クラウド環境を複製する場合は、上記の事前準備に加え、以下を実施してください。
GLSを使用している場合は、GLSの仮想インタフェースに設定されているIPアドレス等を、OS標準のNICに再設定します。
PRIMECLUSTERのサービスの自動起動を無効化するので、ネットワーク設定を変更する必要があります。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-sha0のONBOOTを no に変更してください。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0のPEERDNSをコメントアウトし、BOOTPROTOを dhcp、DEFROUTEを yes に変更してください。
nmcli connection modifyコマンドで、sha0のconnection.autoconnectを no に変更してください。
nmcli connection modifyコマンドで、eth0の以下のパラメタを変更してください。
ipv4.method "auto"
ipv4.ignore-auto-dns "no"
ipv4.never-default "no"
GLSを使用している場合は、複製時に、ifcfg-eth0(RHEL8の場合)、eth0.nmconnection(RHEL9の場合)がcloud-initによって上書きされる可能性があるため、複製元のサーバでifcfg-eth0ファイル(RHEL8の場合)、eth0.nmconnectionファイル(RHEL9の場合)を退避します。
注意
RHEL8の場合は、物理インタフェースの設定(/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイル)のバックアップを作成する際に、ファイル名の先頭を“ifcfg-”以外の名前にしてください。(例:bak_ifcfg-ethX)
ファイル名の先頭を“ifcfg-”としている場合、システム起動時にOSが活性化対象のインタフェースと誤認してしまう可能性があります。
RHEL9の場合は、キーファイル(/etc/NetworkManager/system-connections/ethX.nmconnectionファイル)の命名規約により、NetworkManagerがキーファイルと誤認しないよう、バックアップを作成する際にはファイル名の末尾を“.nmconnection”以外の名前にしてください。(例:ethX.nmconnection.bak)
# cp -p /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 /etc/sysconfig/network-scripts/bak_ifcfg-eth0
# cp -p /etc/NetworkManager/system-connections/eth0.nmconnection /etc/NetworkManager/system-connections/eth0.nmconnection.bak
すべてのノードで、PRIMECLUSTERのサービスの自動起動を無効化します。
# /opt/FJSVpclinst/bin/pclservice off