ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

2.1.30 サーバアクセス制御 アクセス制御ポリシーファイル

ファイル名

P_swsvac_policy.csv

使用用途

ポリシー移出機能により、サーバに出力されるポリシーファイルです。ポリシー情報の入力としても使用できます。

本ファイルは、以下のサーバ種別で利用可能です。

サーバ種別

入力

出力

運用管理サーバ

部門管理サーバ

×

○【Windows版/Linux版】

業務サーバ

×

○【Windows版/Linux版】

格納場所

任意

ファイル形式

サーバアクセス制御 アクセス制御ポリシーファイルの形式は、以下のとおりです。

ポリシーファイルのバージョン/OS種別
サーバアクセス制御 アクセス制御ポリシー情報1
:
サーバアクセス制御 アクセス制御ポリシー情報n

1行目は、サーバアクセス制御 アクセス制御ポリシーファイルのバージョン/OS種別を示します。

2行目以降は、サーバアクセス制御 アクセス制御ポリシーの情報です。

ポリシーファイルのバージョン/OS種別

項番

項目名

最大長(byte)

必須項目

値の形式

備考

1

サーバアクセス制御アクセス制御ポリシーファイルのバージョン

8

数値

2.0

2

OS種別

1

選択

「L」 : Linux
「W」 : Windows

サーバアクセス制御 アクセス制御ポリシーの情報

操作種別が基本の場合(ポリシー種別がBの場合)

Linuxの場合

項番

項目名

最大長
(byte)

必須項目

値の形式

備考

1

サーバアクセス制御アクセス制御ポリシー名

64

文字列

空白を含む場合は「""」で囲む

  

2

ポリシー種別

1

文字列

「B」

3

操作種別(基本)

8

文字列

「CL」: コンソールログイン
「NC」: ネットワーク接続【Linux版】
「SU」: suコマンドの実行
「NL」: ネットワークログイン

4

制御対象

4096

  

指定なし(「""」)

  

5

ルール種別

1

  

指定なし(「""」)

  

6

ユーザ/グループ/端末種別

1

  

選択

「U」 : ユーザ
「G」 : グループ
「S」 : サブネット(IPv4形式)
「I」 : IPアドレス(IPv4形式)
「」 : 指定なし

7

ユーザ/グループ/端末1

31

  

文字列

「""」で囲む

  

8

ユーザ/グループ/端末2

31

  

文字列

「""」で囲む

  

9

ルール詳細

512

  

文字列

「""」で囲む

ASCIIのみ

10

試行モード

1

選択

Y/N

11

監視画面通知

1

選択

Y/N

12

コメント

128

  

文字列

  

Windowsの場合

項番

項目名

最大長(byte)

必須項目

値の形式

備考

1

サーバアクセス制御アクセス制御ポリシー名

64

文字列

空白を含む場合は「""」で囲む

2

ポリシー種別

1

文字列

「B」

3

操作種別(基本)

8

文字列

「CL」: コンソールログイン
「NL」: ネットワークログイン

4

制御対象

4096

指定なし(「""」)

5

ルール種別

1

指定なし(「""」)

6

ユーザ/グループ

1

選択

「U」 : ユーザ
「G」 : グループ
「」 : 指定なし

7

ユーザ/グループ1

256

文字列

「""」で囲む

8

ユーザ/グループ2

256

文字列

「""」で囲む

9

ルール詳細

512

文字列

「""」で囲む

ASCIIのみ

10

試行モード

1

選択

Y/N

11

監視画面通知

1

選択

Y/N

12

コメント

128

文字列

操作種別が詳細の場合(ポリシー種別がDの場合)

Linuxの場合

項番

項目名

最大長
(byte)

必須項目

値の形式

備考

1

サーバアクセス制御アクセス制御ポリシー名

64

文字列

空白を含む場合は「""」で囲む

  

2

ポリシー種別

1

文字列

「D」

3

操作種別(詳細)

8

数値

1:ファイル
2:プロセス
3:ネットワーク接続
4:コンソールログイン
5:ネットワークログイン

4

制御対象

4096

  

文字列

「""」で囲む

  

5

ルール種別

1

選択

「P」: 優先ルール
「D」: 一般ルール

6

ユーザ/グループ/端末種別

1

  

選択

「U」 : ユーザ
「G」 : グループ
「S」 : サブネット(IPv4形式)
「I」 : IPアドレス(IPv4形式)
「」 : 指定なし

7

ユーザ/グループ/端末1

31

  

文字列

「""」で囲む

  

8

ユーザ/グループ/端末2

31

  

文字列

「""」で囲む

  

9

ルール詳細

512

  

文字列

「""」で囲む

ASCIIのみ

10

試行モード

1

選択

Y/N

11

監視画面通知

1

選択

Y/N

12

コメント

128

  

文字列

  

Windowsの場合

項番

項目名

最大長(byte)

必須項目

値の形式

備考

1

サーバアクセス制御アクセス制御ポリシー名

64

文字列

空白を含む場合は「""」で囲む

2

ポリシー種別

1

文字列

「D」

3

操作種別(詳細)

8

数値

1:ファイル
2:プロセス
4:コンソールログイン
5:ネットワークログイン
6:レジストリ

4

制御対象

4096

文字列

「""」で囲む

5

ルール種別

1

選択

「P」: 優先ルール
「D」: 一般ルール

6

ユーザ/グループ

1

選択

「U」 : ユーザ
「G」 : グループ
「」 : 指定なし

7

ユーザ/グループ1

256

文字列

「""」で囲む

8

ユーザ/グループ2

256

文字列

「""」で囲む

9

ルール詳細

512

文字列

「""」で囲む

ASCIIのみ

10

試行モード

1

選択

Y/N

11

監視画面通知

1

選択

Y/N

12

コメント

128

文字列

パラメタ

ポリシーファイルのバージョン/OS種別

ポリシーファイルのバージョン:

「2.0」を指定します。

OS種別:

サーバアクセス制御 アクセス制御のポリシーがLinux用、Windows用のどれであるかを示します。「L」でLinux用、「W」でWindows用であることを示します。

サーバアクセス制御のアクセス制御ポリシー情報

サーバアクセス制御 アクセス制御ポリシー名:

サーバアクセス制御アクセス制御ポリシーの名前です。

ポリシー種別:

操作種別が「基本」であるか「詳細」であるかを示します。「B」の場合、操作種別は「基本」、「D」の場合、操作種別は「詳細」であることを示します。

操作種別(基本):

ポリシー種別に「B」を指定した場合(基本)のアクセス制御を行う種別です。「CL」がコンソールログイン、「NL」がネットワークログイン、「NC」がネットワーク接続、「SU」がsuコマンドの実行です。Linux版とWindows版で以下の違いがあります。

操作種別(基本)

OS種別

説明

Linux

Windows

CL

コンソールログイン

NL

ネットワークログイン

NC

ネットワーク接続

×

SU

suコマンドの実行

×

○: 指定可能 ×: 指定不可

操作種別(詳細):

ポリシー種別に"D"を指定した場合(詳細)のアクセス制御を行う種別です。1~6までの数値で表現されます。Linux版とWindows版で以下の違いがあります。

操作種別(詳細)

OS種別

説明

Linux

Windows

1

ファイル

2

プロセス

3

ネットワーク

×

4

コンソールログイン

5

ネットワークログイン

6

レジストリ

×

○: 指定可能 ×: 指定不可

制御対象:

アクセス制御を行う対象です。ポリシー種別が「B」の場合は、指定なし(「""」を指定)となります。ポリシー種別が「D」の場合は、操作種別(詳細)により対象が異なります。

1:ファイル の場合

ファイル名またはディレクトリ名(フルパス)を記入します。

2:プロセス の場合

プロセス名(フルパス)を記入します。

3:ネットワーク の場合【Linux版】

「ポート1_ポート2_種別」という形式で記入します。

ただし、ポートは1~65535までの数値

種別には「TCP」、「UDP」、「BOTH」のどれかを記入します。

4:コンソールログインの場合

なし

5:ネットワークログインの場合

Linux版の場合「ftp」、「telnet」、または「ssh」を指定します。

Windows版の場合、アクセス制御の対象はありません。

6:レジストリの場合【Windows版】

レジストリキー名を記入します。キー名の先頭には定義済みキー(HKEY_LOCAL_MACHINEなど)を記述します。

ルール種別:

ポリシー種別が「B」の場合は、指定なし(「""」を指定)となります。

ポリシー種別が「D」の場合は、優先ルールか一般ルールかを示します。「P」が優先ルール、「D」が一般ルールです。優先ルールに対し、制御対象ごとに、1つの一般ルール(「D」)が必要です。1つの制御対象に対し、優先ルールは複数記述できますが、一般ルールは複数記述できません。同じ制御対象に対しては、優先ルールを先に記述し、一般ルールは優先ルールよりも後に記述します。

ユーザ/グループ/端末種別:

優先ルールのユーザ/グループ/端末の種別です。「U」がユーザ、「G」がグループ、「S」がサブネット、「I」がIPアドレスです。一般ルールの場合、ユーザ/グループ/端末種別は、指定しません。「S」、「I」は、IPv4形式で指定します。

操作種別(基本)が「CL」、「NL」または「SU」の場合、「U」または「G」を使用することができます。

操作種別(基本)が「NC」の場合、「S」または「I」を使用することができます。

操作種別(詳細)が「1」,「2」,「4」または「6」の場合、「U」または「G」を使用することができます。

操作種別(詳細)が「3」の場合、「S」または「I」を使用することができます。

操作種別とユーザ/グループ/端末種別の関係を以下に説明します。

【Linux版】

操作種別(基本)

ユーザ/グループ/端末種別

説明

U

G

S

I

CL

コンソールログイン

×

×

NL

ネットワークログイン

×

×

NC

ネットワーク接続

×

×

SU

suコマンドの実行

×

×

操作種別(詳細)

ユーザ/グループ/端末種別

説明

U

G

S

I

1

ファイル

×

×

2

プロセス

×

×

3

ネットワーク

×

×

4

コンソールログイン

×

×

5

ネットワークログイン

×

×

6

レジストリ

×

×

×

×

○: 指定可能 ×: 指定不可

【Windows版】

操作種別(基本)

ユーザ/グループ/端末種別

説明

U

G

S

I

CL

コンソールログイン

×

×

NL

ネットワークログイン

×

×

NC

ネットワーク接続

×

×

×

×

SU

suコマンドの実行

×

×

×

×

操作種別(詳細)

ユーザ/グループ/端末種別

説明

U

G

S

I

1

ファイル

×

×

2

プロセス

×

×

3

ネットワーク

×

×

×

×

4

コンソールログイン

×

×

5

ネットワークログイン

×

×

6

レジストリ

×

×

○: 指定可能 ×: 指定不可

ユーザ/グループ/端末1:

ユーザ/グループ/端末の値です。ユーザ/グループ/端末種別によって異なります。

一般ルールの場合、ユーザ/グループ/端末1は指定しません。

ユーザ/グループ/端末種別

ユーザ(U)

ユーザ名

グループ(G)

グループ名

サブネット(S)

サブネットマスク(IPv4形式)

IPアドレス(I)

範囲元となるIPアドレス(IPv4形式)

指定なし

指定なし

ユーザ/グループ/端末2:

ユーザ/グループ/端末の値です。ユーザ/グループ/端末種別によって異なります。

一般ルールの場合、ユーザ/グループ/端末2は、指定しません。

ユーザ/グループ/端末種別

ユーザ(U)

指定なし

グループ(G)

指定なし

サブネット(S)

サブネットマスク(IPv4形式)

IPアドレス(I)

範囲元となるIPアドレス(IPv4形式)

指定なし

指定なし

ルール詳細:

ルールの詳細です。操作種別、およびルール種別により設定できる値が異なります。

操作種別(基本)の場合

操作種別

「CL」、「NL」、「NC」または「SU」

%s

%sには、「L」(ログ出力のみ)、「P」(許可)または「D」(拒否)が入ります。

操作種別(詳細)の場合

操作種別

ファイル

r=%s,w=%s,c=%s,d=%s,n=%s,a=%s

r:読み込み

w:書き込み

c:作成

d:削除

n:変名

a:属性変更

プロセス

s=%s,t=%s

s:起動

t:終了

ネットワーク

%s

コンソールログイン

%s

ネットワークログイン

%s

レジストリ

r=%s,w=%s,c=%s,d=%s

r:読み込み

w:書き込み

c:作成

d:削除

%sには「L」(ログ出力のみ)、「P」(許可)、「D」(拒否)または「N」(ログ出力のみ、許可、拒否のいずれにも該当しない)が入ります。ただし、優先ルールの場合「L」または「N」は用いることができません。

ユーザ/グループ/端末種別を指定した場合、「L」は使用できません。

試行モード:

試行モードを用いるかどうかかを指定します。試行モードを用いる場合「Y」、試行モードを用いない場合「N」を指定します。ルール詳細に、「P」または「D」を指定した場合、「Y」を使用することができます。

監視画面通知:

アクセス制御が行われた内容のメッセージを、Systemwalkerコンソールへ出力するかしないかを指定します。メッセージを出力する場合「Y」、出力しない場合「N」を指定します。ルール詳細に、「P」または「D」を指定した場合、「Y」を使用することができます。

コメント:

ルールに対するコメントを入力します。内容は任意です。

参照

swsvacpolout(サーバアクセス制御ポシーの移出コマンド)

swsvacpolin(サーバアクセス御ポリシーの移入コマンド)

注意事項

使用例1

"2.0","L"
"Webサーバ用","B","CL","","","U","webusr","","D","N","N",""
"Webサーバ用","B","NL","","","U","webadmin","","P","N","N",""
"Webサーバ用","B","NC","","","S","10.20.30.0","255.255.255.0","P","N","N",""
"Webサーバ用","B","SU","","","G","webgrp","","P","N","N",""
"Webサーバ用","D","1","/var/web","P","G","webadmin","","r=P,w=P,c=P,d=P,n=P,a=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","1","/var/web","D","","","","r=D,w=D,c=D,d=D,n=D,a=D","N","N",""

使用例2

"2.0","L"
"Webサーバ用","D","1","/var/web","P","G","webadmin","","r=P,w=P,c=P,d=P,n=P,a=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","1","/var/web","D","","","","r=D,w=D,c=D,d=D,n=D,a=D","N","N",""
"Webサーバ用","D","2","/usr/lib/webd","P","G","webadmin","","s=P,t=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","2","/usr/lib/webd","P","U","weboperator","","s=P,t=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","2","/usr/lib/webd","D","","","","s=D,t=D","N","N",""
"Webサーバ用","D","3","23_23_TCP","P","S","10.20.30.0","255.255.255.0","P","N","N",""
"Webサーバ用","D","3","23_23_TCP","D","","","","D","N","N",""
"Webサーバ用","D","4","","P","U","webusr","","D","N","N",""
"Webサーバ用","D","4","","D","","","","P","N","N",""
"Webサーバ用","D","5","","P","U","webadmin","","P","N","N",""
"Webサーバ用","D","5","","D","","","","D","N","N",""

使用例3

"2.0","S"
"Webサーバ用","D","1","/var/web","P","G","webadmin","","r=P,w=P,c=P,d=P,n=P,a=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","1","/var/web","D","","","","r=D,w=D,c=D,d=D,n=D,a=D","N","N",""
"Webサーバ用","D","2","/usr/lib/webd","P","G","webadmin","","s=P,t=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","2","/usr/lib/webd","P","U","weboperator","","s=P,t=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","2","/usr/lib/webd","D","","","","s=D,t=D","N","N",""
"Webサーバ用
"Webサーバ用","D","4","","P","U","webusr","","D","N","N",""
"Webサーバ用","D","4","","D","","","","P","N","N",""
"Webサーバ用","D","5","","P","U","webadmin","","P","N","N",""
"Webサーバ用","D","5","","D","","","","D","N","N",""

使用例4

"2.0","W"
"Webサーバ用","B","CL","","","U","webusr","","D","N","N",""
"Webサーバ用","B","NL","","","U","webadmin","","P","N","N",""
"Webサーバ用","D","1","C:\www\root","P","G","webadmin","","r=P,w=P,c=P,d=P,n=P,a=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","1","C:\www\root","D","","","","r=D,w=D,c=D,d=D,n=D,a=D","N","N",""
"Webサーバ用","D","6","HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WWW","P","G","webadmin","","r=P,w=P,c=P,d=P,n=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","6","HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WWW","D","","",""," r=D,w=D,c=D,d=D,n=D ","N","N",""

使用例5

"2.0","W"
"Webサーバ用","D","1","C:\www\root","P","G","webadmin","","r=P,w=P,c=P,d=P,n=P,a=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","1","C:\www\root","D","","","","r=D,w=D,c=D,d=D,n=D,a=D","N","N",""
"Webサーバ用","D","5","","P","U","webadmin","","P","N","N",""
"Webサーバ用","D","5","","D","","","","D","N","N",""
"Webサーバ用","D","6","HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WWW","P","G","webadmin","","r=P,w=P,c=P,d=P,n=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","6","HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WWW","D","","",""," r=D,w=D,c=D,d=D,n=D ","N","N",""