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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

1.2.117 mpatacnvtdef(正規化ログ格納先定義コマンド)

機能説明

本コマンドは、監査ログ分析の正規化ログを格納するディレクトリ(正規化ディレクトリ)、正規化ログの検索結果を格納するディレクトリ(検索一時ディレクトリ)および集計機能利用時に必要となるInterstage Navigatorの認証ユーザ情報(ユーザ名、パスワード)を定義します。
指定したディレクトリが存在しない場合、エラーになります。
ディレクトリがすでに定義済みの場合は、定義内容を変更します。ただし、変更前の正規化ディレクトリから変更後の正規化ディレクトリへ、配下のログファイルの移動は行いません。必要に応じて配下のログファイルを移動してください。

記述形式

mpatacnvtdef

[-N 正規化ディレクトリ] [-S 検索一時ディレクトリ] [-U 認証ユーザ名]

オプション

オプションなし:

正規化ディレクトリ、検索一時ディレクトリ、および認証ユーザの、現在の定義内容を表示します。

-N 正規化ディレクトリ:

管理者が監査ログをmpatalogcnvt(監査ログ正規化コマンド)で正規化した正規化ログファイルの格納ディレクトリをフルパスで指定します。ASCII(160文字以内)EUC(80文字以内)、シフトJIS(80文字以内)、またはUTF-8(160バイト以内)で指定します。

本オプションを省略した場合、正規化ディレクトリは変更されず、前回設定した正規化ディレクトリ名が標準出力に表示されます。なお、正規化ディレクトリが未設定の場合、正規化ログの検索ができません。

-S 検索一時ディレクトリ:

正規化ログファイルの検索結果を一時格納するディレクトリをフルパスで指定します。ASCII(160文字以内)、EUC(80文字以内)、シフトJIS(80文字以内)、またはUTF-8(160バイト以内)で指定します。

本オプションを省略した場合、検索一時ディレクトリは変更されず、前回設定した検索一時ディレクトリ名が標準出力に表示されます。なお、検索一時ディレクトリが未設定の場合、以下のディレクトリが使用されます。

OS

ディレクトリ

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpata\var\retrieval

Solaris
Linux

/var/opt/FJSVmpata/var/retrieval

検索一時ディレクトリは、すでに作成済みのディレクトリを指定してください。検索一時ディレクトリが存在しない場合、以下のメッセージを出力してコマンドが異常終了します。

mpatacnvtdef: エラー: 1035: 指定されたディレクトリは存在しません。ディレクトリ名=%1

検索一時ディレクトリは、セキュリティの観点上、以下のアクセス権だけ設定してください。

OS

アクセス権

Windows

Administrators権限、およびSYSTEM権限(共にフルコントロール)

Solaris
Linux

root権限(読み込み・書き込み・実行)

-U 認証ユーザ名:

Interstage Navigatorの認証ユーザのユーザ名を指定します。ASCII(80文字以内)で指定します。
認証ユーザのパスワードは、本コマンド起動後に出力される「パスワード入力:」、および「パスワード再入力:」のプロンプトに続けて入力します。ASCII(64文字以内)で入力します。
パスワードに使用可能な文字は、半角英数字および以下の半角記号です。

! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? @ [ \ ] ^ _ ` { | } ~

本オプションを省略した場合、認証ユーザ情報は変更されず、前回設定した認証ユーザ名が標準出力に表示されます。なお、認証ユーザ情報が未設定の場合、正規化ログの集計ができません。

復帰値

0:

正常終了

255:

異常終了

参照

mpatalogcnvt(監査グ正規化コマンド)

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin

Solaris
Linux

/opt/systemwalker/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows版】

【UNIX版】

注意事項

監査ログ分析で正規化ディレクトリを変更した場合、Interstage Navigatorの環境設定ファイルに指定した「正規化ディレクトリ」も変更する必要があります。以下の手順で環境設定ファイルを修正します。

  1. Navigatorサーバの環境設定ファイルを変更します。

    環境設定ファイル

    【Windows版】

    Navigatorサーバインストールディレクトリ\bin\rnd.env

    【UNIX版】

    Navigatorサーバインストールディレクトリ/etc/rnd.conf

    変更内容

    環境変数RN_FILE_DATA_DIRの値を変更後の正規化ディレクトリ名に書き換えます。

    RN_FILE_DATA_DIR=変更後の正規化ディレクトリ

  2. 環境設定ファイル変更後は、Navigatorサーバを再起動します。

使用例1

各ディレクトリおよび認証ユーザの現在の定義内容を表示します。

【Windows版】

C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin\mpatacnvtdef

UNIX版】

/opt/systemwalker/bin/mpatacnvtdef

使用例2

認証ユーザを定義します。

【Windows版】

C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin\mpatacnvtdef -U naviuser

UNIX版】

/opt/systemwalker/bin/mpatacnvtdef -U naviuser

使用例3

正規化ディレクトリを定義します。

【Windows版】

C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin\mpatacnvtdef -N C:\mpata\cnvtlog

UNIX版】

/opt/systemwalker/bin/mpatacnvtdef -N /mpata/cnvtlog

実行結果/出力形式

オプション省略時は、以下の形式で現在の定義内容が標準出力に出力されます。

現在の定義内容
    正規化ディレクトリ    : 現在の正規化ディレクトリ名
    検索一時ディレクトリ  : 現在の検索一時ディレクトリ名
    Navigator認証ユーザ   : 現在のNavigator認証ユーザ名

未定義の情報については「(未定義)」と出力されます。

正常終了時は、以下の形式で変更後の定義内容が標準出力に出力されます。

パスワード入力: ********
パスワード再入力: ********

現在の定義内容
    正規化ディレクトリ    : 変更後の正規化ディレクトリ名
    検索一時ディレクトリ  : 変更後の検索一時ディレクトリ名
    Navigator認証ユーザ   : 変更後のNavigator認証ユーザ名

未定義の情報については「(未定義)」と出力されます。

異常終了時は、エラーメッセージを標準エラー出力に出力して、処理を終了します。