ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

3.1.3 IPグループ

単純型オブジェクト(管理対象ノード全体のIP層での送受信パケット数など)と、テーブル型オブジェクト(IPアドレスに関する情報のテーブル、IPルーティングテーブル、MACアドレスへの変換テーブルの3つ)を参照できます。各テーブル型オブジェクトのインスタンスインデックスは、順にipAdEntAddr、ipRouteDest、ipNetToMediaIfIndexとipNetToMediaNetAddressです。

表3.3 IpグループのMIBオブジェクト

管理項目

MIBオブジェクト

説明

構成管理

  ipForwarding

IPゲートウェイとして受信データをフォワーディングするかどうか
1:する 2:しない

○ipAdEntAddr

IPアドレス
IPアドレステーブルのインスタンスインデックスとなる

○ipAdEntifIndex

IPアドレスの識別番号。ifIndexと同じ値

○ipAdEntNetMask

IPアドレスのサブネットマスク

構成管理

障害管理

○ipRouteDest

宛先IPアドレス
IPルーティングテーブルのインスタンスインデックスとなる

○ipRouteifIndex

IPルートの識別番号。ifIndexと同じ値

○ipRouteMetric1

このルートの主なルーティングメトリック

○ipRouteMetric2~5

このルートの副ルーティングメトリック。未使用なら-1

○ipRouteNextHop

ルートの次のホップ(宛先に直接送れない場合の中間ゲートウェイのIPアドレス)

○ipRouteType

ルートのタイプ
3:直接 4:リモートなど

○ipNetToMediaIfIndex

MACアドレス(物理アドレス)の識別番号

○ipNetToMediaPhysAddress

MACアドレス(物理アドレス)

○ipNetToMediaNetAddress

MACアドレス(物理アドレス)に対応するIPアドレス

性能管理

  ipInReceives

下位からの受信総データグラム数

  ipInHdrErrors

フォーマットエラーなどのIPヘッダのエラーで破棄された入力データグラム数

  ipInAddrErrors

宛先アドレスが不正のため破棄された入力データグラム数

  ipForwDatagrams

最終送信相手にフォワードした入力データグラム数

  ipInUnknownProtos

未知や未サポートプロトコルのため破棄された入力データグラム数

  ipInDiscards

資源不足などのために破棄された入力データグラム数

  ipInDelivers

上位プロトコルにうまく渡された総入力データグラム数

  ipOutRequests

上位プロトコルから送信要求を受けた総データグラム数

  ipOutDiscards

資源不足などのために破棄された出力データグラム数

  ipOutNoRoutes

送信相手に送信するためのルートが存在しないため破棄された出力データグラム数

  ipRoutingDiscards

破棄されたルーティングエントリの数

  ipReasmReqds

リアセンブルを必要とした受信IPフラグメントデータ数

  ipReasmOKs

リアセンブルに成功したIPデータグラム数

  ipReasmFails

リアセンブルに失敗したIPデータグラム数

  ipFragOKs

フラグメントに成功したIPデータグラム数

  ipFragFails

フラグメントに失敗して破棄されたIPデータグラム数

  ipFragCreates

フラグメンテーションの結果生じたIPデータグラム数

○: テーブル型のオブジェクト


管理対象ノード全体のIP層でのある時点の送受信エラー率、ある時刻xから時刻yでの1秒当たりのフォワード量、受信量は以下の計算式で把握できます。