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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.7

付録J Firewallを使用する場合

Firewallを使用している場合、クラスタが正常に動作しないことがあるため、以下のどちらかの設定を行ってください。

ここでは、firewalld、iptables、ip6tablesまたはnftablesでFirewallを設定する場合の設定例を記載します。

実際の設定は、セキュリティポリシーに合った方法で行ってください。

参照

  • firewalldの詳細については、firewalld(1)コマンドまたはfirewall-cmd(1)のmanマニュアルなどを参照してください。

  • iptablesの詳細については、iptables(8)コマンドのmanマニュアルなどを参照してください。

  • ip6tablesの詳細については、ip6tables(8)コマンドのmanマニュアルなどを参照してください。

  • nftablesの詳細については、nftables(8)コマンドのmanマニュアルなどを参照してください。

PRIMECLUSTERが使用する通信インタフェースを許可する場合

PRIMECLUSTERでは、管理LANとクラスタインタコネクトで通信インタフェースを使用します。両方の通信インタフェースを許可する設定を行ってください。

以下は、クラスタインタコネクトの通信インタフェースである“cip0”の送受信を許可する設定例です。

PRIMECLUSTERが使用するポート番号を許可する場合

付録I PRIMECLUSTERのsystemdサービス/起動デーモンとポート番号”を参照し、PRIMECLUSTERが使用する、すべてのポート番号の通信を許可してください。

CF over IPを使用する場合は、CF over IPで使用するプロトコル(プロトコル番号123)についても通信を許可する必要があります。

以下は、自ノードと他ノード間で、クラスタリソース管理機構が使用するポート番号の一部の通信を許可する設定例です。

注意

  • firewall-cmd の --permanentオプションによりfirewalldの設定を変更した場合、firewalldサービスの再起動ではなく、以下のいずれかを行ってください。

    • クラスタノードの再起動

    • firewall-cmd --reloadによる反映

  • iptablesの設定を変更した場合は、iptablesサービスの再起動ではなく、以下のいずれかを行ってください。

    • クラスタノードの再起動

    • iptables-restoreによる反映

  • ip6tablesの設定を変更した場合は、ip6tablesサービスの再起動ではなく、以下のいずれかを行ってください。

    • クラスタノードの再起動

    • ip6tables-restoreによる反映

  • iptablesまたはip6tablesでstateモジュールを使用している場合、stateモジュールの設定より前に、PRIMECLUSTERの通信を許可する設定を行ってください。
    以下の例では、stateモジュール設定の前に、クラスタインタコネクトの通信を許可しています。

    例)

    -A INPUT -i cip0 -j ACCEPT
    -A OUTPUT -o cip0 -j ACCEPT
    -A INPUT -m state --state RELATED,ESTABLISHED -j ACCEPT
    -A INPUT -p tcp -m tcp ! --tcp-flags SYN,RST,ACK SYN -m state --state NEW -j DROP