リモートからクライアントに対して電源制御を行う場合は、Systemwalkerコンソールから対象のクライアントを選択して、電源投入および電源切断を行います。
クライアントの電源を制御する場合の定義を以下に説明します。
Systemwalkerコンソールの設定
クライアントの設定
Systemwalkerコンソールの設定
Systemwalkerコンソールからクライアントの電源を操作する場合には、以下の設定が必要になります。
Systemwalkerコンソールで[機能選択]コンボボックスから[編集]を選択します。
→[Systemwalkerコンソール[編集]]が表示されます。
[Systemwalkerコンソール[編集]]で、リモート電源制御を行う対象のクライアントを選択します。
[オブジェクト]メニューから[プロパティ]を選択します。
→[ノードプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。
[電源制御]タブを選択します。
[電源制御装置あり]チェックボックスをチェックし、コンボボックスから[Wakeup on LAN]を選択します。
Wakeup on LANで電源制御を行う場合、電源投入オプションおよび電源切断オプションを設定することができます。
電源投入オプション、電源切断オプションには、以下の項目を設定することができます。
電源投入オプションの項目
オプション | 内容 |
---|---|
/WT:WaitTime: | WaitTimeに電源投入確認までの待ち合わせ時間を指定します。待ち合わせ時間は、秒単位で指定することができ、1から999までの整数値を指定します。 /WTオプション省略時には、電源投入確認の待ち合わせを行いません。また、電源投入動作は、対象クライアントの属するネットワークに対して投入命令(Wakeup on LANパケット)が通ると即時に電源投入成功として復帰します。確実にクライアントの電源投入(OS立ち上がりまで)を待ち合わせたい場合は、/WTオプションを指定するようにしてください。 |
/RC:RetryCount: | RetryCountにエラーが発生した場合のリトライ回数を指定します。リトライ回数は、0から99までの整数値を指定します。 |
/RI:RetryInterval: | RetryIntervalにエラーが発生した場合のリトライ間隔を指定します。リトライ間隔は、秒単位で指定することができ、0から9999までの整数値を指定します。このオプションは/RC:RetryCountオプションが設定されているときに有効です。 なお、電源投入時にタイムアウトが発生した場合は、「電源投入確認に失敗しました」のメッセージが出力されます。 |
電源切断オプションの項目
オプション | 内容 |
---|---|
/SD:ShutdownMode: | ShutdownModeに電源切断モードを指定します。電源切断モードは、以下のどれかを指定します。
|
/EF: | 電源切断処理の強制実行を指定します。本オプションが指定された場合は、対象クライアント上で動作中のアプリケーションが強制的に終了されます。対象クライアント上で未保存のデータがある場合、保存されません。 |
/RC:RetryCount: | RetryCountにエラーが発生した場合のリトライ回数を指定します。リトライ回数は、0から99までの整数値を指定します。 |
/RI:RetryInterval: | RetryIntervalにエラーが発生した場合のリトライ間隔を指定します。リトライ間隔は、秒単位で指定することができ、0から9999までの整数値を指定します。このオプションは/RC:RetryCountオプションが設定されているときに有効です。 |
[OK]ボタンをクリックします。
クライアントの設定
クライアントの電源を切断する場合は、クライアント側で電源切断用のコマンドをスタートアッププログラムとして登録します。スタートアッププログラムとは、Windows OSの起動時に、自動的に実行するように登録されたプログラムのことです。
登録はクライアントをインストールしたWindows OS上で行います。
なお、電源切断が可能なクライアントは、Windows(R)の電源切断機構に対応している機種に限ります。
操作手順
リモート電源制御実行ファイルの格納フォルダの表示
エクスプローラを起動し、以下のフォルダを開いておきます。
Systemwalker Centric Managerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin
「スタートアップ」フォルダの表示
[スタート]から[すべてのプログラム]を選択し、「スタートアップ」を右クリックして[エクスプローラー(E)]を選択します。
スタートアッププログラムへの登録
1.のフォルダ配下にある“f3crjagt.exe”を、2.のフォルダにドラッグ&ドロップします。ドロップ時には、CTRL+Shiftキーを押しながらマウスの左ボタンを離してください(注)。
注) ショートカットアイコン作成を示す小さな矢印アイコンが表示された状態で、 マウスの左ボタンを離してください。
登録されたことの確認
2.のフォルダ配下に“CNSCLENG.EXE - ショートカット”というショートカットファイルが作成されたことを確認します。
リモート電源制御実行ファイルの格納フォルダの表示
エクスプローラーを起動し、以下のフォルダを開いておきます。
Systemwalker Centric Managerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin
「スタートアップ」フォルダの表示
エクスプローラーを起動し、以下のフォルダを開いておきます。(隠しファイル・フォルダを表示する設定にしておいてください)
Windows Usersディレクトリ(※1)\USER名(※2)\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\スタートメニュー\プログラム\スタートアップ
※1: デフォルトはC:\Usersです。(エクスプローラでドライブから移動するとC:\ユーザーです)
※2:“USER名”は、OSのログインユーザ名です。
スタートアッププログラムへの登録
1.のフォルダ配下にある“f3crjagt.exe”を、2.のフォルダにドラッグ&ドロップします。ドロップ時には、CTRL+Shiftキーを押しながらマウスの左ボタンを離してください(注)。
注) ショートカットアイコン作成を示す小さな矢印アイコンが表示された状態で、 マウスの左ボタンを離してください。
登録されたことの確認
2.のフォルダ配下に“f3crjagt.exe - ショートカット”というショートカットファイルが作成されたことを確認します。
Wakeup on LANによるリモート電源制御で、他セグメント(LAN-LAN/LAN-WAN-LAN)のクライアントに対して電源投入する場合は、セグメント間のゲートウェイやルータが、対象クライアントの存在するセグメントへの指示ブロードキャスト(Directed Broadcast)をルーティングできる必要があります。
クライアントの電源制御を行う場合の注意事項
アドバンストパワーマネジメント(APM)対応機種の場合は、[コントロールパネル]-[電源オプション]で、[アドバンストパワーマネジメントを開始する]を有効にする必要があります。
なお、アドバンストコンフィグレーションアンドパワーインタフェース(ACPI)対応機種の場合は、特別な設定なしに電源切断が可能です。
APM対応機種で[アドバンストパワーマネジメントを開始する]を有効にしていない場合や電源切断機構に対応していない機種に電源切断(POFF)を行うと、システム再起動(REBOOT)と同じ動作をします。