管理対象ノードの持つインタフェースの数、およびそれぞれのインタフェースの詳細情報(MACレベル)を把握したい場合には、InterfacesグループのMIBオブジェクトを参照します。インタフェースの番号がインスタンス番号に対応しているので、インスタンス番号を指定することで、参照したいインタフェースのMIBオブジェクトを特定できます。
管理項目 | MIBオブジェクト | 説明 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
構成管理 | ifNumber | システムでのIP通信可能なインタフェースの数 | ||||
○ifIndex | インタフェースの番号(1からifNumberまで) | |||||
○ifDescr | インタフェース名 | |||||
○ifType | インタフェースのタイプ(1:other 6:ethernet-csmacdなど) | |||||
○ifMtu | インタフェースで通信可能なIPデータグラム最大数 | |||||
○ifSpeed | インタフェースの現在の帯域幅(ビット/秒) | |||||
○ifPhysAddress | インタフェースのMACアドレス | |||||
障害管理 | ○ifAdminStatus | IP通信を行うインタフェースの現在の状態(管理上) | ||||
○ifOperStatus | IP通信を行うインタフェースの現在の状態(運転上) | |||||
ifAdminStatus とifOperStatusの組み合わせは以下のとおり | ||||||
| ifAdminStatus | |||||
1 | 2 | 3 | ||||
ifOperStatus | 1 | アップ | アップ | アップ | ||
2 | ダウン | 対象外 | 対象外 | |||
3 | ダウン | 対象外 | 対象外 | |||
5 | ダウン | 対象外 | 対象外 | |||
6 | ダウン | 対象外 | 対象外 | |||
ifOperStatusが1の場合に、アップと判断 | ||||||
○ifLastChange | IP通信を行うインタフェースの現在の運転状態になったときのsysUptime値 | |||||
性能管理 | ○ifInOctets | メディアから受信したオクテット総数 | ||||
○ifOutOctets | メディアに送信したオクテット総数 | |||||
○ifInDiscards | 上位層プロトコルに渡す際に資源の制限のために破棄されたパケット数 | |||||
○ifOutDiscards | 送信の際に資源の制限のために破棄されたパケット数 | |||||
○ifInErrors | 上位層プロトコルに渡すのに妨げとなるエラー(フォーマットエラーなど)があったパケット数 | |||||
○ifOutErrors | エラーのため送信できなかったパケット数 | |||||
○ifInUcastPkts | 上位層プロトコルに渡されたユニキャストパケット数 | |||||
○ifOutUcastPkts | 上位層プロトコルがユニキャストアドレスで送信要求したパケット総数(破棄やエラーパケット数も含む) | |||||
○ifInNUcastPkts | 上位層プロトコルに渡されたユニキャスト以外(ブロードキャスト、マルチキャストなど)のパケット数 | |||||
○ifOutNUcastPkts | 上位層プロトコルがユニキャストアドレス以外(ブロードキャスト、マルチキャストなど)で送信要求したパケット総数(破棄やエラーパケット数も含む) | |||||
○ifInUnknownProtos | 未知や未サポートプロトコルのため破棄された受信パケット数 | |||||
○ifOutQLen | 送信待ち行列のパケットサイズ |
○: テーブル型のオブジェクト
あるインタフェースでの送受信エラー率、ある時刻xから時刻yでの送受信の総バイト数、1秒ごとの送受信バイト数、利用率は以下の計算式で把握できます。