単純型オブジェクト(管理対象ノード全体のIP層での送受信パケット数など)と、テーブル型オブジェクト(IPアドレスに関する情報のテーブル、IPルーティングテーブル、MACアドレスへの変換テーブルの3つ)を参照できます。各テーブル型オブジェクトのインスタンスインデックスは、順にipAdEntAddr、ipRouteDest、ipNetToMediaIfIndexとipNetToMediaNetAddressです。
管理項目 | MIBオブジェクト | 説明 |
---|---|---|
構成管理 | ipForwarding | IPゲートウェイとして受信データをフォワーディングするかどうか |
○ipAdEntAddr | IPアドレス | |
○ipAdEntifIndex | IPアドレスの識別番号。ifIndexと同じ値 | |
○ipAdEntNetMask | IPアドレスのサブネットマスク | |
構成管理 障害管理 | ○ipRouteDest | 宛先IPアドレス |
○ipRouteifIndex | IPルートの識別番号。ifIndexと同じ値 | |
○ipRouteMetric1 | このルートの主なルーティングメトリック | |
○ipRouteMetric2~5 | このルートの副ルーティングメトリック。未使用なら-1 | |
○ipRouteNextHop | ルートの次のホップ(宛先に直接送れない場合の中間ゲートウェイのIPアドレス) | |
○ipRouteType | ルートのタイプ | |
○ipNetToMediaIfIndex | MACアドレス(物理アドレス)の識別番号 | |
○ipNetToMediaPhysAddress | MACアドレス(物理アドレス) | |
○ipNetToMediaNetAddress | MACアドレス(物理アドレス)に対応するIPアドレス | |
性能管理 | ipInReceives | 下位からの受信総データグラム数 |
ipInHdrErrors | フォーマットエラーなどのIPヘッダのエラーで破棄された入力データグラム数 | |
ipInAddrErrors | 宛先アドレスが不正のため破棄された入力データグラム数 | |
ipForwDatagrams | 最終送信相手にフォワードした入力データグラム数 | |
ipInUnknownProtos | 未知や未サポートプロトコルのため破棄された入力データグラム数 | |
ipInDiscards | 資源不足などのために破棄された入力データグラム数 | |
ipInDelivers | 上位プロトコルにうまく渡された総入力データグラム数 | |
ipOutRequests | 上位プロトコルから送信要求を受けた総データグラム数 | |
ipOutDiscards | 資源不足などのために破棄された出力データグラム数 | |
ipOutNoRoutes | 送信相手に送信するためのルートが存在しないため破棄された出力データグラム数 | |
ipRoutingDiscards | 破棄されたルーティングエントリの数 | |
ipReasmReqds | リアセンブルを必要とした受信IPフラグメントデータ数 | |
ipReasmOKs | リアセンブルに成功したIPデータグラム数 | |
ipReasmFails | リアセンブルに失敗したIPデータグラム数 | |
ipFragOKs | フラグメントに成功したIPデータグラム数 | |
ipFragFails | フラグメントに失敗して破棄されたIPデータグラム数 | |
ipFragCreates | フラグメンテーションの結果生じたIPデータグラム数 |
○: テーブル型のオブジェクト
管理対象ノード全体のIP層でのある時点の送受信エラー率、ある時刻xから時刻yでの1秒当たりのフォワード量、受信量は以下の計算式で把握できます。