機能説明
本コマンドは、指定したトレースファイルまたは操作ログファイルの内容を表示します。また、オプションを指定することにより、トレースデータまたは操作ログデータの絞り込みが可能です。
記述形式
mpprttrc | -iInifile [-tTraceID] [-sSourcefilename] [-gGroupnumber] |
オプション
内容を表示するトレースファイル名または操作ログファイル名をフルパス名で指定します。
イベント監視機能の操作ログファイルのファイル名を以下に示します。
操作ログファイル名 | 関連する事象 |
---|---|
/var/opt/FJSVftlc/trc/SEC_sagt#1.trc | システム監視設定 |
/var/opt/FJSVftlc/trc/SEC_sagt#2.trc | |
/var/opt/FJSVftlc/trc/SEC_fwaos#1.trc | システム監視設定の |
/var/opt/FJSVftlc/trc/SEC_fwaos#2.trc |
どちらも2つのファイルをサイクリックに利用し、データを出力します。
入力したトレースレコード中のトレースIDと本パラメタで指定したトレースIDとが等しい場合に、トレースデータを表示します。
入力したトレースレコード中のソースファイル名と本パラメタで指定したソースファイル名とが等しい場合に、トレースデータを表示します。
入力したレコード中の順序番号と本パラメタで指定した順序番号とが等しい場合に、トレースデータを表示します。
復帰値
正常終了
異常終了
参照
コマンド格納場所
UNIX | Systemwalkerインストールディレクトリ/FJSVftlc/bin |
実行に必要な権限/実行環境
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバで実行可能です。
注意事項
オプションとパラメタの間には空白を入れないでください。
トレースファイル名、操作ログファイル名はフルパス名で指定してください。
使用例1
イベント監視機能の監視ログファイルに格納されている監査データを表示します。
/opt/FJSVftlc/bin/mpprttrc -i/var/opt/FJSVftlc/trc/SEC_fwaos#1.trc
使用例2
イベント監視機能の監視ログデータのうち、定義画面を起動したユーザ名が含まれたデータを表示します。
/opt/FJSVftlc/bin/mpprttrc -i/var/opt/FJSVftlc/trc/SEC_fwaos#1.trc -sdsv:comstr02
実行結果/出力形式
標準出力に、トレースデータ(操作ログデータ)が以下の形式で出力されます。
------------------------------------------------------------------- レコード番号 3 採取レベル 1 トレース時刻 2004/01/13 10:25:13:594 トレースID 1 順序番号 0 ファイル名 dsv:comstr02 行番号 0 先頭アドレス 0xffbed0e6 トレースデータ型 不定型 トレースデータ長 13 トレースデータ 41 64 6D 69 6E 69 73 74 72 61 74 6F 72 Administrator ---------------------------------------------------------------------
各項目について、以下に説明します。
トレースデータ一件ごとにつける任意の数値。
トレースの採取レベルの指定値。
1:一般レベル
2:簡易レベル
3:完全レベル
トレースデータが書き込まれた時間。
トレースデータに付加する任意のID。
トレースデータにグループがある場合、グループ内での順序番号を任意に指定する。グループがない場合は、0を指定する。
トレース採取関数を呼び出したソースファイル名を指定する。
トレース採取関数を呼び出したソースファイル中の行番号を指定する。
トレースデータのアドレスを指定する。
トレースデータの型。以下の2つがある。
文字型
(構造体などの)不定型
トレースデータの長さを指定する。
トレースデータを16進データと文字列で表示する。
操作ログの判別は、発生事象に対応した「ファイル名」を参照することで可能となります。以下に、発生事象と「ファイル名」の対応一覧を示します。
操作ログの情報【[通信環境定義]、[イベント監視の条件定義]】
事象 | 種別 | 事象の結果 | 対応するファイル名 |
---|---|---|---|
[通信環境定義詳細] | 参照 | 成功 | Opacnf_broS |
失敗 | Opacnf_broF | ||
[通信環境定義詳細] | 参照 | 成功 | Opacnf2_broS |
失敗 | Opacnf2_broF | ||
[通信環境定義] | 参照 | 成功 | Sndsys_broS |
失敗 | Sndsys_broF | ||
[イベント監視の条件定義] | 参照 | 成功 | CmailL_broS |
失敗 | CmailL_broF | ||
[イベント監視の条件定義] | 参照 | 成功 | FmonL_broS |
失敗 | FmonL_broF | ||
[通信環境定義詳細] | 更新 | 成功 | OpacnfL_modS |
失敗 | OpacnfL_modF | ||
[通信環境定義詳細] | 更新 | 成功 | Opacnf2_modS |
失敗 | Opacnf2_modF | ||
[通信環境定義] | 更新 | 成功 | Sndsys_modS |
失敗 | Sndsys_modF | ||
[イベント監視の条件定義] | 更新 | 成功 | CmailL_modS |
失敗 | CmailL_modF | ||
[イベント監視の条件定義] | 更新 | 成功 | FmonL_modF |
失敗 | FmonL_modS |
操作ログの情報【[イベント監視の条件定義]、[アクション環境設定]】
事象 | 種別 | 事象の結果 | 対応するファイル名 |
---|---|---|---|
[イベント監視の条件定義]のCSV読み込みコマンド(aoseadef)により、ローカル定義が変更される場合 | 更新 | 成功 | aosfdef:usr |
失敗 | aosfdef:iusr | ||
- | aosdef:in | ||
- | aosdef:out | ||
イベント監視のデーモンが停止している状況でポリシー配付された場合 | 更新 | 成功 | dpa:cp:del-b |
成功 | dpa:cp:in | ||
成功 | dpa:cp:out | ||
成功 | dpa:exec | ||
成功 | dpa:cnv | ||
成功 | dpa:exec:old | ||
定義画面起動時 | 参照 | 成功 | dpa:cp:in |
成功 | dsv:trcend01 | ||
成功 | dsv:comstr01 | ||
成功 | dsv:comstr02 | ||
- | dsv:comstr03 | ||
-定義画面の起動方法(数値)を表示 | dsv:comstr04 | ||
運用管理クライアントのGUIから[監視対象からはずす]処理で画面が起動された場合 | 参照 | 成功 | dsv:msgchg01 |
運用管理クライアントのGUIから[監視対象からはずす]処理で定義が変更された場合 | 参照 | 成功 | dsv:msgchg02 |
運用管理クライアントのGUIから[アクション定義の追加]操作で定義が変更された場合 | 更新 | 成功 | dsv:actapi01 |
イベント監視のデーモンが動作している状況でポリシー配付された場合 | 更新 | 成功 | dsv:policy01 |
成功 | dsv:policy02 | ||
成功 | dsv:poldef01 | ||
[アクション環境設定]画面で定義が保存された場合 | 更新 | 成功 | dsv:actenv01 |
[イベント監視の条件定義]画面で定義の保存がされた場合([ポリシー]メニューからの定義) | 更新 | 成功 | dsv:rvevnt01 |
[イベント監視の条件定義]画面で定義の保存がされた場合(ローカル定義および[イベント]メニューからの定義だけ) | 更新 | 成功 | dsv:rvevnt02 |
[イベント監視の条件定義]と[アクション定義]の定義が変更かつ有効の場合 | 更新 | 成功 | esv:defchg01 |
自動アクションの実行抑止コマンド(mpaosment)の実行 | 更新 | 成功 | aosment:010esv:actstp01の両方を確認する |
失敗 | aosment:020 | ||
- | aosment:030 | ||
イベント監視の条件のポリシー登録コマンド(poin1)の実行 | 更新 | 成功 | poin1:usr:ok |
失敗 | poin1:usr:ng | ||
- | poin1:cp:in | ||
- | poin1:cp:out | ||
- | poin1:cnv | ||
イベント監視の条件のポリシーオフライン設定コマンド(poin2)の実行 | 更新 | 成功 | poin2:usr:ok |
失敗 | poin2:usr:ng | ||
- | poin2:cp:in | ||
- | poin2:cp:out | ||
- | poin2:cmd | ||
監視ポリシーによるテンプレート設定 | 更新 | 成功 | stt:sett01 |
操作ログの情報【その他】
事象 | 種別 | 事象の結果 | 対応するファイル名 |
---|---|---|---|
mpaosemnyコマンドによる類似イベント抑止定義の変更 | 更新 | 成功 | mny:mny01 |
mpaosemexコマンドによる類似イベント抑止対象外設定の変更 | 更新 | 成功 | mex:mex01 |