メッセージ送信先サーバが停止中に、各サーバで発生したイベントは、各サーバで滞留します。この状態でメッセージ送信先サーバを起動すると、各サーバから滞留イベントが一気に通知されるため、新しく発生したイベントの通知が遅れ、監視に支障をきたす場合があります。監視する必要がない滞留イベントの初期化により、イベントの通知の遅れを回避できます。
以下に、各サーバで滞留しているイベントを初期化する手順を示します。
Systemwalker Centric Managerを停止します。
【Windowsの場合】
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin\pcentricmgr
【UNIXの場合】
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr /opt/systemwalker/bin/stpopasyslog
滞留イベント初期化コマンド(mpstayevtinit)を実行します。
【Windows(R)の場合】
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin\mpstayevtinit.exe
【UNIXの場合】
/opt/systemwalker/bin/mpstayevtinit
Systemwalker Centric Managerを起動します。
【Windowsの場合】
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin\scentricmgr
【Red Hat Enterprise Linux 6.3 以降】
Red Hat Enterprise Linux 6の場合
/opt/systemwalker/bin/stropasyslog service rsyslog restart /opt/systemwalker/bin/scentricmgr
Red Hat Enterprise Linux 7以降の場合
/opt/systemwalker/bin/stropasyslog systemctl restart rsyslog /opt/systemwalker/bin/scentricmgr
【Red Hat Enterprise Linux 6.0/Red Hat Enterprise Linux 6.1/Red Hat Enterprise Linux 6.2 】
/opt/systemwalker/bin/stropasyslog ps -ef | grep rsyslogd kill -HUP <上記で求めたプロセスID> /opt/systemwalker/bin/scentricmgr
【上記以外のUNIX】
/opt/systemwalker/bin/stropasyslog ps -ef | grep syslogd kill -HUP <上記で求めたプロセスID> /opt/systemwalker/bin/scentricmgr
scentricmgr(サービス/デーモンの起動コマンド)、およびstropasyslog(syslog連携起動コマンド)【UNIX版】の詳細については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。
クラスタシステムの場合
クラスタシステム上の運用管理サーバの場合は、運用系、待機系の順で以下の作業を実施してください。
Systemwalker Centric Managerを停止します。
共有ディスクをマウントします。(オンラインにします。)
本コマンドを実行します。
滞留イベントの確認
本コマンド実行時には、以下の滞留イベントが初期化されます。滞留しているイベントが削除されることに問題がないか確認してください。
シスログ(イベントログ)、監視対象のログファイルに出力されたメッセージ
アプリケーションの稼働ポリシー違反イベント
アプリケーションのしきい値ポリシー違反イベント
Interstageのワークユニット/IJServerクラスタの異常終了イベント(ワークユニット/IJServerクラスタの稼働監視をしている場合)
本コマンド実行時に重要なメッセージが出力されているか確認する場合は、コマンド実行サーバのシスログ(イベントログ)、監視対象のログファイルを確認してください。また、被監視サーバがある場合は、被監視サーバ上でopamsgrev(メッセージ検索コマンド)を実行した結果を確認してください。
アプリケーション、および、Interstageワークユニット/IJServerクラスタの稼働状態については、Systemwalker Centric Managerの再起動後に、Systemwalkerコンソールで稼働状況を確認してください。