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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド

F.6.1 帳票ブラウザで帳票をPDFファイル形式で手元プリンタ出力する設定

帳票ブラウザで帳票をPDFファイル形式で手元プリンタへ出力する場合、通常使うプリンタまたは手元プリンタへそのまま出力する方法(手元プリンタ)と、出力先プリンタの選択(手元プリンタ(選択))を行ってから出力する方法があります。

これらの方法とPDFファイルの拡張子を対応させることで、出力時にどちらの方法で出力するかを自動的に切り分けることができます。

以下に、帳票ブラウザで帳票をPDFファイル形式で手元プリンタ出力する場合に必要な設定について説明します。

設定は、以下の手順で行います。

  1. 環境設定プログラムのインストール

  2. 環境設定プログラムの設定

1. 環境設定プログラムのインストール

環境設定プログラムは、ファイルの拡張子と対応するコマンドライン定義設定を行うプログラムです。このツールをWebクライアントに適用すると、帳票ブラウザで帳票をPDFファイル形式で手元プリンタ出力するために必要な設定が自動的に行われます。

このプログラムはインストーラ(setup.exe)として提供されており、このプログラムをインストールし、環境設定することによって、Webクライアントの環境設定を行います。

このプログラムは、List Creator Enterprise Editionの製品媒体内に「PDF手元非表示印刷クライアント環境設定ツール」として添付されています。プログラムの格納ディレクトリについては、List Creator Enterprise Editionのインストールガイドを参照してください。

注意

インストールにはAdministrators権限が必要です。

機能

このプログラムをWebクライアントにインストールすることによって、PDFファイルをWebブラウザから非表示で印刷するための環境設定を行います。

印刷方法と、対応するPDFファイル名の拡張子の対応が、以下の対応となるように設定します。

出力先

拡張子

手元プリンタ

.pd1

手元プリンタ(選択)

.pd2

2. 環境設定プログラムの設定

環境設定プログラムでは、手元プリンタ出力のときに使用されるプリンタの指定や、PDFの印刷に使用するアプリケーションの選択を行うことができます。

このプログラムで環境設定を変更する場合は、[スタートメニュー]-[すべてのプログラム]-[PDF 手元非表示印刷]から行います。

注意

操作にはAdministrators権限が必要です。

[PDF手元非表示印刷]画面で設定できる項目を、以下に示します。

プリンタ

手元プリンタ出力で使用するプリンタを選択します。「通常使うプリンタ」を選択した場合は、クライアントで通常使うプリンタに設定されているプリンタで出力されます。

インストール時の設定は「通常使うプリンタ」です。

アプリケーション

印刷で使用するAdobe AcrobatまたはAdobe Readerを選択します。それ以外のアプリケーションを使用する場合は、「その他」を選択し、アプリケーションのフルパスを入力してください。

インストール時の設定は、Adobe Acrobatがインストールされている場合は「Acrobat」、Adobe Readerがインストールされている場合は「Adobe Reader」、どちらもインストールされていない場合は「その他」となります。

注意

Adobe AcrobatまたはAdobe Readerがインストールされていない場合は、リストボックスに表示されません。

オプション

指定したアプリケーションを実行する際のオプションを指定します。

インストール時の設定は、[ アプリケーション] で選択されたアプリケーションに従って自動的に設定されます。

アプリケーション

サイレント印刷 (手元プリンタ)

ダイアログ表示(手元プリンタ(選択))

Adobe Acrobat

/t /h %f %p

/p %f

Adobe Reader

/t /h %f %p

/p %f

その他

なし

なし

置き換え文字

対象

%f

印刷するPDFファイル

%p

プリンタ

注意

Adobe AcrobatまたはAdobe Readerの場合、オプションの指定は変更しないでください。

高度な設定

手元非表示印刷の詳細な設定を行います。

  • 印刷後の待機時間

    印刷終了後、次の印刷までの待機時間を設定する場合に指定してください。単位はミリ秒で、0~600000の間で指定してください。インストール時の設定は0 です。

  • アプリケーションの事前起動

    指定したアプリケーションを、印刷開始前にあらかじめ起動しておく場合に指定してください。なお、Adobe AcrobatまたはAdobe Readerの場合は必ず指定してください。インストール時の設定はチェックありです。

注意

環境設定プログラムの注意事項

  • 環境設定で指定した内容はユーザごとではなくシステム全体で共通になります。環境設定で指定したプリンタに対して手元プリンタ出力を行なうユーザが印刷する権限がない場合、印刷は失敗します。環境設定で「通常使うプリンタ」を指定することで手元プリンタ出力を行なうユーザごとに別のプリンタを使うことが可能です。

  • 設定を行うAdministrators権限を持つユーザが印刷する権限を持たないプリンタは、一覧に表示されません。


Webブラウザの注意事項

手元プリンタ出力を行うために、Webクライアントの環境設定を行った後、手元プリンタ出力用PDFファイルをダウンロードすると「ファイルのダウンロード」ダイアログボックスが表示される場合があります。この場合は、以下のようにダイアログボックスの値を設定後、[OK]ボタンをクリックしてください。

  • 「このファイルの処理方法」は「このファイルを上記の場所から開く」を選択する。

  • 「この種類のファイルであれば常に警告する」のチェックをオフにする。

なお、Microsoft EdgeまたはGoogle Chromeをお使いの場合は、List Creatorのオンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”の“Google Chromeから利用する”を参照して、設定を行ってください。


Adobe Reader の仕様による注意事項

  • Adobe Readerがすでに起動している場合の注意事項

    手元プリンタ出力は、以下の状態での実行は推奨しません。

    • Adobe Readerアプリケーションが起動している

    • PDFファイルをブラウザウィンドウで表示している

    これらの状態のとき、以下の現象が発生します。

    • Adobe Readerアプリケーションが起動している場合

      • 手元プリンタ出力を実行すると、Adobe Readerアプリケーションのウィンドウが最前面に表示されます(Adobe Readerアプリケーションのウィンドウが最小化されている場合を除く)。

      • Adobe Readerアプリケーションで、ダイアログボックス(検索ダイアログを除く)を表示している、またはAdobe Readerアプリケーションが印刷を実行している場合は、手元プリンタ出力に失敗します。

    • PDFファイルをブラウザウィンドウで表示している場合

      • 手元プリンタ出力を実行中に、ブラウザウィンドウで表示しているPDFファイルを操作(スクロールさせるなど)すると、印刷中の手元プリンタ出力が中断します。

      • プリンタ選択ダイアログ表示印刷を実行すると、印刷完了後にAdobe Reader アプリケーションのウィンドウが最前面に表示されます。

      • PDFファイルを表示しているブラウザウィンドウで、ダイアログボックスを表示している、または印刷を実行している場合は、手元プリンタ出力に失敗します(プリンタ選択ダイアログボックスを表示している状態を除く)。

  • Acrobat Readerをご使用の場合の注意事項

    Acrobat Readerをご使用の場合は、手元プリンタ出力を実行後、Adobe Readerアプリケーションが終了しません。Adobe Reader アプリケーションの[ファイル]-[終了]を選択して、Adobe Reader アプリケーションを終了させてください。なお、PDF ファイルをブラウザウィンドウで表示している場合は、Adobe Readerアプリケーションを終了させないでください。終了させると、PDF ファイルを表示しているブラウザウィンドウがクリアされ、PDF ファイルが表示されなくなります。