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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

1.2.171 mpcrtchgpasswd(証明書管理パスワード変更コマンド)

機能説明

本コマンドは、証明書の管理環境作成時に使用しているトークンパスワード、トークン情報操作用パスワードを変更したい場合に使用します。

記述形式

mpcrtchgpasswd

-u|-s [-o [old-password]] -n [new-password]

オプション

-u:

トークンのパスワードを変更します。環境作成時(mpcrtsetenvコマンド実行時)にトークンのパスワードを明に指定したり(“証明管理環境定義ファイル”参照)、すでに本コマンドで変更したことがある場合は、その際に指定したパスワードを-oオプションで指定する必要があります(パラメタnew-passwordは省略可)。

-s:

トークン情報操作用パスワードを指定します。環境作成時(mpcrtsetenvコマンド実行時)にトークン情報操作用のパスワードを明に指定したり(“証明書理環境定義フイル”参照)、すでに本コマンドで変更したことがある場合は、その際に指定したパスワードを-oオプションで指定する必要があります(パラメタold-passwordは省略可)。

-o old-password:

証明管理環境定義ファイル”(mpcrtmgr.def)のPASSWORDセクションで、USERPINやSOPINキーに文字列を明に設定した場合は、その文字列を指定しなければなりません。また、すでに本コマンドでパスワードを変更したことがある場合も、その際に変更したパスワードを指定してください。パラメタ(old-password)を省略した場合は、パスワードを問い合わせます。パスワードは下記の“注意事項”の条件を満たすものでなければなりません。なお、本パラメタは必要がないとき(本コマンド実行前に、明にパスワードを指定したことがない場合)に指定されても無視されます。

-n new-password:

変更後のパスワードを指定します。パラメタ(new-password)を省略した場合は、パスワードを問い合わせます。パスワードは下記の“注意事項”の条件を満たすものでなければなりません。

復帰値

0

正常終了

0以外:

異常終了

参照

mpcrtsetenv(証明書理環境作成コマンド)

証明書理環境定義ファイル

証明書理用コマンド

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\bin

Solaris
Linux

Systemwalkerインストールディレクトリ/FJSVfwcrt/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【Solaris/Linux】

注意事項

備考)

記号の「\」は、コード0x5cに該当する文字であり、表示する環境によってはバックスラッシュとなります。

使用例1

トークンパスワードを「userpinpasswd」に変更します。トークンパスワードを明に指定したことは一度もありません。入力するパスワードを画面に表示しません。

mpcrtchgpasswd -u -n
New UserPIN:  ← userpinpasswdと入力します(エコーバックされません)
Retype:       ← 〃

使用例2

トークンパスワードを「newuserpinpasswd」に変更します。mpcrtsetenvコマンド実行時に、定義ファイルでトークンパスワードを「userpinpasswd」と指定しました。

mpcrtchgpasswd -u -n
Old UserPIN: ← userpinpasswdと入力します(エコーバックされません)
New UserPIN: ← newuserpinpasswdと入力します(エコーバックされません)
Retype:      ← 〃

使用例3

トークン情報操作用パスワードを「sopinpasswd」に変更します。トークン情報操作用パスワードを明に指定したことは一度もありません。

mpcrtchgpasswd -s -n sopinpasswd

使用例4

トークン情報操作用パスワードを「newsopinpasswd」に変更します。以前、「mpcrtchgpasswd」コマンドを使って、トークン情報操作用パスワードを「sopinpasswd」に変更しました。新しいパスワードを表示しません。

mpcrtchgpasswd -s -o sopinpasswd -n
New SO-PIN:  ← newsopinpasswdと入力します(エコーバックされません)
Retype:      ← 〃

実行結果/出力形式

標準出力に、メッセージが出力されます。

正常終了時:

メッセージは表示されません。

異常終了時:

パスワードの設定が失敗した旨のメッセージが表示されます。