機能説明
イベントが大量に発生した場合、そのイベントの発生を止めることができても、Systemwalker Centric Manager内では、大量のイベントを処理しきれないときがあります。これらの滞留しているイベントを初期化します。
本コマンドは、以下の順序で実行してください。
大量イベントが発生したサーバで実行します。
手順1.でメッセージ送信先システムとして定義されているサーバ(定義が存在する場合)で実行します。
複数定義されている場合は、すべてのサーバで実施します。
手順2.でメッセージ送信先システムとして定義されているサーバ(定義が存在する場合)で実行します。
複数定義されている場合は、すべてのサーバで実施します。
以降、最上位のサーバまで同様に実施します。
なお、本コマンドに不当なパラメタを指定した場合、そのパラメタを無視して処理を続行します。
記述形式
mpstayevtinit |
復帰値
正常終了
異常終了
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin |
UNIX | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
本コマンドは、[管理者として実行]を選択して起動したコマンドプロンプト上で実行してください。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバで実行可能です。
上記以外では、システム監視を選択インストールしたとき実行可能です。
運用管理クライアント/クライアントでは、[イベント監視]を選択インストールしたとき実行可能です。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバで実行可能です。
上記以外ではシステム監視を選択インストールしたとき実行可能です。
運用管理クライアント/クライアントでは、[イベント監視]を選択インストールしたとき実行可能です。
注意事項
本コマンドを実行すると、発生した大量データ以外のSystemwalker Centric Managerで保持しているデータも含めてすべて削除します。実行する場合は注意してください。
本コマンドを実行する場合は、Systemwalker Centric Managerを停止してください。動作中に実行した場合、本コマンドは無効になります。
クラスタシステム上の運用管理サーバの場合は、運用系、待機系の順で以下の作業を実施してください。
Systemwalker Centric Managerを停止します。
共有ディスクをマウント(オンライン化)します。
本コマンドを実行します。
Systemwalker Centric Managerを起動します。
Systemwalker Centric Managerの停止・起動は、“Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド UNIX編”、または“Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド Windows編”に記載された手順で行ってください。
使用例
大量イベントが発生し、滞留しているイベントの初期化を行います。
【Windows】
Systemwalker Centric Managerを停止します。
pcentricmgr
滞留イベントの初期化を行います。
mpstayevtinit
Systemwalker Centric Managerを起動します。
scentricmgr
【UNIX】
Systemwalker Centric Managerを停止します。
# /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr # /opt/systemwalker/bin/stpopasyslog
滞留イベントの初期化を行います。
# /opt/systemwalker/bin/mpstayevtinit
Systemwalker Centric Managerを起動します。
【Red Hat Enterprise Linux 6.3 以降】
Red Hat Enterprise Linux 6の場合
# /opt/systemwalker/bin/stropasyslog # service rsyslog restart # /opt/systemwalker/bin/scentricmgr
Red Hat Enterprise Linux 7以降の場合
# /opt/systemwalker/bin/stropasyslog # systemctl restart rsyslog # /opt/systemwalker/bin/scentricmgr
【Red Hat Enterprise Linux 6.0/Red Hat Enterprise Linux 6.1/Red Hat Enterprise Linux 6.2/】
# /opt/systemwalker/bin/stropasyslog # ps -ef | grep rsyslogd # kill -HUP <上記で求めたプロセスID> # /opt/systemwalker/bin/scentricmgr
【上記以外のLinux】
# /opt/systemwalker/bin/stropasyslog # ps -ef | grep syslogd # kill -HUP <上記で求めたプロセスID> # /opt/systemwalker/bin/scentricmgr