcopynumキーで印刷部数を指定して印刷した場合では、出力結果が異なります。
例として、2ページの帳票を3部印刷した帳票を保留解除するときの出力結果について、以下の場合ごとに示します。
印刷部数を指定せずに保留解除した場合
プリンタ情報ファイルのCOPYG(複写枚数)で印刷部数を指定して印刷した場合
出力結果 (1)(1)(1)(2)(2)(2) (1):帳票の1ページ目 (2):帳票の2ページ目
印刷属性ファイルのcopynumキーで印刷部数を指定して印刷した場合
出力結果 (1)(2)(1)(2)(1)(2) (1):帳票の1ページ目 (2):帳票の2ページ目
印刷部数に「2」を指定して保留解除した場合
プリンタ情報ファイルのCOPYG(複写枚数)で印刷部数を指定して印刷した場合
出力結果 (1)(1)(1)(2)(2)(2)(1)(1)(1)(2)(2)(2) (1):帳票の1ページ目 (2):帳票の2ページ目
印刷属性ファイルのcopynumキーで印刷部数を指定して印刷した場合
出力結果 (1)(2)(1)(2) (1):帳票の1ページ目 (2):帳票の2ページ目
帳票の出力の保留解除時に、印刷部数を指定した場合と指定しない場合では、出力結果が異なります。
例として、2ページの帳票を3部印刷した帳票を保留解除するときの出力結果について、以下の場合ごとに示します。
印刷部数を指定せずに保留解除した場合
出力結果 (1)(2)(1)(2)(1)(2) (1):帳票の1ページ目 (2):帳票の2ページ目
印刷部数に「2」を指定して保留解除した場合
出力結果 (1)(2)(1)(2)(1)(2)(1)(2)(1)(2)(1)(2) (1):帳票の1ページ目 (2):帳票の2ページ目