ディスクから必要な大きさのパーティションを切り出して、ブロックデバイスを作成します。ブロックデバイスに対してシンボリックリンクを設定し、ローデバイスとして使用します。
Symfowareをインストールしたマシンに、List Manager管理データベースの運用に必要な以下のパーティションを作成します。
RDB ディクショナリ
ログ管理ファイル
テンポラリログファイル
データベーススペース 情報の定義・管理用(LMGR_DEF_TAB)
データベーススペース インデックス用(LMGR_DEF_IDX)
⇒ 各パーティションのサイズについては、“2.4.1 ディスクスペースの見積もり”を参照してください。
手順1:パーティションの作成
partedコマンドを利用してパーティションを作成します。
各パーティションのサイズについては、“2.4.1 ディスクスペースの見積もり”を参照してください。
partedコマンドの詳細については、Linuxシステムのマニュアルを参照してください。
参考
各資源に対応するパーティションは、以降の作業で必要となります。各資源と対応するパーティションを控えることをお勧めします。
手順2:udevのブロックデバイス名を特定
ディスクのパーティションに対応するudevのブロックデバイス名を特定します。
udevのブロックデバイス名には、by-id名とby-path名があります。
by-id使用時のディスク交換やby-path使用時の接続構成変更により、udevのブロックデバイス名が変更になる可能性があります。udevのブロックデバイス名が変更になった場合、本設定およびアクセス権の設定ルールの変更を実施してください。
udevのブロックデバイス名の詳細については、Linuxシステムのマニュアルを参照してください。
参考
特定したudevのブロックデバイスとディスクパーティションの情報は、対応表などを作成することを推奨します。
ディスク(/dev/sda4)に対するudevのブロックデバイス名の特定をする場合の例を、以下に示します。
なお、/dev/sda4のudevのブロックデバイス名は、scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4となります。
# cd /dev/disk/by-id # ls -l lrwxrwxrwx 1 root root 9 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e -> ../../sda lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part1 -> ../../sda1 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part2 -> ../../sda2 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part3 -> ../../sda3 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4 -> ../../sda4
ディスク(/dev/sda4)に対するudevのブロックデバイス名の特定をする場合の例を以下に示します。
なお、/dev/sda4のudevのブロックデバイス名は、/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4となります。
# cd /dev/disk/by-path # ls -l lrwxrwxrwx 1 root root 9 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0 -> ../../sda lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part1 -> ../../sda1 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part2 -> ../../sda2 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part3 -> ../../sda3 lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4 -> ../../sda4
手順3:シンボリックリンクの作成
udevのブロックデバイスへシンボリックリンクを作成します。
シンボリックリンクの作成先は、/dev_lmrdbsysディレクトリを作成後、/dev_lmrdbsys配下に作成します。
/dev_lmrdbsysディレクトリのアクセス権は、データベース管理者からアクセス可能なようにchownコマンドおよびchmodコマンドを使用してアクセス権の設定を行ってください。
# mkdir /dev_lmrdbsys # chmod 700 /dev_lmrdbsys # chown root:root /dev_lmrdbsys
udevのブロックデバイス(/dev/disk/by-id/scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4)へシンボリックリンク(raw1)を作成する場合の例を、以下に示します。なお、/dev_lmrdbsys/raw1をローデバイス名と呼びます。
# cd /dev_lmrdbsys # ln -s /dev/disk/by-id/scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4 raw1 # ls -l lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 raw1 -> /dev/disk/by-id/scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4
udevのブロックデバイス(/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4)へシンボリックリンク(raw1)を作成する場合の例を、以下に示します。なお、/dev_lmrdbsys/raw1をローデバイス名と呼びます。
# cd /dev_lmrdbsys # ln -s /dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4 raw1 # ls -l lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 raw1 -> pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4
作成されたローデバイス名を設定する定義ファイルは、以下のとおりです。
パーティション | 定義ファイル |
---|---|
RDB ディクショナリ | create_pre_lmrdbsys.sh |
ログ管理ファイル用 テンポラリログファイル用 | lmrdbsys.cfg create_pre_lmrdbsys.sh |
データベーススペース
| dbs_create_lmrdbsys.dat |