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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド

1.1 List Managerの環境構築とは

ここでは、List Managerの環境構築を行う上で必要な基礎知識として、各種サーバの役割や動作するオペレーティングシステムについて説明します。また、複数種類のサーバの役割を同一マシンで運用することが可能な場合には、その運用パターンについても説明します。

List Manager管理データベース

List Manager において、帳票の配信・出力、および帳票の管理を行うために必要な情報が登録されているデータベースで、環境構築は必須です。List Manager管理データベースとして動作するサーバのオペレーティングシステムは、帳票管理サーバがWindowsの場合はWindows、帳票管理サーバがSolarisの場合はSolaris、帳票管理サーバがLinuxの場合はLinuxです。

List Manager管理データベースは、以下のいずれかのパターンで運用することができます。

List Manager管理データベースは、帳票管理サーバと同一マシンで運用するか、別マシンで運用するかによって、環境構築作業または手順が一部異なります。

帳票管理サーバ

帳票資源や出力先の情報を管理し、帳票の生成・配信および管理を行うサーバで、環境構築は必須です。

帳票管理サーバとして動作するサーバのオペレーティングシステムは、Windows、SolarisまたはLinuxです。

帳票管理サーバは、List Manager管理データベースと同一マシンで運用することもできます。

その場合には、List Manager管理データベースの環境構築も必要になります。

帳票管理サーバには以下のList Works製品がインストールされている必要があります。

帳票出力サーバ

帳票管理サーバから配信された帳票を出力するサーバです。帳票配信型で出力する場合に環境構築が必要です。帳票出力サーバとして動作するサーバのオペレーティングシステムは、Windowsです。

帳票出力サーバでは、以下のいずれかの製品/モジュールが動作します。

ただし、ホスト帳票連携機能は、List Works Print Agentでのみ運用できます。List Works Print Agentをインストールした場合は、帳票出力サーバをメッセージ通知クライアントとしても運用できます。

Webアプリケーションサーバ

Web ブラウザと業務システムを連携させ、ユーザの要求とバックエンド(データベースなどの業務システム)の処理を橋渡しするミドルウェアが動作するサーバです。Webアプリケーションサーバとして動作するサーバのオペレーティングシステムは、Windows、SolarisまたはLinuxです。

Webアプリケーションサーバは、帳票管理サーバとして動作するマシンと同一マシンで運用します。以下の運用形態に応じて環境構築が必要です。

Web手元印刷型で運用する場合

Webアプリケーションサーバの環境構築は必須です。

帳票配信型で運用する場合

以下の場合にWebアプリケーションサーバの環境構築が必要です。

  • 操作画面(論理あて先一覧画面および帳票一覧画面)または帳票ブラウザ(出力指示画面および処理状況照会画面)を使用して、帳票を管理する場合

  • 帳票管理アプリケーション機能を使用してList Managerで管理している情報を、取得/操作するWebアプリケーションを利用する場合

Webアプリケーションサーバには、Interstage Application Serverがインストールされている必要があります。

Webクライアント

帳票のWeb手元印刷または帳票の出力管理を行う場合のクライアントとなるコンピュータです。

以下のことを行います。

以下の運用形態に応じて環境構築が必要です。

Web手元印刷型で運用する場合

Webクライアントの環境構築は必須です。

帳票配信型で運用する場合

操作画面(論理あて先一覧画面および帳票一覧画面)または帳票ブラウザ(出力指示画面および処理状況照会画面)を使用して、帳票を管理する場合にのみ環境構築が必要です。


Webクライアントとして動作するコンピュータのオペレーティングシステムは、Windowsです。

Webクライアントには、Webプラグイン(OWFファイル利用時)またはAdobe Reader(PDFファイル利用時)がインストールされている必要があります。

メッセージ通知クライアント

帳票出力サーバの印刷エラーや出力経過のメッセージが通知されるコンピュータ(メッセージ通知先)です。

ポイント

メッセージを通知するコンピュータ(メッセージ通知元)は、List Works Print AgentまたはPrint Managerがインストールされているコンピュータです。

帳票出力サーバの印刷エラーや出力経過を通知するための環境構築が必要です。

メッセージ通知クライアントには、List Works Print Agent またはMessage Client(メッセージ通知機能)がインストールされている必要があります。

List Works Print Agentで運用する場合

List Works Print Agentをインストールした場合、Message Client(メッセージ通知機能)が包含されているため、メッセージ通知クライアントとして運用できます。

Message Client(メッセージ通知機能)で運用する場合

List Works Workstationをインストールした場合や帳票出力サーバ以外のコンピュータをメッセージ通知クライアントとして運用する場合には、Message Client(メッセージ通知機能)をインストールします。


メッセージ通知クライアントとして動作するクライアントコンピュータのオペレーティングシステムは、Windowsです。


運用形態や使用する機能によっては、上記以外の環境構築が必要です。詳細については、以下を参照してください。
⇒“1.3 利用する機能や運用によって必要となる環境構築

以下に、各環境構築の概要について説明します。