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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド

4.9.1 PDFメール配信を行う

以下に、PDFメール配信を行う基本的な手順を示します。

PDFメール配信を行う基本的な手順

=操作手順=
  1. PDFメール環境設定ファイルを設定します。

    PDFメール環境設定ファイルを編集し、使用するSMTPサーバのアドレス、および送信者のアドレスを指定します。

    PDFメール環境設定ファイルとは、電子メール送信に関する環境を定義するファイルです。テキストエディタで編集してください。

    PDFメール環境設定ファイルは、以下に格納されています。

    (List Works Print Agentインストールフォルダ)\Listmanager\ListCREATOR\swmailenv.ini

    以下の項目を設定します。

    • SMTPサーバのアドレス
      [MLF_SMTPServer-default]セクション-MLF_SMTPServerAddress(設定項目名)で指定します。

    • 送信者のアドレス
      [MLF_Default]セクション-MLF_EnvelopeFromAddress(設定項目名)で指定します。

    例) swmailenv.ini
    ・・・・・・・
    [MLF_SMTPServer-default]
    MLF_SMTPServerAddress=lmowner@xxx.yyy.zzz.co.jp
    ・・・・・・・
    [MLF_Default]
    MLF_EnvelopeFromAddress=lmowner@xxx.yyy.zzz.co.jp
    ・・・・・・・・・

    その他のPDFメール環境設定ファイルの設定方法および書式については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”を参照してください。

  2. ListCREATOR SendMaild Serviceを起動します。

    1. Administrators権限を持つユーザでList Works Print Agentにログオンし、[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択します。
      ⇒サービス一覧画面が表示されます。

    2. 「ListCREATOR SendMaild Service」を選択します。

    3. 「開始」を選択してサービスを開始します。

  3. ユーザアプリケーションを実行します。

    • List Manager帳票出力インタフェースを使用する場合

      帳票出力時にList Manager帳票出力インタフェース(prprintコマンドの場合は-gpdfmailtoaddrオプション)を使用して送信先のアドレスを指定すると、PDFメール配信が行えます。

    例)prprintコマンドを使用する場合
    prprint
    "uriage"                                     (1)
    -assetsdir "C:\user\Manager\formdir"         (2)
    -glmlogicaldestination "pdf1"                (3)
    -f  "C:\user\Manager\data\uriage.dat"        (4)
    -keeppdf "C:\tmp\uriage.pdf"                 (5)
    -gpdfmailtoaddr lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp     (6)

    (1):帳票名を指定
    (2):帳票管理サーバの帳票格納ディレクトリを指定
    (3):論理あて先名を指定
    (4):入力データファイルを指定
    (5):帳票出力サーバに保存されるPDFファイル名を指定
    (6):メールの送信先アドレスを指定

    • COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合

      帳票出力時にPDF文書情報ファイル([MLF_Mail]セクション)を使用して送信先のアドレスを指定すると、PDFメール配信が行えます。

    例)
    [MLF_Mail]
    MLF_ToAddress=lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp

アプリケーションの作成方法の詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”を参照してください。

その他のPDFメール配信機能を使用する場合は、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”を参照してください。

セキュリティを設定してメール配信を行う場合は、以下を参照してください。
⇒“4.9.2 セキュアなメール配信を行う

PDFメール配信のメールsubject、メール本文を作成する

PDFメール配信を行うメールにsubjectやメール本文を作成して配信する場合、さらに以下のファイルを記述します。

以下に、PDF メール配信のメールsubject、メール本文を作成する手順を示します。

=操作手順=
  1. PDFメールテンプレートファイルを編集します。

    • PDFメールテンプレートファイルは、HEAD とBODY の2 つのセクションに分かれています。
      HEAD に書かれた内容はメールsubjectとして、BODY に書かれた内容はメール本文として使われます。

    • 記号$ で囲まれた文字列は、変数として扱われます。PDF メール配信情報ファイルの[MLF_Message] セクションで、変数の内容を記載してください。変数に使用できる文字は、半角英数字の小文字です。

    • 文書中に「$」、「<」、「>」、「\」 を含める場合は、「\$」、「\<」、「\>」、「\\」のように、「\」 を付加して記述します。

    • HEAD セクションに以下のフィールド名を記述しても無視されます。

        Date、From、To、CC、BCC、Message-ID、MIME-Version、Content-Type、
        Envelope-ID、Disposition-Notification-To

    • メールの題名を指定する場合は、HEAD セクションに「subject:」を必ず指定してください。また、PDFメールテンプレートファイルには1 行の文字数が半角英数で3072 文字を超えないようにしてください。3072 文字を超える文字は無視されます。

    • <HEAD>,<BODY> の行には、これ以外に何も記述しないでください。また、同じメールsubjectを複数指定しても無視されます。

    以下にPDFメールテンプレートファイルの例を示します。

    例)
    <HEAD>
    subject:$subject$
    <BODY>
    $message$

    なお、PDFメールテンプレートファイルのサンプルは、以下に格納されています。

          帳票管理サーバがWindowsの場合
            (List Creatorインストールフォルダ)\mail_template.txt
          帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合
            /etc/opt/FJSVedoc/mail_template.txt
  2. PDFメール配信情報ファイル(List Manager帳票出力インタフェースを使用する場合)/PDF文書情報ファイル(COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合)を作成し、帳票管理サーバの任意のディレクトリに配置します。

    PDFメール配信情報ファイル/PDF文書情報ファイルで[MLF_Message]セクションを定義し、テンプレートで定義した変数に文字列を設定します。

    また、[MLF_Mail]セクションを定義し、以下のように設定します。

    • List Manager帳票出力インタフェースを使用する場合
      「MLF_TextTemplate」にPDFメールテンプレートファイルを指定します。

    • COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合
      「MLF_ToAddress」にメールの送信先アドレスを指定します。

    以下に、PDFメール配信情報ファイル/PDF文書情報ファイルの例を示します。

    例)PDF メール配信情報ファイル(List Manager 帳票出力インタフェースを使用する場合)
    [MLF_Message]   .......................................(1)
    subject= これはテストメール
    receiver= ○○株式会社  様
    message=いつもお世話になっております。
    message=先日ご依頼いただいた機器のお見積書です。
    message=---------------------------------
    message=連絡先:○○  □□
    message=メール:lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp
    [MLF_Mail]
    MLF_TextTemplate=C:\ListCREATOR\mail_template.txt   ...(2)

    (1):文字列を設定
    (2):PDFメールテンプレートファイルを指定

    例)PDF 文書情報ファイル(COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合)
    [MLF_Message]   ..................................(1)
    subject= これはテストメール
    receiver= ○○株式会社  様
    message= いつもお世話になっております。
    message= 先日ご依頼いただいた機器のお見積書です。
    message=---------------------------------
    message= 連絡先:○○  □□
    message=メール:lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp
    [MLF_Mail]
    MLF_ToAddress=lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp   .........(2)

    (1):文字列を設定
    (2):メールの送信先アドレスを指定

  3. ユーザアプリケーションを実行します。

    • List Manager帳票出力インタフェースを使用する場合

      帳票登録時にList Manager帳票出力インタフェース(prprintコマンドの場合は-gpdfmailtoaddrオプションおよび-gpdfmailconffileオプション)で、送信先のアドレス、PDFメール配信情報ファイルを指定すると、メール本文の設定が反映されたPDFメール配信ができます。

    例)prprintコマンドを使用する場合
    prprint
    "uriage"   ...................................(1)
    -assetsdir "C:\user\Manager\formdir"   .......(2)
    -glmlogicaldestination "pdf1"   ..............(3)
    -f  "C:\user\Manager\data\uriage.dat"   ......(4)
    -keeppdf  "C:\tmp\uriage.pdf"   ..............(5)
    -gpdfmailtoaddr lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp   ...(6)
    -gpdfmailconffile "C:\tmp\lmmail.conf"   .....(7)

    (1):帳票名を指定
    (2):帳票管理サーバの帳票格納ディレクトリを指定
    (3):論理あて先名を指定
    (4):入力データファイルを指定
    (5):帳票出力サーバに保存されるPDFファイル名を指定
    (6):メールの送信先アドレスを指定
    (7):PDF メール配信情報ファイルを指定

    • COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合

      帳票登録時に、PDFメールテンプレートファイルを環境変数LM_MLF_TEXTTEMPLATEで指定し、以下のいずれかでPDF文書情報ファイルを指定すると、メール本文の設定が反映されたPDFメール配信ができます。

          ・環境変数LM_PDF_ATTRIBUTE_FILE
          ・帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)の-pdfatrfile オプション

    例)受信メッセージの例

    タイトル:これはテストメール

    ○○株式会社  様
    いつもお世話になっております。
    先日ご依頼いただいた機器の御見積書です。
    ----------------------
    連絡先:○○  □□
    メール:lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp

注意

PDFメール配信機能は、POP認証が必要なSMTPサーバには対応していません。