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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

2.3.75 二重化環境のアクション環境設定ファイル【Windows版】

ファイル名

dupactdef.ini

使用用途

二重化環境において、自動アクションの抑止、引継ぎを行う場合に必要な定義を記述する定義ファイルです。

格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpaosfsv\base\etc

ファイル形式

二重化環境のアクション環境設定ファイルはINIファイル形式で記述します。

セクション名

キー名

説明

有効範囲
(下線:デフォルト)

HOST

HOST1

主系サーバのホスト名

128byte

HOST2

従系サーバのホスト名

128byte

COMMUNICATION

RETRY_COUNT

生死監視時に通信エラーが発生した場合の通信リトライ回数

1~99

デフォルトは10(回)

RETRY_TIME

生死監視時に通信エラーが発生した場合の通信リトライの間隔

1~3600

デフォルトは 30 (秒)

ACTION

RESERVE_TIME

従系サーバ側で自動アクションを保留する時間

1~3600

デフォルトは600(秒)

OMSV_ACTION

運用管理サーバで発生したメッセージを自動アクションの抑止の対象とするか設定します。

抑止する: ON

抑止しない: OFF

ONの場合:

自動アクションの実施を担当している運用管理サーバだけで自動アクションが実行されます。

連携型二重化環境での推奨値です。

OFFの場合:

主系サーバ、従系サーバの両サーバで自動アクションが実行されます。

独立型二重化環境での推奨値です。

連携型二重化環境では、片方の運用管理サーバで発生したメッセージが他方の運用管理サーバに通知されるため、ON(抑止する)を推奨します。

独立型二重化環境では、運用管理サーバのメッセージが、二重化を構成するもう一方の運用管理サーバに通知されないため、それぞれの運用管理サーバで常に自動アクションが実施されるOFFを推奨します。

ただし、独立型二重化環境の場合でも、お客様作成の監視ツールにより、同じメッセージが主系、従系の両方の運用管理サーバで運用管理サーバのメッセージとして監視され、運用管理サーバのメッセージも自動アクションを抑止する必要がある場合はONを設定します。

ON | OFF

APLICATION

主系サーバと従系サーバ間でアプリケーション起動アクションを引き継ぐかを設定します。

引き継ぐ : ON

引き継がない : OFF

ON | OFF

REMOTECOMMAND

主系サーバと従系サーバ間でリモートコマンドアクションを引き継ぐかを設定します。

引き継ぐ : ON

引き継がない : OFF

ON | OFF

EMAIL

主系サーバと従系サーバ間でメールアクションを引き継ぐかを設定します。

引き継ぐ : ON

引き継がない : OFF

ON | OFF

SHORTMAIL

主系サーバと従系サーバ間でショートメールアクションを引き継ぐかを設定します。

引き継ぐ : ON

引き継がない : OFF

ON | OFF

TRAP

主系サーバと従系サーバ間でトラップアクションを引き継ぐかを設定します。

引き継ぐ : ON

引き継がない : OFF

ON | OFF

POPUP

主系サーバと従系サーバ間でポップアップアクションを引き継ぐかを設定します。

引き継ぐ : ON

引き継がない : OFF

ON | OFF

SOUND

主系サーバと従系サーバ間で音声通報アクションを引き継ぐかを設定します。

引き継ぐ : ON

引き継がない : OFF

ON | OFF

EVENTLOG

主系サーバと従系サーバ間でイベントログ出力アクションを引き継ぐかを設定します。

引き継ぐ : ON

引き継がない : OFF

ON | OFF

「引き継がない」を指定した場合は、主系サーバと従系サーバの両方で自動アクションを実行します。

RETRY_COUNT×RETRY_TIMEの時間は、サーバマシンの電源を投入してから、Systemwalker Centric Managerが起動するまでの時間を目安とします。

RESERVE_TIMEの時間はRETRY_COUNT×RETRY_TIMEの時間の2倍の時間を目安とします。

主系サーバがダウン後、従系サーバがアクションを引き継ぐために、主系サーバの状態の確認を開始する契機は以下のどちらかになります。

主系サーバの状態の確認開始後、RETRY_COUNT×RETRY_TIMEの時間、主系サーバが復旧しないと、従系サーバがアクションを引き継ぎます。

注意事項

使用例

以下の場合の設定例を示します。

[HOST]
HOST1=host-A
HOST2= host-B
[COMMUNICATION]
RETRY_COUNT=5
RETRY_TIME=10
[ACTION]
RESERVE_TIME=300
APLICATION=ON
SOUND=ON