アプリケーションの自動検出とは、システム内に存在するアプリケーションを自動的に検出し、構成情報に登録することです。
手順
Systemwalkerコンソールの[ポリシー]メニューから[監視]-[アプリケーションの自動検出設定]を選択します。
→[アプリケーション管理]ウィンドウが表示されます。
Windows上のアプリケーションを検出する場合
以下のWindows OS上のアプリケーションを検出するための設定です。
Windows Server 2008以降
[アプリケーション管理]ウィンドウ内のツリーで[アプリケーション管理の設定]-[アプリケーションの検出]-[自動検出の設定]-[Windows]を選択します。
[ポリシー]メニューから[作成]を選択します。
→[自動検出の設定 (Windows)]ダイアログボックスが表示されます。
UNIX上のアプリケーションを検出する場合
[アプリケーション管理]ウィンドウ内のツリーで[アプリケーション管理の設定]-[アプリケーションの検出]-[自動検出の設定]-[Unix]を選択します。
[ポリシー]メニューから[作成]を選択します。
→[自動検出の設定(Unix)]ダイアログボックスが表示されます。
自動検出ポリシーとポリシーの配付先を設定します。
[アプリケーション管理]ウィンドウの[ポリシー]メニューから[監視]-[ポリシーの配付]を選択します。
→自動検出ポリシーが配付されます。
サブネットフォルダ指定でのアプリケーション検出
アプリケーションを自動検出する対象としてサブネットフォルダを指定した場合、そのサブネットに所属しているノードの中から、アプリケーション管理がインストールされているすべてのノードに対してアプリケーション検出が実行されます。サブネットフォルダは複数指定できません。
アプリケーションの自動検出を行うと、配下にある検出対象のアプリケーションすべてを検出します。監視するアプリケーションがあらかじめわかっている場合は、手動によるアプリケーション追加をお勧めします。手動によるアプリケーション追加については、“手動でアプリケーションを登録する”を参照してください。また配下に検出対象のアプリケーションが多数ある場合は、できる限り検出キーワードを絞ってください。
なお、新規検出が0件の場合は「検出されたアプリケーションはありません」と表示されます。なお、更新または削除されたものについては検出個数に含まれません。
なお、配下の部門管理サーバ、業務サーバのどちらかがV10.0L10 SE、10.0 SE以前のバージョンである場合には、以下の注意が必要です。
Systemwalker/CentricMGR SEの部門管理サーバ/業務サーバに対して、自動検出ポリシーでアプリケーションの最大検出数に101以上を指定した場合でも、検出するアプリケーションは100個までとなります。
UNIXサーバの場合
UNIXサーバの場合、自動検出されたアプリケーションの実行パスは、すべて自動検出時に指定したパス(フルパス)指定の登録となります。検出対象のアプリケーションが、カレントパスまたは相対パスで動作し、そのアプリケーションを監視する場合は、“手動でアプリケーションを登録する”に従い、アプリケーションを再登録してください。
UNIXの運用管理サーバでUTF-8環境の場合、アプリケーションの自動検出を行った際に、検出対象のアプリケーションの実行ファイル名をUTF-8文字コードに変換した結果、512バイトを超えている場合は512バイト以内になるように実行ファイル名を短くして、アプリケーションを構成情報に登録します。
全角文字の1文字はEUC、SJIS文字コードでは2バイトですが、UTF-8文字コードに変換すると3バイト、または4バイトになる場合があります。また、半角カナ文字の1文字はEUCコードでは2バイト、SJISコードでは1バイトですが、UTF-8文字コードの場合は3バイトとなります。そのため、EUCまたはSJIS文字コードの文字列をUTF-8文字コードに変換した際にはバイト数が増加する場合があります。
例)EUCまたはSJIS環境にて、以下のような実行ファイル名のアプリケーションの自動検出を行った場合
実行ファイル名:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUXWXYZ・・・ABCDEFGHIJKLMNOP |
以下のように変換し、UTF-8環境の運用管理サーバの構成情報へ登録します。
実行ファイル名:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUXWXYZ・・・ABCDEFGHIJKLMN |
Windows(R)の場合
Windows(R)の場合、アプリケーション管理サービスはシステムアカウント権限で動作します。そのため、アプリケーションの検出先のサーバがWindows(R)の場合は、実行ファイルまたは実行ファイルが格納されているディレクトリに、システムアカウントがアクセス可能な権限が設定されていない場合は、アプリケーションの検出は行われません。
注意
アプリケーションの自動検出に関する注意事項
UNIXサーバの場合、サブディレクトリがシンボリックリンクであった場合には、そのディレクトリ配下は検出対象となりません。
以下の手順でクラスタサービスの検出を行った場合、クラスタサービスの検出件数が0件、または「アプリケーションは検出されませんでした。」とメッセージが出力されることがありますが、クラスタサービスの監視は行われているため問題ありません。
運用系ノードに対して自動検出を行う
待機系に以下の設定内容でアプリケーションの動作設定ポリシーを配付済みの場合は、待機系ノードを再起動、またはSystemwalker Centric Managerを再起動する
動作設定ポリシーの[アプリケーション情報送信種別] : 「常に送信する」 |
待機系ノードに対して自動検出を行う
自動検出により検出したアプリケーションに対して、アプリケーション監視の個別設定とアプリケーション監視の監視条件の両方で監視するような設定はしないでください。
検出範囲の指定に関する注意事項
指定した検出範囲に、最大検出数を超えるアプリケーションが存在する場合、必ずしも検出したいアプリケーションが検出されるとは限りません。このため、以下のように検出範囲を指定してください。
検出したいアプリケーションが存在するディレクトリを直接指定する。
ディレクトリ中に多くのアプリケーションが存在する場合、ファイル名の前方一致などの条件により、検出される対象となるアプリケーションを絞る。
指定した検出範囲に、多くのディレクトリやファイルが存在する場合、検出に時間がかかる場合があります。
最大検出数に大きな値を設定し、検出される対象となるアプリケーションが多い場合(※)、「検出されたアプリケーションはありません。」というメッセージが表示されたり、アプリケーションの検出数が少なく表示される場合があります。検出される対象となるアプリケーションの数が少なくなるよう、以下のように検出範囲を指定してください。
検出対象のアプリケーションが存在するディレクトリを直接指定する。
ディレクトリ中に多くのアプリケーションが存在する場合、ファイル名の前方一致などの条件により、検出対象のアプリケーションを絞る。
(※)メモリ使用率、CPU使用率、ディスクビジー率などにより値は変動しますが、最大検出数の設定の省略値である50を超えると発生する可能性が高くなります。