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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.7

K.5.7 GDSの設定変更

K.5.7.1 GDSの構成情報の削除

K.1.3 データディスク(GDS)の複製方法”で下記のいずれかの複製方法を選択した場合、複製先のクラスタシステムでGDSの構成情報を削除します。

  1. 共用ディスクリソースの削除

    複製元で共用クラスを使用している場合、クラスリソース、ディスクリソースを削除します。

    本設定は、クラスタシステムを構成する任意の1ノードで実施してください。

    1. すべてのクラスリソースを削除します。

      例)クラスリソースClass1を削除する場合

      #/etc/opt/FJSVsdx/bin/sdxdcrsc -R -c Class1
    2. 登録されているディスクリソースのリソースIDを確認します。

      以下のコマンドの出力結果の、"SHD_DISK","DISK"の下線部分がディスクリソースのリソースIDです。

      # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree
      ~
           SHD_DISK 35 SHD_Disk35 UNKNOWN
             DISK 37 sdag UNKNOWN fuji4
             DISK 153 sdw UNKNOWN fuji5
      ~
    3. 2で確認したすべてのディスクリソースを削除します。

      例)登録されているディスクリソースのリソースIDが 35, 37, 153 だった場合

      # /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 35
      # /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 37
      # /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 153

  2. GDSの管理情報の削除

    クラスタシステムを構成するすべてのノードで、/etc/opt/FJSVsdx/sdx.udevファイルに記載されている、すべての行を削除します。

    # cat /dev/null > /etc/opt/FJSVsdx/sdx.udev

  3. iSCSIの設定削除

    複製先のGDSの構成を複製元と異なる構成にする場合 ”の複製方法を選択し、かつ、複製元がサーバ間ミラーリング構成の場合、サーバ間ミラーリングで使用していたiSCSIの設定を削除します。

    iSCSIの設定の削除方法は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“サーバ間ミラーリング機能で使用するiSCSIの設定削除”を参照してください。


  4. すべてのノードでOSを再起動します。

K.5.7.2 GDSの構成情報のリストア

K.1.3 データディスク(GDS)の複製方法”において“複製先のGDSの構成を複製元と同じ構成にする場合”の“サーバ間ミラーリング以外の構成の場合”の複製方法を選択した場合、複製先のクラスタシステムに、GDSの構成情報をリストアします。


  1. 共用ディスクリソースの再登録

    複製元で共用クラスを使用している場合、共用ディスクをリソースデータベースに再度登録をします。

    手順は、“5.1.3.2 ハードウェア装置の登録”の“1. 共用ディスクの登録”を参照してください。

  2. GDSの構成ファイルの物理ディスク名変更

    GDSのクラスに登録するディスクの物理ディスク名が複製元と複製先のシステムで異なる場合は、sdxconfig Convertコマンド、構成ファイル内の物理ディスク名を複製先のシステムの物理ディスク名に変更します。

    例)構成ファイル/var/tmp/Class1.conf に記述されている物理ディスク sdb をsdc に変更する場合

    # sdxconfig Convert -e replace -c Class1 -p sdb=sdc -i /var/tmp/Class1.conf -o /var/tmp/Class1.conf -e update
  3. GDSの除外リストの物理ディスク名変更

    除外リストを使用している環境で、除外リストに記載されている物理ディスク名が、複製元と複製先のシステムで異なる場合、除外リストに記載されている複製先のシステムの物理ディスク名に変更します。すべてのノードで実施してください。

    除外リストについては、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。

  4. ローカルクラスと共用クラスのオブジェクト構成情報のリストア

    いずれかの1ノードで以下の操作を実施してください。

    • 占有スライスのデータを複製した場合

      # sdxconfig Restore -c Class1 -i /var/tmp/Class1.conf -e chkps
    • 占有スライスのデータを複製しなかった場合

      # sdxconfig Restore -c Class1 -i /var/tmp/Class1.conf

    注意

    sdxconfig Restoreコマンドでリストアした後は、共用クラスもローカルクラスになります。

    以下のメッセージが出力された場合は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照して対処してください。

    ERROR: device: disk label is not matched with class

  5. 手順4. でクラスのオブジェクト構成をリストアしたノードでOSを再起動します。

  6. クラス属性の変更

    クラスが共用クラスの場合、リストアしたクラスをローカルクラスから共用クラスに変更します。

    手順4.でクラスのオブジェクト構成をリストアしたノードで以下の操作を実施します。

    1. GDSのボリュームを停止します。

      # sdxvolume -F -c Class1
    2. クラス属性を共用クラスに変更します。

      # sdxattr -C -c Class1 -a type=shared,scope=fuji4:fuji5
  7. RMSで使用するGdsリソースの事前設定

    いずれかの1ノードで以下の操作を実施してください。

    # /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvgdsetup -a Class1
  8. GDSボリュームの起動

    手順6.において停止したGDSのボリュームに、RMSで使用しないGDSの共用クラスのボリューム(GFSで使用しているクラスなど)が含まれる場合は、RMS起動時に自動起動しないため、手動で起動してください。

    例)GFSで使用しているクラス(gfs, gfs01)を起動する場合

    # sdxvolume -N -c gfs
    # sdxvolume -N -c gfs01

K.5.7.3 GDSの構成設定とデータのリストア

K.1.3 データディスク(GDS)の複製方法”において“複製先のGDSの構成を複製元と異なる構成にする場合 ”の複製方法を選択した場合、複製先のクラスタシステムでGDSの設定とデータのリストアを行います。

サーバ間ミラーミラーリングを構築する場合は、iSCSIディスクを設定します。

手順は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”のサーバ間ミラーリングを行うディスクの設定”を参照してください。


  1. 共用ディスクリソースの登録
    共用ディスクをリソースデータベースに登録します。手順は、“5.1.3.2 ハードウェア装置の登録”の“1. 共用ディスクの登録”を参照してください。

  2. GDSの設定
    クラスへのディスク登録、グループ作成、ボリューム作成などを行います。クラス名は複製元のシステムと同じにしてください。手順は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。

  3. RMSで使用するGdsリソースの事前設定

    いずれかの1ノードで以下の操作を実施してください。

    # /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvgdsetup -a Class1
  4. ボリュームのデータのリストア
    手順2.で作成したボリュームに対し、“K.4.3 ディスクデータの複製”でバックアップしたデータをリストアします。