以下に、PDFメール配信を行う基本的な手順を示します。
PDFメール環境設定ファイルを設定します。
PDFメール環境設定ファイルを編集し、使用するSMTPサーバのアドレス、および送信者のアドレスを指定します。
PDFメール環境設定ファイルとは、電子メール送信に関する環境を定義するファイルです。テキストエディタで編集してください。
PDFメール環境設定ファイルは、以下に格納されています。
(List Works Print Agentインストールフォルダ)\Listmanager\ListCREATOR\swmailenv.ini
以下の項目を設定します。
SMTPサーバのアドレス
[MLF_SMTPServer-default]セクション-MLF_SMTPServerAddress(設定項目名)で指定します。
送信者のアドレス
[MLF_Default]セクション-MLF_EnvelopeFromAddress(設定項目名)で指定します。
・・・・・・・ [MLF_SMTPServer-default] MLF_SMTPServerAddress=lmowner@xxx.yyy.zzz.co.jp ・・・・・・・ [MLF_Default] MLF_EnvelopeFromAddress=lmowner@xxx.yyy.zzz.co.jp ・・・・・・・・・
その他のPDFメール環境設定ファイルの設定方法および書式については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”を参照してください。
ListCREATOR SendMaild Serviceを起動します。
Administrators権限を持つユーザでList Works Print Agentにログオンし、[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択します。
⇒サービス一覧画面が表示されます。
「ListCREATOR SendMaild Service」を選択します。
「開始」を選択してサービスを開始します。
ユーザアプリケーションを実行します。
List Manager帳票出力インタフェースを使用する場合
帳票出力時にList Manager帳票出力インタフェース(prprintコマンドの場合は-gpdfmailtoaddrオプション)を使用して送信先のアドレスを指定すると、PDFメール配信が行えます。
prprint "uriage" (1) -assetsdir "C:\user\Manager\formdir" (2) -glmlogicaldestination "pdf1" (3) -f "C:\user\Manager\data\uriage.dat" (4) -keeppdf "C:\tmp\uriage.pdf" (5) -gpdfmailtoaddr lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp (6)
(1):帳票名を指定
(2):帳票管理サーバの帳票格納ディレクトリを指定
(3):論理あて先名を指定
(4):入力データファイルを指定
(5):帳票出力サーバに保存されるPDFファイル名を指定
(6):メールの送信先アドレスを指定
COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合
帳票出力時にPDF文書情報ファイル([MLF_Mail]セクション)を使用して送信先のアドレスを指定すると、PDFメール配信が行えます。
[MLF_Mail] MLF_ToAddress=lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp
アプリケーションの作成方法の詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”を参照してください。
その他のPDFメール配信機能を使用する場合は、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”を参照してください。
セキュリティを設定してメール配信を行う場合は、以下を参照してください。
⇒“4.9.2 セキュアなメール配信を行う”
●PDFメール配信のメールsubject、メール本文を作成する
PDFメール配信を行うメールにsubjectやメール本文を作成して配信する場合、さらに以下のファイルを記述します。
PDFメールテンプレートファイル
PDFメールのメールsubject、メール本文の雛形を定義するファイルです。
テキストエディタで編集してください。
PDFメールテンプレートファイルを用いて、メール本文の雛形と変数を組み合わせることで、あて先ごとに異なる内容のメールを送信できます。
PDFメール配信情報ファイル([MLF_Message]セクション)(List Manager帳票出力インタフェースを使用する場合)
PDFメールテンプレートファイルで定義した雛形に文字列を設定できます。
テキストエディタで作成してください。
ユーザアプリケーション実行時に作成したPDFメール配信情報ファイルのファイルパスを指定します。
PDF文書情報ファイル(COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合)
PDFメールテンプレートファイルで定義した雛形に文字列を設定できます。
テキストエディタで作成してください。
ユーザアプリケーション実行時、または帳票管理サーバの環境設定コマンドで、作成したPDF文書情報ファイルのファイルパスを指定します。
以下に、PDF メール配信のメールsubject、メール本文を作成する手順を示します。
PDFメールテンプレートファイルを編集します。
PDFメールテンプレートファイルは、HEAD とBODY の2 つのセクションに分かれています。
HEAD に書かれた内容はメールsubjectとして、BODY に書かれた内容はメール本文として使われます。
記号$ で囲まれた文字列は、変数として扱われます。PDF メール配信情報ファイルの[MLF_Message] セクションで、変数の内容を記載してください。変数に使用できる文字は、半角英数字の小文字です。
文書中に「$」、「<」、「>」、「\」 を含める場合は、「\$」、「\<」、「\>」、「\\」のように、「\」 を付加して記述します。
HEAD セクションに以下のフィールド名を記述しても無視されます。
Date、From、To、CC、BCC、Message-ID、MIME-Version、Content-Type、
Envelope-ID、Disposition-Notification-To
メールの題名を指定する場合は、HEAD セクションに「subject:」を必ず指定してください。また、PDFメールテンプレートファイルには1 行の文字数が半角英数で3072 文字を超えないようにしてください。3072 文字を超える文字は無視されます。
<HEAD>,<BODY> の行には、これ以外に何も記述しないでください。また、同じメールsubjectを複数指定しても無視されます。
以下にPDFメールテンプレートファイルの例を示します。
<HEAD> subject:$subject$ <BODY> $message$
なお、PDFメールテンプレートファイルのサンプルは、以下に格納されています。
帳票管理サーバがWindowsの場合 (List Creatorインストールフォルダ)\mail_template.txt
帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合 /etc/opt/FJSVedoc/mail_template.txt
PDFメール配信情報ファイル(List Manager帳票出力インタフェースを使用する場合)/PDF文書情報ファイル(COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合)を作成し、帳票管理サーバの任意のディレクトリに配置します。
PDFメール配信情報ファイル/PDF文書情報ファイルで[MLF_Message]セクションを定義し、テンプレートで定義した変数に文字列を設定します。
また、[MLF_Mail]セクションを定義し、以下のように設定します。
List Manager帳票出力インタフェースを使用する場合
「MLF_TextTemplate」にPDFメールテンプレートファイルを指定します。
COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合
「MLF_ToAddress」にメールの送信先アドレスを指定します。
以下に、PDFメール配信情報ファイル/PDF文書情報ファイルの例を示します。
[MLF_Message] .......................................(1) subject= これはテストメール receiver= ○○株式会社 様 message=いつもお世話になっております。 message=先日ご依頼いただいた機器のお見積書です。 message=--------------------------------- message=連絡先:○○ □□ message=メール:lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp [MLF_Mail] MLF_TextTemplate=C:\ListCREATOR\mail_template.txt ...(2)
(1):文字列を設定
(2):PDFメールテンプレートファイルを指定
[MLF_Message] ..................................(1) subject= これはテストメール receiver= ○○株式会社 様 message= いつもお世話になっております。 message= 先日ご依頼いただいた機器のお見積書です。 message=--------------------------------- message= 連絡先:○○ □□ message=メール:lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp [MLF_Mail] MLF_ToAddress=lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp .........(2)
(1):文字列を設定
(2):メールの送信先アドレスを指定
ユーザアプリケーションを実行します。
List Manager帳票出力インタフェースを使用する場合
帳票登録時にList Manager帳票出力インタフェース(prprintコマンドの場合は-gpdfmailtoaddrオプションおよび-gpdfmailconffileオプション)で、送信先のアドレス、PDFメール配信情報ファイルを指定すると、メール本文の設定が反映されたPDFメール配信ができます。
prprint "uriage" ...................................(1) -assetsdir "C:\user\Manager\formdir" .......(2) -glmlogicaldestination "pdf1" ..............(3) -f "C:\user\Manager\data\uriage.dat" ......(4) -keeppdf "C:\tmp\uriage.pdf" ..............(5) -gpdfmailtoaddr lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp ...(6) -gpdfmailconffile "C:\tmp\lmmail.conf" .....(7)
(1):帳票名を指定
(2):帳票管理サーバの帳票格納ディレクトリを指定
(3):論理あて先名を指定
(4):入力データファイルを指定
(5):帳票出力サーバに保存されるPDFファイル名を指定
(6):メールの送信先アドレスを指定
(7):PDF メール配信情報ファイルを指定
COBOLアプリケーション連携機能を使用する場合
帳票登録時に、PDFメールテンプレートファイルを環境変数LM_MLF_TEXTTEMPLATEで指定し、以下のいずれかでPDF文書情報ファイルを指定すると、メール本文の設定が反映されたPDFメール配信ができます。
・環境変数LM_PDF_ATTRIBUTE_FILE
・帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)の-pdfatrfile オプション
タイトル:これはテストメール
○○株式会社 様 いつもお世話になっております。 先日ご依頼いただいた機器の御見積書です。 ---------------------- 連絡先:○○ □□ メール:lmuser@xxx.yyy.zzz.co.jp
注意
PDFメール配信機能は、POP認証が必要なSMTPサーバには対応していません。