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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド

2.4.3 パーティションの作成

ディスクから必要な大きさのパーティションを切り出して、ブロックデバイスを作成します。ブロックデバイスに対してシンボリックリンクを設定し、ローデバイスとして使用します。

Symfowareをインストールしたマシンに、List Manager管理データベースの運用に必要な以下のパーティションを作成します。

⇒ 各パーティションのサイズについては、“2.4.1 ディスクスペースの見積もり”を参照してください。

手順1パーティションの作成

partedコマンドを利用してパーティションを作成します。

各パーティションのサイズについては、“2.4.1 ディスクスペースの見積もり”を参照してください。

partedコマンドの詳細については、Linuxシステムのマニュアルを参照してください。

参考

各資源に対応するパーティションは、以降の作業で必要となります。各資源と対応するパーティションを控えることをお勧めします。

手順2udevのブロックデバイス名を特定

ディスクのパーティションに対応するudevのブロックデバイス名を特定します。

udevのブロックデバイス名には、by-id名とby-path名があります。

by-id使用時のディスク交換やby-path使用時の接続構成変更により、udevのブロックデバイス名が変更になる可能性があります。udevのブロックデバイス名が変更になった場合、本設定およびアクセス権の設定ルールの変更を実施してください。

udevのブロックデバイス名の詳細については、Linuxシステムのマニュアルを参照してください。

参考

特定したudevのブロックデバイスとディスクパーティションの情報は、対応表などを作成することを推奨します。

by-id名を使用する場合

ディスク(/dev/sda4)に対するudevのブロックデバイス名の特定をする場合の例を、以下に示します。

なお、/dev/sda4のudevのブロックデバイス名は、scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4となります。

# cd /dev/disk/by-id
# ls -l
lrwxrwxrwx 1 root root 9 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e -> ../../sda
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part1 -> ../../sda1
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part2 -> ../../sda2
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part3 -> ../../sda3
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4 -> ../../sda4
by-path名を使用する場合

ディスク(/dev/sda4)に対するudevのブロックデバイス名の特定をする場合の例を以下に示します。

なお、/dev/sda4のudevのブロックデバイス名は、/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4となります。

# cd /dev/disk/by-path
# ls -l
lrwxrwxrwx 1 root root 9 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0 -> ../../sda
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part1 -> ../../sda1
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part2 -> ../../sda2
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part3 -> ../../sda3
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4 -> ../../sda4

手順3シンボリックリンクの作成

udevのブロックデバイスへシンボリックリンクを作成します。

シンボリックリンクの作成先は、/dev_lmrdbsysディレクトリを作成後、/dev_lmrdbsys配下に作成します。

/dev_lmrdbsysディレクトリのアクセス権は、データベース管理者からアクセス可能なようにchownコマンドおよびchmodコマンドを使用してアクセス権の設定を行ってください。

# mkdir /dev_lmrdbsys
# chmod 700 /dev_lmrdbsys
# chown root:root /dev_lmrdbsys
by-id名を使用する場合

udevのブロックデバイス(/dev/disk/by-id/scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4)へシンボリックリンク(raw1)を作成する場合の例を、以下に示します。なお、/dev_lmrdbsys/raw1をローデバイス名と呼びます。

# cd /dev_lmrdbsys
# ln -s /dev/disk/by-id/scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4 raw1
# ls -l
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 raw1 -> /dev/disk/by-id/scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4
by-path名を使用する場合

udevのブロックデバイス(/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4)へシンボリックリンク(raw1)を作成する場合の例を、以下に示します。なお、/dev_lmrdbsys/raw1をローデバイス名と呼びます。

# cd /dev_lmrdbsys
# ln -s /dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4 raw1
# ls -l
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 raw1 -> pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4

作成されたローデバイス名を設定する定義ファイルは、以下のとおりです。

パーティション

定義ファイル

RDB ディクショナリ

create_pre_lmrdbsys.sh

ログ管理ファイル用

テンポラリログファイル用

lmrdbsys.cfg

create_pre_lmrdbsys.sh

データベーススペース

  • 情報の定義・管理用(LMGR_DEF_TAB)

  • インデックス用(LMGR_DEF_IDX)

dbs_create_lmrdbsys.dat