BC管理DBは、複写元システムと複写先システムでRLPごとにDRレプリケーションの以下の管理情報を管理しています。
システムごとの資源の対応関係を管理する情報
反映の運用情報
これらの情報は、Symfoware/RDBのデータベース上に管理しています。
BC管理DBの運用は、通常のデータベースと同様にSymfoware/RDBの機能を利用して実施します。
注意
BC管理DBはDRレプリケーションシステムが情報を管理するため、一般利用者は直接アクセスしてはいけません。
定義や削除、表示について、データベースの管理者以外は行わないでください。また、データベース管理者以外にアクセス権限を付加しないでください。
BC管理DBの情報を表示するには以下のコマンドを利用してください。なお、DRレプリケーションによるBC管理DBの更新結果は、複写先システムへの反映対象になりません。
情報種別 | 表示情報 | 表示手段 | 利用シーン |
---|---|---|---|
資源対応関係管理情報 | 資源識別子の表示 | lxrepdrmapコマンド | 環境構築時 |
RERUNログ抽出ファイル管理情報 | 反映処理の状態 | lxrepdrrefコマンド | 通常運用時 |
BC管理DBの構成概要
BC管理DBの資源名
BC管理DBのセットアップで定義される資源名を説明します。
種別 | 定義名 | 備考 |
---|---|---|
データベース名 | BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタに指定した文字列 | 省略不可 |
スキーマ名 | BC_SCH | 名前は固定 |
情報名 | 実表名 | DSO名 | 格納構造 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
資源対応関係管理情報 | BC_TL_CODE | 表 | BC_DSO_TL_CODE | SEQUENTIAL | 名前は固定 |
インデックス | BC_DSO_IX_CODE_MAIN | BTREE | |||
インデックス | BC_DSO_IX_CODE_SUB | BTREE | |||
メッセージ連携管理情報 | BC_TL_POINT | 表 | BC_DSO_TL_POINT | SEQUENTIAL | |
インデックス | BC_DSO_IX_POINT_MAIN | BTREE | |||
インデックス | BC_DSO_IX_POINT_SUB | BTREE | |||
反映状態管理情報 | BC_TL_RESTART | 表 | BC_DSO_TL_RESTART | SEQUENTIAL | |
インデックス | BC_DSO_IX_RESTART | BTREE | |||
RERUNログ抽出ファイル管理情報 | BC_TL_CYCLE | 表 | BC_DSO_TL_CYCLE | SEQUENTIAL | |
インデックス | BC_DSO_IX_CYCLE | BTREE |
情報名 | インデックスのDSO名 | 意味 | 構成列 |
---|---|---|---|
資源対応関係管理情報 | BC_DSO_IX_CODE_MAIN | 主キー | OTHER_CODE,OTHER_DB_CODE,RLP_CODE,KIND |
BC_DSO_IX_CODE_SUB | 2次キー | OWN_CODE,OWN_DB_CODE,RLP_CODE,KIND | |
メッセージ連携管理情報 | BC_DSO_IX_POINT_MAIN | 主キー | POINT_NAME,POINT_KIND, RLP_CODE |
BC_DSO_IX_POINT_SUB | 2次キー | POINT_CODE,POINT_SUB_CODE,RLP_CODE | |
反映状態管理情報 | BC_DSO_IX_RESTART | 主キー | DSI_CODE,DB_CODE,KIND,RLP_CODE |
RERUNログ抽出ファイル管理情報 | BC_DSO_IX_CYCLE | 主キー(UNIQUE) | RLP_CODE,KIND |
ポイント
BC管理DBは、DRレプリケーションシステムがアクセスするため、詳細な表のレイアウトは意識する必要はありません。
表・インデックスのDSI構成を元に運用を行ってください。
レイアウトの詳細を確認する場合は、Symfoware/RDBのrdbprtコマンドで確認することができます。
rdbprtコマンドの詳細は、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
情報名 | DSI名 | DSI分割値 | 格納構造/ | データベース |
---|---|---|---|---|
資源対応関係管理情報 | BC_DSI_RLPのID_TL_CODE | RLPのID | SEQUENTIAL/32K | BC_DBSP_RLPのID |
BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_MAIN | BTREE/16K | |||
BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_SUB | BTREE/16K | |||
メッセージ連携管理情報 | BC_DSI_RLPのID_TL_POINT | SEQUENTIAL/32K | ||
BC_DSI_RLPのID_IX_POINT_MAIN | BTREE/16K | |||
BC_DSI_RLPのID_IX_POINT_SUB | BTREE/16K | |||
反映状態管理情報 | BC_DSI_RLPのID_TL_RESTART | SEQUENTIAL/32K | ||
BC_DSI_RLPのID_IX_RESTART | BTREE/16K | |||
RERUNログ抽出ファイル管理情報 | BC_DSI_RLPのID_TL_CYCLE | SEQUENTIAL/32K | ||
BC_DSI_RLPのID_IX_CYCLE | BTREE/16K |
RLPのID:lxrepdrrlpコマンドで確認したRLPのID
注1) lxrepdrmndbコマンドで定義文を生成したときのデータベーススペース名です。
両システムのデータベーススペース構成は一致させるため、lxrepdrmndbコマンドで作成した定義文は、データベーススペースに関してもそのまま利用してください。
注2) BTREE構造のページ長はインデックス部とベース部共通です。