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Symfoware Server V12.6.0 セットアップガイド
FUJITSU Software

3.12 自動起動停止スクリプトのセットアップ

自動起動停止スクリプトを利用する場合、自動起動停止スクリプトのセットアップを行います。自動起動停止スクリプトを利用することで、サーバの起動時や停止時にSymfoware/RDBの起動と停止を自動的に行うことができます。なお、クラスタシステムで動作させる場合は、クラスタシステムにより起動停止が制御されるため、本機能を利用する必要はありません。

注意

Symfoware/RDBの起動時のユーザはrootになります。

LinuxLinuxの場合

  • 本スクリプトを設定する場合は、対象のRDBシステムを停止している状態で行う必要があります。

  • unitファイルを設定し、systemctlコマンドによって自動起動停止のセットアップを行います。なお、udevのブロックデバイスに対してシンボリックリンクを対応づけている場合、udevの処理完了を待ち合わせる設定をunitファイルに記述する必要があります。

  • RDBコマンドまたはWebAdminでSymfoware/RDBを起動した場合、systemctlコマンドによって状態を確認すると、inactiveと表示されます。Symfoware/RDBの起動状態の確認は、rdbchksanityコマンドを利用してください。

  • systemdを使用してSymfoware/RDBを起動する場合、時刻補正やネットワーク環境の開設などを待ち合わせるようにしてください。

参考

自動起動停止スクリプトを利用しなくなった場合、またはSymfoware Serverをアンインストールする場合には、“付録F 自動起動停止スクリプトのアンセットアップ”を参照し、スクリプトを削除してください。

SolarisSolarisの場合

設定方法について以下に説明します。

  1. 以下に格納されているスクリプトを複写し、アクセス権の設定を行います。

    スクリプトの格納先

    /opt/FSUNrdb2b/demo/rc_symfosv

    $ cp /opt/FSUNrdb2b/demo/rc_symfosv /etc/init.d/rc_symfosv
    $ chmod 755 /etc/init.d/rc_symfosv
  2. 複写したスクリプトへシンボリックリンクを作成します。

    1. 自動起動させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。

      • /etc/rc2.d

      例1

      RDBシステム名を付ける運用の場合

      $ ln -s /etc/init.d/rc_symfosv /etc/rc2.d/S99symfosv_RDBシステム名
      例2

      RDBシステム名を付けない運用の場合

      $ ln -s /etc/init.d/rc_symfosv /etc/rc2.d/S99symfosv
    2. 自動停止させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。

      • /etc/rc0.d

      • /etc/rc1.d

      • /etc/rcS.d

      例1

      RDBシステム名を付ける運用の場合

      $ ln -s /etc/init.d/rc_symfosv /etc/rc0.d/K00symfosv_RDBシステム名
      例2

      RDBシステム名を付けない運用の場合

      $ ln -s /etc/init.d/rc_symfosv /etc/rc0.d/K00symfosv

LinuxLinuxの場合

設定方法について以下に説明します。

rcスクリプトを使用する場合
  1. 以下に格納されているスクリプトを複写し、アクセス権の設定を行います。

    スクリプトの格納先

    /opt/FJSVrdb2b/demo/rc_symfosv

    $ cp /opt/FJSVrdb2b/demo/rc_symfosv /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv
    $ chmod 755 /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv
  2. 複写したスクリプトへシンボリックリンクを作成します。

    1. 自動起動させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。

      • /etc/rc.d/rc2.d

      • /etc/rc.d/rc3.d

      • /etc/rc.d/rc4.d

      • /etc/rc.d/rc5.d

      例1

      RDBシステム名を付ける運用の場合

      $ ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv /etc/rc.d/rc2.d/S99symfosv_RDBシステム名
      例2

      RDBシステム名を付けない運用の場合

      $ ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv /etc/rc.d/rc2.d/S99symfosv
    2. 自動停止させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。

      • /etc/rc.d/rc0.d

      • /etc/rc.d/rc1.d

      • /etc/rc.d/rc6.d

      例1

      RDBシステム名を付ける運用の場合

      $ ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv /etc/rc.d/rc0.d/K00symfosv_RDBシステム名
      例2

      RDBシステム名を付けない運用の場合

      $ ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv /etc/rc.d/rc0.d/K00symfosv
systemdを使用する場合
  1. 以下に格納されているunitファイルを複写します。

    /opt/FJSVrdb2b/demo/symfosv.service

    例1

    RDBシステム名を付ける運用の場合

    $ cp /opt/FJSVrdb2b/demo/symfosv.service /usr/lib/systemd/system/symfosv_RDBシステム名.service
    例2

    RDBシステム名を付けない運用の場合

    $ cp /opt/FJSVrdb2b/demo/symfosv.service /usr/lib/systemd/system
  2. udevのブロックデバイスに対してシンボリックリンクを対応づけている場合、udevの処理完了を待ち合わせる設定をunitファイルに記述します。

    1. unitファイルに追加するローデバイスに対応するdevice unitを確認します。

      /dev_symfoware/raw1というシンボリックリンクを、/dev/disk/by-id/virtio-d9c6421f-3d56-4ad5-b-part1の、udevのブロックデバイスに対してシンボリックリンクで対応づけている場合

      $systemctl list-units --all -t device
      
      UNIT
      LOAD   ACTIVE   SUB     DESCRIPTION
      dev-disk-by\x2did-virtio\x2dd9c6421f\x2d3d56\x2d4ad5\x2db\x2dpart1.device
      loaded active   plugged /dev/disk/by-id/virtio-d9c6421f-3d56-4ad5-b-part1
    2. 確認したデバイスファイルをunitファイルの[Unit]セクションに追加してください。

      dev-disk-by\x2did-virtio\x2dd9c6421f\x2d3d56\x2d4ad5\x2db\x2dpart1.deviceを、unitファイルの[Unit]セクション内の最後尾にAfterオプションとRequiresオプションとして追記します。

      [Unit]
      ・・・・
      After=dev-disk-by\x2did-virtio\x2dd9c6421f\x2d3d56\x2d4ad5\x2db\x2dpart1.device
      Requires=dev-disk-by\x2did-virtio\x2dd9c6421f\x2d3d56\x2d4ad5\x2db\x2dpart1.device
  3. systemctlコマンドで自動起動停止を有効にします。

    例1

    RDBシステム名を付ける運用の場合

    $ systemctl enable symfosv_RDBシステム名.service
    例2

    RDBシステム名を付けない運用の場合

    $ systemctl enable symfosv.service