PDFファイルを生成するユーザアプリケーションを実行して出力したPDFファイルを、S/MIMEを使用したPDFメール配信またはSecurePackageを使用することで、セキュアに配信することができます。
セキュアにPDFファイルを配信する場合の手順は、それぞれ以下のようになります。
●S/MIMEを使用した署名付き暗号化メール配信を行う(帳票管理サーバがSolarisの場合のみ)
以下に、S/MIMEを使用した署名付き暗号化メール配信を行う場合の基本的な手順を示します。
証明書管理環境定義ファイルに、証明書のニックネーム、および証明書ファイルパスを設定します。テキストエディタで編集してください。
証明書管理環境定義ファイルは、以下に格納されています。
(List Works Print Agentインストールフォルダ)\Listmanager\ListCREATOR\lccrtmgr.def
以下の項目を設定します。
送信者の証明書設定
・送信者の証明書がPKCS#12の場合
[ENV]セクション-OWN-CERTTYPE=1を指定します。
[OWN-CERTFILE]セクション-FILETYPE=1を指定します。
・送信者の証明書のニックネーム
[OWN-CERTFILE]セクション-NICKNAME=(送信者の証明書ニックネーム)で指定します。
なお、暗号化メールの場合、この指定は不要です。
・証明書ファイルパス
[OWN-CERTFILE]セクション-FILENAME=(送信者の証明書ファイルパス)で指定します。
なお、暗号化メールの場合、この指定は不要です。
CA局の証明書設定
・CA局証明書のニックネーム
[CA-CERTFILE-0001]セクション-NICKNAME=(CA局証明書のニックネーム)で指定します。
・CA局証明書のファイル名
[CA-CERTFILE-0001]セクション-FILENAME=(CA局証明書のファイル名)で指定します。
受信者(あて先)の証明書設定
・受信者(あて先)の証明書のニックネーム
[CERTFILE-0001]セクション-NICKNAME=(受信者の証明書のニックネーム)で指定します。
なお、署名付きメールの場合、この指定は不要です。
・証明書ファイルパス
[CERTFILE-0001]セクション-FILENAME=(受信者の証明書のファイル名)で指定します。
なお、署名付きファイルの場合、この指定は不要です。
ポイント
あて先を複数設定する場合は、セクション名[CERTFILE-XXXX]のXXXX 4桁が一意となるよう設定します。詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”を参照してください。
証明書管理環境定義ファイルの設定例を以下に示します。
[ENV] OWN-CERTTYPE=1 [OWN-CERTFILE] NICKNAME= lmowner @xxx.yyy.zzz.co.jp FILENAME=C:\own.pfx FILETYPE=1 [CA-CERTFILE-0001] NICKNAME= ca @xxx.yyy.zzz.co.jp FILENAME=C:\ca.cer [CERTFILE-0001] NICKNAME= lmuser @xxx.yyy.zzz.co.jp FILENAME=C:\other1.cer
その他、詳細な設定については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”を参照してください。
lcsetenvコマンドを使用して証明書管理環境を作成します。
lcsetenv -s -f "(List Works Print Agent インストールフォルダ)\Listmanager\ListCREATOR\lccrtmgr.def"
注意
-fオプションでは、証明書管理環境定義ファイルの絶対パスを指定してください。
その他の証明書管理環境作成コマンドについては、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”を参照してください。
PDFメール環境設定ファイルで送信者のニックネームを指定します。テキストエディタで編集してください。
PDFメール環境設定ファイルは、以下に格納されています。
(List Works Print Agentインストールフォルダ)\Listmanager\ListCREATOR\swmailenv.ini
以下の項目を設定します。
送信者のニックネーム
[MLF_Default] セクション-MLF_FromNickname(設定項目名)で指定します。
・・・・・・・ [MLF_Default] ・・・・・・・ MLF_FromNickname= lmowner@xxx.yyy.zzz.co.jp ・・・・・・・・
COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合、PDF文書情報ファイルを作成します。
以下の項目などを設定します。
送信先メールアドレス
[MLF_Mail] セクション-MLF_ToAddress(送信先メールアドレス)で、送信先メールアドレスと証明書のニックネームを指定します。
・・・・・・・ [MLF_Mail] ・・・・・・・ MLF_ToAddress=lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp< lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp> ・・・・・・・・
ListCREATOR SendMaild Serviceを再起動します。
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択します。
サービス一覧画面が表示されます。
「ListCREATOR SendMaild Service」を選択します。
「再起動」を選択して、サービスを再起動します。
ユーザアプリケーションを実行します。
List Manager帳票出力インタフェースを使用する場合
帳票登録時に帳票出力インタフェース(prprintコマンドの場合は-gpdfmailtoaddrオプション)で送信先のアドレス指定項目にニックネームを追加すると、署名付きの暗号化したメールが配信できます。
prprint "uriage" .................................................................(1) -assetsdir "C:\user\Manager\formdir" .....................................(2) -glmlogicaldestination "pdf1" ............................................(3) -f "C:\user\Manager\data\uriage.dat" ....................................(4) -keeppdf "C:\tmp\uriage.pdf" .............................................(5) -gpdfmailtoaddr lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp < lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp> .....(6)
(1):帳票名を指定
(2):帳票管理サーバの帳票格納ディレクトリを指定
(3):論理あて先名を指定
(4):入力データファイルを指定
(5):帳票出力サーバに保存されるPDFファイル名を指定
(6):メールの送信先アドレスと証明書のニックネームを指定
COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合
帳票登録時にPDF文書情報ファイルを環境変数LM_PDF_ATTRIBUTE_FILEまたは帳票属性の編集コマンド(lmedtformatr コマンド)の-pdfatrfile オプションで指定すると、署名付きの暗号化したメールが配信できます。
アプリケーションの作成方法の詳細ついては、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”を参照してください。
●SecurePackageを使用したPDFファイル配信を行う(帳票管理サーバがWindowsの場合のみ)
以下に、SecurePackageを使用したPDFファイル配信を行う場合の手順を示します。なお、帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合、本機能は使用できません。
PDFメール環境設定ファイルで、SecurePackage Centerにログインする設定を行います。
PDFメール環境設定ファイルは、電子メール送信に関する環境を定義するファイルです。テキストエディタで編集してください。
PDFメール環境設定ファイルは、以下に格納されています。
(List Works Print Agentインストールフォルダ)\Listmanager\ListCREATOR\swmailenv.ini
以下の項目を設定します。
SecurePackageを使用したメール配信の宣言
[MLF_Default]セクション-MLF_UseSecurePack=1を指定します。
SecurePackage CenterのURL
[MLF_Default]セクション-MLF_SecurePackURL=(SecurePackage CenterのURL)で指定します。
送信者のSecurePackageログイングループID
[MLF_Default]セクション-MLF_SecurePackGroupID=(送信者のSecurePackageログイングループID)で指定します。
送信者のSecurePackageログインユーザID
[MLF_Default]セクション-MLF_SecurePackUserID=(送信者のSecurePackageログインユーザID)で指定します。
送信者のSecurePackageログインパスワード
[MLF_Default]セクション-MLF_SecurePackPasswd=(送信者のSecurePackageログインパスワード)で指定します。
[MLF_Default] MLF_UseSecurePack=1 MLF_SecurePackURL=http://xxx.yyy.zzz.co.jp/securepack/ MLF_SecurePackGroupID=ListManagerUsers MLF_SecurePackUserID=LMSender001 MLF_SecurePackPasswd=LM001
ListCREATOR SendMaild Serviceを再起動します。
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択します。
サービス一覧画面が表示されます。
「ListCREATOR SendMaild Service」を選択します。
「再起動」を選択してサービスを再起動します。
SecurePackageで送信する送信内容を設定します。
List Manager帳票出力インタフェースを使用する場合
PDFメール配信情報ファイルで送信ファイル、送信メッセージの設定を行います。
PDFメール配信情報ファイルは、PDFメール配信の詳細な設定を行えるファイルです。帳票管理サーバの任意のディレクトリにテキストファイルを作成し記述してください。送信メールごとに設定を変更することができます。
SecurePackage使用時は、以下の項目を設定します。
SecurePackageを使用したPDFファイル配信の宣言
[MLF_Mail]セクション-MLF_UseSecurePack=1を指定します。
受信者のSecurePackageログイングループID
[MLF_Mail]セクション-MLF_SecurePackToGroupID=(受信者のSecurePackageログイングループID)で指定します。
受信者のSecurePackageログインユーザID
[MLF_Mail]セクション-MLF_SecurePackToUserID=(受信者のSecurePackageログインユーザID)で指定します。
SecurePackageファイル配信の題名
[MLF_Mail]セクション-MLF_SecurePackSubject=(SecurePackageファイル配信の題名)で指定します。
SecurePackageファイル配信のメッセージ
[MLF_Mail]セクション-MLF_SecurePackComment=(SecurePackageファイル配信のメッセージ)で指定します。
[MLF_Mail] MLF_UseSecurePack=1 MLF_SecurePackToGroupID=ListManagerRecievers MLF_SecurePackToUserID=LMReciever001 MLF_SecurePackSubject=SecurePackageテスト MLF_SecurePackComment=これはSecurePackageのテストです。
COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合
PDF文書情報ファイルで送信先、送信ファイル、送信メッセージの設定を行います。
PDF文書情報ファイルは、PDFメール配信の詳細な設定を行えるファイルです。帳票管理サーバの任意のディレクトリにテキストファイルを作成し記述してください。送信メールごとに設定を変更することができます。
SecurePackage使用時は、以下の項目を設定します。
送信先メールアドレスの指定
[MLF_Mail]セクション-MLF_ToAddress=(送信先メールアドレス)を指定します。
SecurePackageを使用したPDFファイル配信の宣言
[MLF_Mail]セクション-MLF_UseSecurePack=1を指定します。
受信者のSecurePackageログイングループID
[MLF_Mail]セクション-MLF_SecurePackToGroupID=(受信者のSecurePackageログイングループID)で指定します。
受信者のSecurePackageログインユーザID
[MLF_Mail]セクション-MLF_SecurePackToUserID=(受信者のSecurePackageログインユーザID)で指定します。
SecurePackageファイル配信の題名
[MLF_Mail]セクション-MLF_SecurePackSubject=(SecurePackageファイル配信の題名)で指定します。
SecurePackageファイル配信のメッセージ
[MLF_Mail]セクション-MLF_SecurePackComment=(SecurePackageファイル配信のメッセージ)で指定します。
[MLF_Mail] MLF_ToAddress=lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp MLF_UseSecurePack=1 MLF_SecurePackToGroupID=ListManagerRecievers MLF_SecurePackToUserID=LMReciever001 MLF_SecurePackSubject=SecurePackageテスト MLF_SecurePackComment=これはSecurePackageのテストです。
ユーザアプリケーションを実行します。
List Manager帳票出力インタフェースを使用する場合
帳票出力時に帳票出力インタフェース(prprintコマンドの場合は-gpdfmailconffileオプション)でPDFメール配信情報ファイルを指定すると、PDFメール配信が行えます。
prprint "uriage" ...................................(1) -assetsdir "C:\user\Manager\formdir" .......(2) -glmlogicaldestination "pdf1" ..............(3) -f "C:\user\Manager\data\uriage.dat" ......(4) -keeppdf "C:\tmp\uriage.pdf" ...............(5) -gpdfmailtoaddr lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp ...(6) -gpdfmailconffile "C:\tmp\lmmail.conf" .....(7)
(1):帳票名を指定
(2):帳票管理サーバの帳票格納ディレクトリを指定
(3):論理あて先名を指定
(4):入力データファイルを指定
(5):帳票出力サーバに保存されるPDFファイル名を指定
(6):メールの送信先アドレスを指定
(7):PDF メール配信情報ファイルを指定
COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合
帳票出力時に環境変数LM_PDF_ATTRIBUTE_FILE、または帳票属性の編集コマンド(lmedtformatr コマンド)の-pdfatrfile オプションでPDF文書情報ファイルを指定すると、PDFメール配信が行えます。
ユーザアプリケーションの詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”を参照してください。