List Managerでは、以下を実現するために、マルチサーバ環境でList Managerを運用する「マルチサーバ運用」をサポートしています。
処理の負荷分散
複数の帳票管理サーバで処理を分散できます。
縮退運転
List Managerの運用中に、ある帳票管理サーバでトラブルなどが発生した場合でも、List Managerによる配信・出力システムを停止することなく運用できます。
運用中のメンテナンス
List Managerによる配信・出力システムを停止することなく、帳票管理サーバを増設・切り離しできます。
ポイント
ホスト帳票連携機能利用時は、未サポートです。
以下に、List Managerにおけるマルチサーバ運用について説明します。
List Managerにおけるマルチサーバ運用では、あらかじめ設定された条件(サーバの稼動状況など)に基づいて、複数の帳票管理サーバに処理を分散させる「並列運用型」をサポートしています。
「並列運用型」の運用では、複数の帳票管理サーバを並列で動作させ、以下の負荷を各帳票管理サーバで分散します。
List Creatorコネクタ連携時の、アプリケーションサーバからの帳票出力時に接続するときの負荷
Webクライアント(操作画面、帳票ブラウザ、Web手元印刷)から帳票出力/操作するときの負荷
帳票管理サーバから帳票出力サーバへの配信・出力するときの負荷
また、あるサーバを縮退運転/停止しても、その他のサーバで要求処理を行うため、List Managerの配信・出力システムを停止させることなく、以下のことができます。
停止した帳票管理サーバを切り離すことができます。
帳票管理サーバが1台停止しても、運用は続行されます。また、停止した帳票管理サーバは、自動的に切り離されます。
運用中に帳票管理サーバを増設できます。
帳票管理サーバは4台まで設置できます。
以下に、マルチサーバ運用(並列運用型)の概要を示します。
1) 通常、複数の帳票管理サーバで運用し、負荷分散装置で処理を分散しています。 2) 帳票管理サーバAに異常が発生した場合、帳票管理サーバAの業務が停止します。 3) 帳票管理サーバAの業務は、その他の帳票管理サーバに振り分けられます。
List Managerをマルチサーバ環境で運用するには、負荷分散装置を利用します。
List Managerでは、「並列運用型」のマルチサーバ運用において、複数の帳票管理サーバが同時に動作させるために、List Managerの帳票資源やList Manager管理データベースの資源を共用ディスクを利用して管理します。
注意
クラスタ運用とマルチサーバ運用を同一システム内に混在させることはできません。