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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能運用ガイド

3.1.1 帳票配信型の場合

帳票配信型でList Manager帳票出力インタフェースを利用して帳票を配信する場合の、帳票資源の配置について示します。

帳票資源の配置場所

帳票資源の配置場所について、以下の表に示します。

帳票資源の配置場所(List Manager帳票出力インタフェース利用時(帳票配信型))

配置する帳票資源

配置場所

帳票管理サーバ

帳票出力サーバ

帳票定義情報

入力データ

メディアデータファイル(*1)(*2)

情報ファイル(*1)

電子帳票情報ファイル(*3)

PDF文書情報ファイル

PDFメール配信情報ファイル

置換フォント情報ファイル

バーコード補正情報ファイル

帳票出力情報ファイル

List Manager管理情報ファイル(*1)

フォントファイル(*1)

PDFファイルに添付するファイル(*1)

PDFメール配信時のメールに添付するファイル(*1)

PDFメールテンプレートファイル(*1)

組合せフォーム定義ファイル(*1)

●:配置必須

◎:配置推奨

○:配置可能

-:配置不可


*1:
使用する場合のみ配置してください。

*2:
メディアデータファイルの種類は、以下のとおりです。
  ・ビットマップデータ
  ・JPEGデータ
  ・OLE2オブジェクト
  ・TIFFデータ
  ・PNGデータ
  ・グラフデータ(グラフ属性ファイルおよびグラフデータファイル)

*3:
本ファイルは、Interstage List Manager互換のための機能で使用するファイルです。

注意

配置先の帳票管理サーバがWindowsの場合、または帳票出力サーバに配置する場合、ネットワークドライブ(UNC指定(\\コンピュータ名\共有名\ディレクトリ名)を除く)およびリムーバブルディスクに配置しないでください。

ポイント

帳票配信・出力時に使用する帳票資源の配置場所は、ユーザアプリケーションや環境設定ファイルで指定します。指定方法や指定時の優先順序については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”の“付録A  帳票資源の指定方法”を参照してください。

配置時の留意事項

以下に、帳票定義情報、メディアデータファイル、およびフォントファイルを配置するときの留意事項について示します。

帳票定義情報

配置場所は、帳票登録時の帳票定義情報をList Managerで管理するかどうか(帳票定義情報の管理モード)によって、以下のように異なります。帳票定義情報の管理モードは、帳票管理サーバの環境設定ファイルのLmlcFormManageModeキーで指定します。帳票定義情報の管理モードについては、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”を参照してください。

帳票登録時の帳票定義情報をList Managerで管理する場合

必ず、帳票管理サーバに配置します。

帳票出力時には、List Managerで管理している帳票定義情報を帳票出力サーバに転送して使用するため、帳票定義情報が更新された場合でも、帳票登録時と同じ状態の帳票を出力できます。


帳票登録時の帳票定義情報をList Managerで管理する場合、帳票定義情報の転送モード(帳票管理サーバの環境設定ファイルのLmlcFormSendModeキー)の指定は無効になり、必ず転送する動作になるため、帳票出力サーバに帳票定義情報を配置することはできません。

帳票登録時の帳票定義情報をList Managerで管理しない場合

帳票管理サーバまたは帳票出力サーバに配置します。

  • 帳票管理サーバに配置した帳票定義情報を使用して帳票出力する場合
    帳票管理サーバに配置し、帳票出力サーバへ転送する指定を行ってください。
    帳票出力時には、帳票管理サーバの帳票定義情報が帳票出力サーバへ転送され、帳票が出力されます。

  • 帳票出力サーバに配置した帳票定義情報を使用して帳票出力する場合
    帳票出力サーバに配置し、帳票出力サーバへ転送しない指定を行ってください。
    帳票出力時には、帳票出力サーバの帳票定義情報が使用され、帳票が出力されます。

ただし、以下のことを行う場合、必ず、帳票管理サーバに配置してください。

  • 帳票資源を一元管理する運用

  • 帳票一覧画面、帳票ブラウザからの帳票のプレビュー

  • 帳票管理Javaインタフェース(Formクラスのpreviewメソッド)でのプレビュー用データの生成

上記のことを行わない場合、帳票出力サーバに配置することで、ネットワークの負荷を軽減できます。


なお、帳票定義情報を配置したディレクトリは、「帳票格納ディレクトリ」といいます。オーバレイを使用する場合、以下のように、帳票格納ディレクトリにオーバレイファイル(拡張子「.ovd」のファイル)を配置する必要があります。

メディアデータファイル

帳票管理サーバまたは帳票出力サーバに配置します。

ただし、以下のことを行う場合、必ず、帳票管理サーバに配置してください。

上記のことを行わない場合、帳票出力サーバに配置することで、ネットワークの負荷を軽減できます。

フォントファイル

帳票出力サーバに配置します。

フォントファイルを使用する場合、出力方法ごとに、フォントファイルを以下のように登録してください。

注意

以下の場合は、Webクライアントにも配置が必要です。

  • 帳票一覧画面、帳票ブラウザから帳票をプレビューする場合

  • 帳票管理Javaインタフェースで取得したプレビュー用データを表示する場合

帳票資源の配置手順

以下に、帳票資源の配置手順を示します。

=操作手順=
  1. 帳票資源の配置場所を決めます。
    配置場所については、以下を参照してください。
    ⇒“●帳票資源の配置場所

  2. 帳票資源の文字コード系を統一します。

  3. 配置先コンピュータに帳票格納ディレクトリを作成します。帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合のみ、オーバレイを使用するときは、配置先コンピュータの帳票格納ディレクトリ配下にオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)も作成します。

  4. 操作手順3. で作成した帳票格納ディレクトリに、帳票定義情報を配置します。
    対象となる帳票資源を、以下に示します。

    • 帳票名.pmd

    • 帳票名.ovd(オーバレイを使用する場合のみ)

    • 帳票名.psf

    • 帳票名.bip

    また、オーバレイを使用する場合、オーバレイファイル(拡張子「.ovd」のファイル)を以下の場所に配置します。

    • 帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合
      オーバレイ格納ディレクトリ(kol5)配下に配置します。

    • 帳票管理サーバがWindowsの場合、帳票出力サーバの場合
      帳票格納ディレクトリ配下に配置します。

  5. 入力データを配置先コンピュータに配置します。

  6. 以下の帳票資源を使用する場合、これらの帳票資源も配置先コンピュータに配置します。

    • メディアデータファイル

    • 情報ファイル

    • List Manager管理情報ファイル

    • フォントファイル

    • PDFファイルに添付するファイル

    • PDFメール配信時のメールに添付するファイル

    • PDFメールテンプレートファイル

    • 組合せフォーム定義ファイル