ここでは、List Managerの特長について説明します。
●帳票の生成から配信・出力、および管理までをサポートするトータルシステムの構築
List Managerでは、帳票の生成から配信・出力、および帳票資源や出力先の管理など、帳票システムにおける一連の機能を提供します。各種インタフェースをユーザアプリケーションから呼び出すだけで、帳票の配信から出力までをサポートする帳票システムを構築できます。
一般利用者向けの業務画面(帳票ブラウザ)の提供により、お客様が独自に行っていた画面作成が不要となり、システムの短期稼動が行えます。
ユーザのニーズに合わせて、画面表示や帳票管理操作を行うアプリケーションを開発するための帳票管理Javaインタフェースを提供します。
●帳票システム全体のあらゆる情報をセンターで一元管理
帳票資源の配信・出力処理、および論理デバイスの管理などをセンターのList Managerをインストールしたサーバ(帳票管理サーバ)で一元管理します。
また、センターで管理されている出力先の情報や印刷ドキュメントの情報は、WebクライアントのWebブラウザ画面から閲覧/操作することができます。
さらに、拠点の出力状態をセンターで監視できるため、拠点でおきた出力異常に素早く対処できます。
●Solaris環境上のメインフレーム帳票をLinux環境へ簡単移行
現在稼働しているSolarisシステムで運用されているメインフレーム帳票の配信・出力システムをLinuxに構築されたシステムへスムーズに移行することができます。Solaris上で管理されていたCOBOL帳票や既存のListCreator帳票資産をLinux上にスムーズに移行することができます。
●負荷分散機能を利用し、サーバの負荷分散を実現
List Creator Connectorを利用して、Windows、Solaris、Linuxのアプリケーションサーバと連携することで、各プラットフォームでの資産の有効活用やサーバの負荷分散を実現します。List Worksをインストールした複数のサーバを並列で動作させて、サーバの負荷分散を実現することもできます。
●高性能なデータ転送・帳票出力処理を実現
List Managerでは、帳票配信時にデータを圧縮転送して配信するため、帳票を直接印刷する場合に比べてネットワークトラフィックの負荷も軽減できます。基幹業務の大量印刷が低速な回線でも実現できます。
●帳票の配信・出力システムのスケーラビリティ、構成変更に柔軟に対応
ユーザ数の増加、印刷量の増加、および配信先の増減や変更に柔軟に対応できます。また、運用後にセンターのサーバを増設することもできます。
ユーザアプリケーションと物理的な出力先を分離することで、帳票配信先のシステム環境やハードウェア構成などを意識せずにユーザアプリケーションを作成できます。また、プリンタやハードウェアにエラーが発生するなどの異常時にも素早く出力先を変更することができます。
●トラブル発生時の早期回復、高信頼環境における運用をサポート
クラスタシステムによる高可用性運用を帳票システムに適用できます。クラスタシステムにより、日々の帳票出力業務におけるデータの整合性、およびシステムの連続稼動を保証します。
また、ユーザの業務と連動した配信処理を行うため、出力時のページ抜けなどを防止し、スプール管理やメッセージ通知などの高信頼印刷環境を提供します。出力状態をセンターで一元管理しているので、拠点での出力異常に素早く対応でき、業務の停止を最小限に抑えることができます。
●不正操作、情報漏えいを防止するセキュリティ機能をサポート
List Managerでは、操作履歴のログ出力、帳票の出力回数管理、帳票の出力者名の印字など、帳票に対する不正操作や紙帳票からの情報漏えいを抑止するための様々な機能を提供しています。
また、利用者への権限付与や、操作を許可された帳票のみ一覧表示することで、より強固なセキュリティ機能をサポートします。