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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 使用手引書 監視機能編

6.1.1 イベント通知先を設定する

部門管理サーバ、業務サーバ、システム監視エージェントをインストールしたクライアント、および運用管理クライアントで発生したメッセージを監視する場合は、メッセージを送信する接続先のシステムを定義してください。接続先のシステムは、インストール時に設定した定義を使用するか、または、事前に以下のどちらかの方法で設定します。

イベント通知先の設定手順

通信環境定義を利用する場合

  1. [通信環境定義]ダイアログボックスで[追加]ボタンをクリックします。

  2. [メッセージ送信先システム]と[接続方法]を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

  3. サービスの再起動を促すメッセージが表示されますので、[はい]を選択します。

    →システム監視エージェント、アプリケーション管理エージェントが再起動されます。再起動を行わないと、情報の変更が有効になりません。

  4. 追加した[メッセージ送信先システム]との接続方法が[必要時接続]の場合は、上位システム(追加した[メッセージ送信先システム])のSystemwalker Centric Managerが動作している状態で以下のコマンドを実行します。

    opaconstat -a
  5. クラスタ運用している部門管理サーバにおいて待機系の定義を変更した場合、運用系で以下のコマンドを実行します。

    opaconstat -a

opadessyscsv(メッセージ送信先システム定義のCSV入出力コマンド)を利用する場合

  1. メッセージ送信先システム定義のCSVファイルに、メッセージ送信先システムを定義します。

    例)

    ファイル名

    opasendsys.csv

    ファイルの内容

    "10.10.10.1","part"

  2. opadessyscsv(メッセージ送信先システム定義のCSV入出力コマンド)を実行します。

    Windows

    opadessyscsv -i ファイル名

    UNIX

    /opt/systemwalker/bin/opadessyscsv -i ファイル名

    例)

    opadessyscsv -i opasendsys.csv
  3. Systemwalker Centric Managerを再起動します。

    Windows

    停止: pcentricmgr

    起動: scentricmgr

    UNIX

    停止: /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

    起動: /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

  4. 追加した[メッセージ送信先システム]との接続方法が[必要時接続]の場合は、上位システム(追加した[メッセージ送信先システム])のSystemwalker Centric Managerが動作している状態で以下のコマンドを実行します。

    opaconstat -a
  5. クラスタ運用している部門管理サーバにおいて待機系の定義を変更した場合、運用系で以下のコマンドを実行します。

    opaconstat -a

イベント通知先の更新手順

通信環境定義を利用する場合

  1. 更新対象システムとの現在の接続方法が[必要時接続]の場合は、上位システム(更新する[メッセージ送信先システム])のSystemwalker Centric Managerが動作している状態で以下のコマンドを実行します。

    opaconstat -d
  2. [メッセージ送信先一覧]から、更新する[メッセージ送信先システム]を選択します。

  3. [更新]ボタンをクリックします。

    →[メッセージ送信先システム設定(更新)]ダイアログボックスが表示されます。

    →選択したメッセージ送信先が、[メッセージ送信先システム]および[接続方法]の入力域に表示されています。

  4. 必要に応じて、[メッセージ送信先システム]および[接続方法]を変更します。

  5. [OK]ボタンをクリックします。

    →[メッセージ送信先システム]が更新されます。

  6. サービスの再起動を促すメッセージが表示されますので、[はい]を選択します。

    →システム監視エージェント、アプリケーション管理エージェントが再起動されます。再起動を行わないと、構成情報の変更が有効になりません。

  7. [必要時接続]に変更した場合は、上位システム(変更した[メッセージ送信先システム])のSystemwalker Centric Managerが動作している状態で以下のコマンドを実行します。

    opaconstat -a
  8. クラスタ運用している部門管理サーバにおいて待機系の定義を変更した場合、運用系で以下のコマンドを実行します。

    opaconstat -a

opadessyscsv(メッセージ送信先システム定義のCSV入出力コマンド)を利用する場合

  1. 更新対象システムとの現在の接続方法が「必要時接続」の場合は、上位システム(更新するメッセージ送信先システム)のSystemwalker Centric Managerが動作している状態で以下のコマンドを実行します。

    opaconstat -d
  2. 現在定義されているメッセージ送信先システムをメッセージ送信先システム定義のCSVファイルに出力します。

    Windows

    opadessyscsv -o ファイル名

    UNIX

    /opt/systemwalker/bin/opadessyscsv -o ファイル名

    例)

    opadessyscsv -o opasendsys.csv

    ファイル名

    opasendsys.csv

    ファイルの内容

    "10.10.10.1","part"

  3. 2. で出力されたメッセージ送信先システム定義のCSVファイルを修正します。

    必要に応じて、「メッセージ送信先システム」および「接続方法」を変更します。

    例)

    ファイル名

    opasendsys.csv

    ファイルの内容

    "10.10.10.2","part"

  4. opadessyscsv(メッセージ送信先システム定義のCSV入出力コマンド)を実行します。

    Windows

    opadessyscsv -i ファイル名

    UNIX

    /opt/systemwalker/bin/opadessyscsv -i ファイル名

    例)

    opadessyscsv -i opasendsys.csv
  5. Systemwalker Centric Managerを再起動します。

    Windows

    停止: pcentricmgr

    起動: scentricmgr

    UNIX

    停止: /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

    起動: /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

  6. 「必要時接続」に変更した場合は、上位システム(変更したメッセージ送信先システム)のSystemwalker Centric Managerが動作している状態で以下のコマンドを実行します。

    opaconstat -a
  7. クラスタ運用している部門管理サーバにおいて待機系の定義を変更した場合、運用系で以下のコマンドを実行します。

    opaconstat -a

イベント通知先の削除手順

通信環境定義を利用する場合

  1. 削除するメッセージ送信先システムとの現在の接続方法が「必要時接続」の場合は、上位システム(削除するメッセージ送信先システム)のSystemwalker Centric Managerが動作している状態で以下のコマンドを実行します。

    opaconstat -d
  2. [メッセージ送信先一覧]から、削除するメッセージ送信先システムを選択します。

  3. [削除]ボタンをクリックすると、[メッセージ送信先一覧]で選択したメッセージ送信先が削除されます。

  4. サービスの再起動を促すメッセージが表示されますので、[はい]を選択します。

    →システム監視エージェント、アプリケーション管理エージェントが再起動されます。再起動を行わないと、構成情報の変更が有効になりません。

opadessyscsv(メッセージ送信先システム定義のCSV入出力コマンド)を利用する場合

  1. 削除するメッセージ送信先システムとの現在の接続方法が「必要時接続」の場合は、上位システム(削除するメッセージ送信先システム)のSystemwalker Centric Managerが動作している状態で以下のコマンドを実行します。

    opaconstat -d
  2. 現在定義されているメッセージ送信先システムを、メッセージ送信先システム定義のCSVファイルに出力します。

    Windows

    opadessyscsv -o ファイル名

    UNIX

    /opt/systemwalker/bin/opadessyscsv -o ファイル名

    例)

    opadessyscsv -o opasendsys.csv

    ファイル名

    opasendsys.csv

    ファイルの内容

    "10.10.10.1","part"

    "10.10.10.2","part"

  3. 2. で出力されたメッセージ送信先システム定義のCSVファイルを修正します。

    削除するメッセージ送信先システムを削除します。

    例)

    ファイル名

    opasendsys.csv

    ファイルの内容

    "10.10.10.2","part"

  4. opadessyscsv(メッセージ送信先システム定義のCSV入出力コマンド)を実行します。

    Windows

    opadessyscsv -i ファイル名

    UNIX

    /opt/systemwalker/bin/opadessyscsv -i ファイル名

    例)

    opadessyscsv -i opasendsys.csv
  5. Systemwalker Centric Managerを再起動します。

    Windows

    停止: pcentricmgr

    起動: scentricmgr

    UNIX

    停止: /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

    起動: /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

メッセージ送信先について

UTF-8コード対応について【UNIX版の場合】

上位システムへデータ(メッセージ、コマンド応答)を送信するとき

対応する文字コードが存在しないなどでコード変換できなかった場合、コード変換できなかった文字以降のコードを16進表記に変換したもの(最大20バイト)を、成功した文字列の後ろに付加して上位システムに送信します。

したがって、上位システムでは16進表記の文字列を付加したものがイベントやコマンド応答として通知され、Systemwalkerコンソールなどに出力されます。

上記イベントがSystemwalkerコンソールなどに出力された場合、以下のコマンドを入力しエラー発生の詳細を確認してください。

また、文字コードの変換でイベントやコマンド応答テキストの最大長を超えた場合には、最大長まで変換され、それ以降は削除されます。

下位システムからのデータ(イベント、コマンド応答)を受信するとき

下位システムからイベント、コマンド応答を受信するとき、コード変換の結果が変換対象の項目の最大長を超えた場合、最大長まで変換されそれ以降は削除されます。

この場合、イベント発生元システムやコマンド発行先にログインし、メッセージ検索コマンド(opamsgrev)やリモートコマンド検索コマンド(opacmdrev)を実行して詳細を確認してください。

画面で定義を行い、コード変換に失敗した(最大長を超えた)場合

以下のポップアップメッセージが出力されます。

対象画面

[サーバ環境定義]画面、[通信環境定義]画面、[操作メニュー登録]画面、[サーバ間連携定義]画面、または[監視ログファイル設定]画面

定義内容が最大長を超えました。

また、シスログに対して、エラーメッセージの内容が出力されます。シスログに出力されるメッセージを参考に、定義の見直しを行ってください。再設定の際は、日本語(UTF-8)を含まない定義に変更してください。

[監視ログファイル設定]、[サーバ環境設定]の[メッセージ説明]でUTF-8のコード変換によるエラーが発生した場合、失敗した定義は以下のCSVファイルに出力されます(UTF-8で出力)。なお、本ファイルは、上記エラーが発生したときに上書きされます。